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上智大学総合人間科学部の現代文【大学入試現代文analyze⑭】2023版

前回の分析

〇マクロ分析【問題構成など】

・設問別分類

<大問1>評論

<大問2>評論

・【分析】

①2022年以降設問形式が少し変わった。記述問題がやや減少した。
空欄補充問題が中心。私大では珍しいスタイル。
③脱文挿入は2022年までは出題されていた。
④記述問題は見出し作成の短文から60字程度のものまで。

〇ミクロ分析【文章/設問の分析】

<文章>

・大問1

・大問2

【分析】
・文章量 : 標準的
→分量はそこまで多くはない。そして一昔前に比べると、かなり読みやすい。

・文章の傾向 : ランダム
→特定のテーマの文章が出る感じではないが、大問1には図表を交えた文章を出し、それを問題に絡めている。図表の理解まで必要なのでやや特殊に感じるかもしれない。

<設問>

【漢字】標準的 : 全問正解を目指す

【選択肢問題】

<換言問題> 77%(定義語50%/その他50%)
<理由説明> 15%

<内容一致> 図についての内容一致
→ 換言問題の「その他」は「図についての読解」や「傍線部を踏まえた具体化」が出題された。文章中の「図」はあくまでも具体例の一つであり、対応する筆者の主張を押さえながら考える必要がある。

【空欄補充問題】
語句または短文を挿入する問題が出題される。
空欄補充なので前後の文脈から適語を考える、という作業なのだが、そこに「語彙力」の有無が絡んでくる。つまり、空欄に入る適切な内容が分かっても適切な語を選べなければ正解できないのだ。これは早稲田の他学部でも同様である。

【記述問題】
・見出し作成問題
→  小見出しの作成は「部分要約問題」なので、指定の範囲の内容をまとめるのだが、字数が非常に短いので「キーワードを中心にまとめる」ことを意識しよう

・記述問題
→ 出題のされ方は定義語や理由説明など多岐にわたる。2023年は表から自分なりに理屈を考える問題が出題されたりするなど、やや特殊なものも出題される。ただし、問題そのものは対処しやすいものである。

〇対策法

・タテ?ヨコ?

タテ過去問を古い年度まで掘り下げて実施)でいいだろう。心理学科の一次試験の問題も含めて図表問題には慣れておくべきだろう。

以上。次回は大阪大学(文学部以外)の分析です。

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