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「誰かを応援する」と言う娯楽 4

「応援したい」と言う感情は、その人の持つ何かに強く惹かれることで呼び起こされるものだと思う。

ゲームやスポーツであればプレイの上手さ、強さ。勝つために努力する姿。
アイドルは華があって輝いている部分もそうだけどやはり努力する姿勢や、目標や夢を語り一緒に叶えていくような要素。あとは不安定なものや弱いものを守りたくなる気持ちだったり、疑似恋愛だったりするのだろう。
なかなか勝てない競走馬など、不遇のものには「一矢報いてほしい」と思う気持ちも湧くだろうし、そこに自分の姿を重ねていたりするのかも知れない。

僕にとって良い作品を作る人と何かしらの努力をしている人は全員応援する対象である。簡単なものだ。
あとはこちらが思っている魅力に対して自己肯定感が低すぎる人なんかもそんなことないのになぁと、がんばれーって思う。

昔からお笑いが好きで、ネタで勝ち抜きバトルをするGAHAHAキングと言う番組を録画してよく見ていた。爆笑問題、フォークダンスDE成子坂、ますだおかだ、海砂利水魚(現くりぃむしちゅー)がとにかく面白くて好きだった。

今(そして多分これからも)一番好きなのはオードリーで、ラジオも毎週欠かさず聴いているし、Huluを契約してオドぜひやたりない二人も全部観ている。
オードリーを好きになったきっかけは明確に覚えていて、テレビでやっていたネタを見てなんとなく気になり、検索したらお笑いTVと言うサイトでネタ動画が公式に観られるようになっていて、更にGyaOジョッキーで生配信をやっていることを知り、もっと検索すると若林が「どろだんご日記」と言うブログを書いていることを知った。

ネタ動画はところどころ荒さや実験的な要素がある漫才が多く、色々と試行錯誤しているのかなと思いながらも面白くて全部何度も見返した。

どろだんご日記は普段はちょっとした活動報告を更新しているブログだが、たまに長文の回があって、売れない芸人として変わらない日常への焦燥感や、常識と言われているが納得いかないこと、それに対して器用に立ち回れない自分への戒めや諦めに似た感情などの吐露だったり、先輩に寿司を奢ってもらうために色々と遠回しに仕掛けているのにイマイチ反応が悪くて結局「寿司に行きましょう」って直接言っちゃうやりとりや、飲み屋で出会った「彼氏が優しすぎる」ことへの不満を語る女子に「それはきっと優しさじゃなくてその彼氏が自分に自信がない故の対応で、あなたはそこが不満なんだよ、と思ったけど自信がないから言わなかった。」と言うくだりが面白くて「この人の文章は面白いな」と思った。

初めて見たGyaOの生配信(そらを見なきゃ困るよ、通称そらみな)では、ガウンを着た春日に対して若林が「モハメド・アリだ!」と声をかけると、春日がパンチを繰り出しながら何か一言言い、若林だけが大笑いする、と言うくだりが何度もあり、「この人なんでこんなに笑ってるんだろう」とこちらも笑った。

漫才の動画+どろだんご日記+GyaOの生配信ですっかりオードリーの虜になった僕はその後もラジオ番組が始まれば毎週欠かさず聴き、書籍やDVDが発売されればすべて購入した。(武道館ライブも行きましたよ。最高にトゥースでした)

どれか一つでも「なんか違うなぁ」と思う要素があったらここまでハマることは無かったと思うし、ネタ動画だけや配信だけだったらこんなに好きになる要素が足りなかったかもとも思う。

作品を観れて、時には深い話を読めて、定期的に一緒にくだらないことで笑えることで、より深くファンになったし、その全てを包含したラジオを毎週聴けると言うのもすごく影響している気がする。オールナイトニッポン最高ー。

さて話は戻ってzico39チャンネルであるが、ブログが面白かったので、配信も見に行こう、と心に決めていたが、当時の私は朝から午前4時くらいまで働いていたので、なかなかリアルタイムに配信を見ることができずにいた。

そして、ある東京出張のタイミングでそれは訪れた。




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