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最先端のグルーヴを紹介!今オーディエンスを魅了するベーシスト5選

ここ数年でベースを認知している人が多くなってきたように思います。アグレッシブなフレーズで前に出てくることもできれば、低音を生かしバンドを支えることもできます。今回はそんな多くの可能性を秘めているベースを操るベーシストに注目していきたいと思います。

紹介するベーシストの特徴

ベーシストと言っても様々なスタイルのプレイヤーがいます。なので今回は”今世界を騒がしているベーシスト”をまとめ、その中でも最近注目され始めたプレイヤーに絞ってみました。彼らのベースのフレーズを耳だけでなく体全体で感じてみてください。

Joe Dart

joe DartはアメリカのファンクバンドVulfpeckのベーシストです。今最もファンキーで耳に残るベースを弾く人物のひとりではないでしょうか。彼のベースはバンドのアンサンブルを引っ張っていくようなものが多いです。歌と一緒にリズミカルに歌っているものもあれば、インスト曲(歌がないもの)ではどの楽器よりも前に出てベースを歌わせています。

はじめに紹介している動画は”Dearn Town"という楽曲は彼の代名詞の一曲になります。ベースが完全に前に出てきてます。この曲のすごいところはライブになるとベースラインを会場のオーディエンスが合唱し始めるところです。今まで歌うようなベースラインはありましたが会場全員を”歌わせる”ベースラインはなかったのではないでしょうか?

Vulfpeckのリーダーであるジャックもジョーを前面に押すような見せ方をしていると述べています。下記のサイトで彼の魅力が存分に述べられているので、興味のある方は是非閲覧してみてください。

ちなみにVulfpeckは東京MVという東京を舞台にしたMVも挙げています。

Thundercat(Stephen Burner)

彼はアメリカのロサンジェルス出身のベーシストになります。彼の特徴はまず、6弦のフルアコ・ベースにあります。今回紹介しているアーティストをみてもらえばわかるのですが、ベースの見た目が全然違いますよね。さらにサウンドを聴いてもらえればわかると思うのですが、低音の聴いたベースというよりも特殊なうねったサウンドがなっています。この音も彼の特徴の1つになります。プレイスタイルはテクニカルなものが多いです。

はじめに紹介したNPRでのライブは彼のプレイやサウンドを短時間で存分に味わえると思います。その中でも6:30あたりの"Them song"は彼の楽曲の中でもよく演奏されるものの1つです。この曲はAriana grandeともコラボをしています。

動画内ではフロント2人に目がいきがちですが、キーボードがDOMI、ドラマーがJD BECKという若手のスーパープレイヤーであるのも注目の1つです。

Thundercatは自身の楽曲製作以外にも著名なアーティストの楽曲のベースを弾いておりEryka baduのアルバム『New Amerykah』やFlying Loutasの楽曲”You're Dead"でベースを弾いています。

その中でもMac Millarとの親交は深かったようで彼のNPRのライブでThundercatがゲストとして登場しています。2人の会話からも中の良さが伺えますね。

なので彼の突然の死は大きなショックを与えたようです。Thundercatは彼が死去する前日の夜まで話をしていたようで、Mac miller自身が問題を抱えていたことも知っていたようです。このNPRのライブは仲が良かった2人の最後のライブであり、Mac Millerの最後のライブになります。

MonoNeon(Dywane Thomas Jr.)

アメリカのメンフィス出身のMonoNeonは現代最高のベーシストとしてあげられることが多いです。彼の特徴はまず、レフティで右用のベースを使っていることですね。しかし、彼は左利きではなく、右利きらしいです。父親に初めてベースをもらった際、なぜかこのスタイルで弾いていたみたいです。トレードマークのネックに靴下は契約していないメーカーの名前を隠すために株しているのだそう。

MonoMeonは音感がよく彼のインスタYoutubeにはニュースキャスターなど声とユニゾンし後半は楽曲になっていくというものが有名です。微分音を鳴らすギター(アバウトに説明するとドとレ ♭の間の音が出せるギター)も演奏するぐらいには耳がいいです。

彼は上記で少し触れたキーボーディストのDOMIやドラマーのJD BECKともよく共演しており、各々を調べていても絶対3人のうちの誰かがいますね。実質はじめにあげた動画ではDOMIがキーボードを弾いている姿があります。下のJD BECKのZildjian LIVEでは3人が共演しています。

下のリンクではMonoNeonについてより詳しく解説されています。

Rocco Palladino

イギリス出身のベーシストで世界最高峰のベーシストとしてあげられるPino palladinoの息子に当たります。ベーシストに詳しい方ならわかると思いますが、ノリ方やベースの位置がPinoにそっくりなんですよね。

ベースプレイは個人のテクニック押し出すというよりも、バンドのアンサンブルに溶け込ま史ながら個を表現するといったテクニックに長けていると思います。初めにあげた動画では現代ネオ・ソウルアーティストひとりのTom Mischとフィーチャリングした時の動画になります。

Tom Mischがこの楽曲のインタビューに応じた際彼のグルーブの感性と引き出しの多さを絶賛しているように、3ピースという難しい編成のなかで楽曲内の聴こえ方を巧みに操っているのがわかります。下の動画ではループのフレーズのなかに時折音を詰めるといったスタイルがクールで聴いていて気持ちがいいです。

彼も他のベーシストと同じように多くのアーティストのライブサポートを行なっており、2006年にD'angeloが来日した際にはベースで出演していました。(本来は父親のPinoがベースで出演する予定だったのですが、The Whoのライブと重なったようでその代わりにRoccoが出演していたみたいです)

Maddie Jay

カナダで生まれのベーシストでプロデューサーとしても活動しているベーシストです。彼女のベースのサウンドは軟質で、フレーズは楽曲のなかを揺蕩っているような印象を与えます。彼女は自身の楽曲の全てのパートを担当しており、楽曲は空間が多く聴いていてゆったりとした気分にさしてくれます。そのなかでもはじめに載せた多くのミュージシャンを配信しているアカウント”pick up music"で披露した楽曲は彼女の良さ全てが詰まっていると思います。

MaddieはカナダからLAにセッションミュージシャンとして移住し、バンドやセッション活動をしていましたが、現在は自身の楽曲制作に専念しています。下の動画は以前彼女が加入していたカナダのバンド”Winnetka Bowling Legue”と楽曲制作グループの"Her songs"になります。

DIYでMVをつくるといったこともしており最新の楽曲の"undertow"は自身で制作し、その過程をInstagramに投稿しています。

彼女はSNSでの発信に積極的であり、主に使用しているプラットホームはinstagramです。現在は消去されてありませんが、以前は制作中の楽曲のデモを演奏動画を配信していました(彼女のタグづけされている人からの閲覧は可能です)。さらに、コロナ期間はtwichで作曲の過程を配信したり、新しい機材の紹介と実践なども行なっていました。インタビューではデモの演奏動画の反響は自身の励みになっていたと述べています。

【筆者紹介】
土田 航(つちだ こう)
京都でベース講師をやっております。
Youtubeにて弾いてみた動画やレッスン動画掲載中
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