こんにちは。
2022年の共通テストは悲しい事件やトンガの火山爆発を遠因とした津波などにより例年よりも落ち着いて受験できる環境になかった方も居られることと思われます。
さて、今回は2022年の共通テストの現代文の雑感を書いていきます。取り急ぎ解いたうえでの感想と捉えていただければ幸いです。
<2021からの変更点>
【大問1】について
【出典】
【出典所感】
二年連続北海道大学と同一出典。古文も2013年の東北大学と同一箇所同一出典だったようだ。入学試験なので使う文章に制限があってしかるべきとは思わないが、それでも旧帝大という「メジャー」な入試問題とあえて同じ出典を使う意図には首をかしげざるを得ない。
【設問】
【得点期待値】
漢字 : 7点
やや平易 : ×0.9 標準 : ×0.7 やや難 : ×0.5 で計算
【大問2】について
【出典】
黒井千次は1984年の『春の道標』以来38年ぶりの出題。
センター試験時代から同一著者の出典は珍しくない。
「監視社会」「SNS社会」につながるテーマでもある。
【設問】
【得点期待値】
計算方法は同上。
<時間制限も踏まえた最終期待値>
大問1 35点 大問2 32点 合計67点
期待値 : 60点ぐらい?
やや厳しめに見ているかもしれません。
<とりあえずの所感>
・旧センター試験と共通テスト試行調査、2021共通テストを混ぜて「不純物を取り切れなかった試験」という感想。
・語彙問題はそもそもいたずらに難しくなっている年度もあった(最近は違うが)ので、個人的には無くなってもよいと思われる。
・しかし、語彙問題を無くすならばかつてのセンター試験において見事に作られていた「同義語彙の変換」がなされている設問を作ってほしかった。
・正直、2021年の問題の方が好き。選択肢が全体的に雑なんだもん。
以上です。
受験生の皆様、お疲れさまでした。