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安達了一の3年契約をファンはどう見るか

21年12月9日、
オリックスの安達了一が契約更改を行い、
新たに3年契約を結んだ、と報道があった。

今年で34歳ながら、
若いチームとだけあって、チーム野手最年長となる。

昨シーズンは、
新ショートの紅林の台頭もあり、
出場した100試合のうち、約7割はセカンドとして出場
不慣れながらも器用にこなす守備力には、センスを感じさせられた。

一方、
打撃でも出塁率で.351を残すなど、打線には欠かせない存在となった。
力感の無い打撃フォームから、特にセンター前、ライト前に抜ける低いライナー性の打球は、再現性が非常に高い。

そんな中、
3年契約を結んだことで、
飽和状態である二塁手争いが、さらに激化するのではないか、と考えている。

オリックスの二塁手事情

即戦力の内野手を取りながらも、なかなか固定できなかった。
オリックスにはここ数年、このような状況が続いている。

  • 西野 真弘 実働7年 通算457試合 32歳 JR東日本

  • 山足 達也 実働4年 通算169試合 29歳 Honda鈴鹿

  • 大城 滉二 実働6年 通算548試合 29歳 立教大

規定打席に乗ったのは、
西野が2016年のみで、レギュラー奪取とまではいかなかった。

2018年、2019年は福田周平の存在が大きく、
昨季はセンターへコンバートとなったが、
正二塁手では無い、安達がその穴を埋める格好となったのだ

安達と言えば、
潰瘍性大腸炎を抱えながら、休みを挟みながらの起用方法となっている。
成績自体は1軍クラスではあるものの、
3年契約自体が、その先の世代交代を見据えた可能性を含んでいるように感じた。

早ければ、
今シーズンから二塁手争いがヒートアップするように思える。
その筆頭候補を紹介したい。

宜保 翔 #53

KBC学園未来高等学校から、始めてのプロ野球選手として2018年に入団。
出場試合は、8試合→10試合→33試合と、着実に経験を積んでいる。
ひとことで言えば、俊足巧打といったタイプだが、
高校時代には投手をかけ持っていたほどの、地肩の強さが売りの選手。
広島・菊池、ロッテ・中村のような、強肩二塁手の存在は非常に魅力的だ。
紅林のように、1年間とりあえず使い続ける、といった起用ができれば面白い。

太田 椋 #31

センスの塊として、オリックスファン全員が期待を寄せるのが、太田だ。
21年は開幕スタメンながら、悔しいシーズンとなった。
それでも日本シリーズで見せたタイムリースリーベースなど、
そのスター性を遺憾なく発揮し、全国へ存在感を見せつけた。
この活躍からも見て取れるよう、今年の開幕スタメンは太田が一歩リードしているように思う。
昨季は三塁手、一塁手を経験するなど、ポジションの幅を広げようとしている。
いっそDHでも面白いのではないか。

野口 智哉 #9

これまでにない、スター選手が入団した。
野口 智哉だ。
福良GMが二遊間の補強として推薦。
オリックスJr出身とだけあって、期待は高まるばかりだ。
本職は遊撃手ではあるが、紅林の壁は少し高いか。
それでも、タイプとしては紅林を左打ちに変えたような、
パワー型の遊撃手
だ。
二塁手自体は鳴門渦潮高時代に経験しているようで、関西大時代には三塁手も経験済み。
レギュラー組の怪我待ちでは無く、即戦力で開幕から二塁手のスタメン入りを期待したいひとりだ。


オリックスの歴代セカンドといえば、
平野恵、後藤、大島など、
チームの歴史を代表するような名選手が揃う。
それだけ鬼門でもあるポジションなのだ。

また、
中堅手でも佐野皓大に加えて、ルーキー渡部 遼人が加わり、
福田が二塁手に戻ってくる可能性も否定できない。

そのポジション争いからは、
ますます目が離せない。
紅白戦、オープン戦が今から非常に楽しみだ。






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