見出し画像

ペーパーティーチャー相談会に行ってきました

住んでいる自治体が開催していたペーパーティーチャー相談会に行ってきました。ニュースでも報道されているとおり、教職員不足から教員免許の有効期間や更新制を廃止した背景もあり、自治体では去年より開催されているようです。

教員免許更新の有無や失効については文科省Webサイト各自治体の案内を確認してください。わたしの場合は旧免許状所持者(平成21年3月31日以前に免許を取得)で一度も教員経験のない「休眠」状態にあるため特に手続きなく有効な免許となっています。

会の対象についてですが、教員免許を持っているもののまったく教職経験がない方、経験はあるもののさまざまな事由で教職から離れた方、免許はないが学校で働くことに興味がある方が対象になっています。自分の場合は、小学校2種・中学校1種(英語)・高等学校1種(英語)を取得してからまったく教職経験がありません。

30分全体の説明があり、後半ひとりひとり個別で相談に乗っていただく構成でした。二部制でわたしは二部へ参加し、相談会にいらしていた方は全員で20〜30名くらいだったと思います。女性の方が多い印象でした。

舌の根も乾かぬうち会社員から先生ですか、お忙しい方ですねという感じもしなくもないですが、先生になるかもしれない未来は子どもたちが親元から離れていったあとの、もう少し先の、可能性の話です。

以下からは相談会で教えていただいたことと自分が感じたことをつらつらと書いていきます。

事前に知りたかったことがいくつかある

  1. 50歳前後で初めて教職員をはじめたとして研修やサポートはあるのか

  2. フルタイムではない場合、時短やシフトで教職員ができるのか

  3. フルタイムの場合、年収はどれほど維持できるのか

以上の内容を知りたく、個人面談で相談に乗っていただきました。

50歳前後で初めて教職員を始める

数は多くなさそうですが、そういったケースはあるということでした。それはそう。研修に関しては新卒で教職についた方と同様の新任研修を受けることになります。ですのでスタートはまったく同じですね。

相談に乗っていただいた方がおっしゃるには、まず臨時的任用教職員からはじめて"教職員とはどういったものか"をつかんでから本採用に進んではどうかとすすめられました。たしかにいきなり本採用で心が折れてしまったり職業としてミスマッチを感じてしまってはもったいないですからね。臨時的任用教職員の場合も、本採用よりは短いそうですが新任研修はあるとのことでした。

"臨時的任用教職員" を含んだどういった働き方があるかは次でふれますね。

時短やシフトで教職員をする

時短やシフトで教職員ができるのか、については、Yes です。ただし学校との調整によると但し書きはつきます。

自分の場合は民間企業に所属し正社員で働いています。今すぐかはさておき復職として教職員につくことも考えられる、なので多様な働き方ができるか気になっているといった背景があります。

もう少し詳しく書くと、例えば週に一日だけ学校で教職員をするというのは非常に難しいはずです。学校における営みを想像してただければわかるかと思いますが、教科担当教諭の割り振りがあり、全クラスそれぞれに違った時間割があり、クラス担任の都合なども加味しながら週次の予定が決まるわけです。

たとえば自分の場合は英語の教員免許を持っているので英語を担当するとします。一クラス週4回英語の授業が必須であれば、週一勤務だと自分都合でそのクラスは一日ほとんど英語のコマだけという時間割にならざるをえません。何より生徒たちがしんどいですよね。

時短やシフトと言いましたが、働き方にはそれぞれジョブタイトルのようなものが存在します。以下はわたしの自治体で定めるものです。

  • 本採用教職員
    … 相談会ではこの名称については触れていません。邪推ですが本採用できるような予算がそもそも確保されていないという可能性もあるかもしれません

  • 臨時的任用教員
    … いわゆる臨時採用でフルタイムの教職員ですが、学級担任・副担任・専科などありそうです

  • 任期付短時間勤務職員
    … 3h50m * 週5、2h50m * 週5、7h45m * 週2など勤務形態により異なりそうですが、育児短時間を取得する職員の代替として配属されることになりそうです

  • 初任研修の期間研修に係る非常勤講師
    … 字のとおりですが初任研修者の代替として配属されます。ですので1日7時間・年8日しか勤務はありません

  • 免許外教科担任非常勤講師
    … 教科指導・定期テスト処理・成績処理を業務とし1日4時間・年70日の勤務です

ほかにもいくつかあるのですが、中には免許がなくても学校で働けるジョブタイトルは存在します。わたしの住む市ですと、アシスタントティーチャーや特別支援教育支援員、図書館司書などがあるようです。

年収はどれほど維持できるのか

お金は重要な観点ですよね。子どもが親元を離れてからと言えどおそらく住宅ローンはまだ残っているでしょうし、これまでどおり趣味や旅行にもお金は使いたいです。

結果から言うと詳しくはわかりません。個別相談でも今の年収を伝えて維持できるものかというのも急な話な気がしたので次の機会で聞いてみようと思います。

ただ目安として、大学卒業後に民間企業で正社員をしていて35歳で臨時的任用教員で働くことになった場合では、年収540万円ほどになりそうだということです。この金額が多いか少ないかは各人の生活レベルにもよりそうですが、もっと気になるのは臨時的任用の場合の昇給についてですね。自分が50歳前後で臨時的任用教員になってそれ以降も臨時的任用として続けるケースではおそらく上がることはないのではないかと考えています。これについても次回。


今日はペーパーティーチャー相談会に参加して、わりと真面目にいろいろ書きました。ちなみにこの文章は前日夜にかなり酒を飲んだのに昼から酒を飲みながら書いています。

酒だけが頼りだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?