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日本のインバウンドは終わったのか?

新型コロナウイルスによる影響で海外からの渡航が制限されてから、1年以上が経ちます。かつてあれだけ外国人観光客で賑わっていた東京の姿も、今や遠い昔の記憶になりつつあります。

訪日客は2020年5月に統計史上最少となる1,700人(昨対比99.9%減)を記録した後、2021年3月時点でも12,300人に留まっています(JNTO 訪日外客数推計値)。

観光業界は、依然として厳しい状況に置かれています。いや、もしかすると、この1年でその厳しさはさらに増しているかもしれません。もちろん、MATCHAも例外ではありません。

インバウンド観光は終わってしまったのでしょうか?

観光に関わる方も、そうでない方も、インバウンドの未来に疑問や不安を抱いていると思います。しかし、長期的にはインバウンドが日本の成長戦略の柱であることに変わりはありません。

それはなぜか。インバウンド客による観光消費はすなわち外貨の獲得であり、国力が落ちている日本において、国富を増大させる数少ない手段だからです。

コロナ前の2019年、インバウンドは4.8兆円の産業でした(国交省 訪日外国人消費動向調査)。これは、半導体の輸出額を上回る規模です。インバウンドは、それだけの経済効果をもたらしていたのです。

政府目標では、2030年にはその規模を15兆円にまで拡大するとされており、これは自動車の輸出額に匹敵する額になります。インバウンドは、それだけの可能性をもった産業なのです。

このような状況だからこそ、あらためてインバウンドと向き合い、日本におけるインバウンド観光の戦略的重要性を高めることが求められているのではないでしょうか。

そんな想いから、MATCHAでは、国の観光事業者や自治体を対象にした大規模なオンラインカンファレンス「インバウンドサミット2021」を開催します。

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『新・観光立国論』のデービッド・アトキンソン氏、アソビュー代表の山野氏、JNTO理事長代理の吉田氏、ホテルプロデューサーの龍崎氏をはじめ、観光の最前線で活躍するキーマンの皆様80名以上に登壇いただく予定です。

今年で2回目となるこのイベント。昨年7月に開催した際は、3,000名以上の方に参加いただきました。前回に引き続き、僕は事務局長として、裏側のプロジェクトマネジメントや配信オペレーションを担当します。

ともにインバウンド観光の未来を考えてみませんか?皆様のご参加を心よりお待ちしています!

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