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日本赤十字看護大学・順天堂大学・東邦大学の現代文【大学入試現代文analyze㉙】

前回の分析

〇日本赤十字看護大学の分析

・問題構成

大問:2つ(評論2つ)
設問数:合計15題
全体の分量:標準~やや多め

・文章について

大問1 図表付の評論
➀文章量は標準的からやや多め(4,500字前後)。
図表はあくまでも具体例の一種と心得よ。
③出典のジャンルはランダム。

・設問について

➀傍線部がない設問への対処
→先に必ず設問を見てから作業すること。
→これをしないと間違いなく時間が足りなくなる。
②空欄補充は読みながら処理する。
③知識問題の出題はないので「迷ったら本文」を見て対処する。

・対策法

<試験時間>60分 : 分量多め
→「文章を頭から読んで問題を処理する」という解き方で解き終わらない場合は上記の通り、「先に設問を見て、文章を読み根拠を探す」という「読みながら解く」のスタイルをお勧めする

対策の基本は過去問演習を行うことである。
なお、関西大学が同じスタイル(傍線部なし)で文種も似ているのでいい練習になるだろう。

〇順天堂大学の分析

・問題構成

大問:3つ(知識問題+評論+小説)
設問数:合計15題程度(小問数としてはもう少し多い)
全体の分量:標準~やや多め
合格最低点:6割程度

・文章について

大問2 評論(複数文)
➀共通テストを意識した作問。
②文章量は標準的。
③最終問題は共通テスト風の問題を作っている。

大問3 小説
・こちらも共通テストを意識して作っている。やや古い文章を使うことが多い?

・設問について

特筆することはない。標準的な読解問題。

・対策法

試験時間:60分
大問1の漢字知識問題は「分かるところを確実に埋めて、わからないところはとりあえず埋める」でいい。時間をかけて考えて答えが出てくるタイプの問題ではない
むしろ大問2・3の読解問題に時間が使えるようにすべきであろう。

読解問題は過去問演習に加えて共通テストを解いてみると良いだろう。追試も忘れずに解く。

〇東邦大学健康科学部の分析

・問題構成

大問:3つ(知識問題+評論+小説)
設問数:合計18題程度(小問数としてはもう少し多い)
全体の分量:標準~やや多め
合格最低点:7割程度

・文章について

大問1 評論
➀標準的な読解問題が並ぶ印象。
②知識・漢字の問題も組み込まれている
③最後に意見作文のような記述問題が出題される。

大問2 小説
➀標準的な読解問題が並ぶ印象。
②知識・漢字の問題も組み込まれている
③こちらは記述なし

・設問について

記述問題(自分の意見を書く問題)は対策が必要。ただし、「ある程度の内容が書ければ得点できる」タイプの問題なので「最初からあきらめる」はやめておこう。

・対策法

<試験時間>90分(※やや情報が古い可能性あり)
90分の試験時間であればそれなりに余裕がある。

過去問演習をしっかりと行うこと。

以上。
次回は女子大(津田塾/日本女子)の分析です。

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