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武田鉄矢のドラマ「夫婦道」がアツい

BS-TBSで夕方5時から再放送されているドラマ、「夫婦道」を見るのが最近の日課である。主婦か。そうです、主婦(母)と一緒に見ています。

▼TBSのざっくり紹介

▼ザテレビジョンの詳しい紹介(各話あらすじ付き)

何故こんなに渋いドラマがアツいのか

「夫婦道」は、埼玉県入間市でお茶屋を経営しているお茶農家の夫婦と、4人の子供たちの話。渋い。多分メインターゲットは還暦前後の世代だと思う。でも何故、私(28)がアツいと思ったのか。

それは、お父ちゃん(武田鉄矢)とお母ちゃん(高畑淳子)の価値観が私と全然違うから。私の両親よりもちょっと前の主流かもしれない。
そしてここがポイント、その価値観をそのままゴリ押しする訳じゃない
他の家族やご近所さんとの関わりの中で、考えを変えたり変えなかったりする。結論は変わらないという場合でも、考える過程が見えるのである。

例えばこんな価値観

「どんなに辛い事があっても、嫁は実家に帰ってはいけない」

「いくら姑がいじわるでも、先方に嫁いだからには耐えなさい。それが嫁の務めです。嫁いだ時は私も辛かったのよ。」と言い、実家に逃げてきた娘を追い返そうとするお母ちゃん。
→お母ちゃんが昔どんないじわるをされたのか、それをどういう思いでお父ちゃんが収めたのか、お父ちゃんは嫁と姑がどうあることがベターだと思っているのか、という事が語られていく。
自分を気にしてくれる人がいるだけ幸せだと気付いた娘が、嫁ぎ先に戻ることを決意して一件落着。

「茶畑を継ぐのに学問はいらない」

「茶畑を継ぐ長男なんだから、勉強ばかりしてないで茶畑を手伝ってくれ」と言い、秀才の息子に手伝いを強要するお父ちゃん。息子はまだ小学生、継ぐとは言ってない。なかなかNASAで働きたいと言い出せない。
→お父ちゃんはどういうお茶屋でありたいのか、お母ちゃんは子供にどういう道を目指して欲しいのかという事が語られていく。
結果、子供のやりたいようにさせてやろうよと言うお母ちゃん(+塾の先生)のおかげで、お父ちゃんも勉強を応援することになる。

他にも、「早く結婚して幸せになって欲しい」「嫁なんだから舅のお世話をするのが義務」「(婿に対して、娘を)幸せにしてやってくれ」等、うなずけないセリフが頻出している。

それでも良いなら良いんだよね

そんなこんなで毎回事件が巻き起こるドラマなのだけど、登場人物みんなに、辛い事もあれば楽しい事もあるから良い。価値観が全く合わなくていつも嫌な思いをしている人が居ない。
こういう世界もそれはそれで良いな。分かろうとする努力って大事よね。

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