2018/8/1 術後回復の経過報告①
無事夫婦共に月を越すことができたことを、この上もない安堵の面持ちでみなさまに報告できること、本当に嬉しく思います。
麻酔への耐性や薬物そのもへの適応性など、不安要素は多々ありましたが、妻は昨日の31日、なんとか3時間に及ぶ大手術に耐え、手術は無事成功裏に終わりました。
ただ、術後の詳細な報告を担当医から受けていないので、何よりも気になる腋窩リンパ節の転移の範囲について、一刻も早く確認したいと思います。病理検査が必要な範囲と、必要でない範囲があると思うので、そこはきちんと区別して報告できることは報告して貰うようにします。
※術前・術後の経過は単発でこちら↓に記録し続けています。
7/31 手術日当日
前回↓皆さまにご報告してから、術前・術後直後まで不安に押し潰れされそうで、とても、noteにまとまった気持ちを書く心持にはなれませんでした。
その不安から私が解き放たれた瞬間は、この一本のツイートに表れていると思います。
無事終了との連絡あり!!!!!!!!!!!!
家族用控室で胸元のポケベルが鳴り、しばらくして看護師の方が直接見えられて「手術は成功です」と言われた瞬間に呟いたものでした。ものの見事に「叫び」になっていますね。私はこの時、この内容をまず家族にDMで、そしてツイッター、Facebookで伝えました。
手術室から出てきた時、術後しばらくは全く意識がないと思っていた妻は、私のことを認識できるくらいの意識はあり、私の顔を見て、私が手を握ると、ほっとしたのか、すうっと意識が遠のくような感じでまた眠りに入りました。
彼女の手を握ったまま、病室まで医師らと一緒に彼女を運ぶのに立ち合いました。必要な処置がいくつかあるというこで、いったん病棟内にある「デイルーム」という食堂兼待合室のような場所でしばらく待たされ、やっと面会を許されると、心なしか痩せ細った面持ちの妻がこんこんと眠っていました。
私は感無量でつい、眠ろうとしている妻の手を握って話しかけてしまい、そうしていると妻が落ち着いて休めないことに後になって気付きました。
大切な人が傍に居てくれると嬉しい反面、気を遣ってしまうというか、気が張ってしまうというか、とにかく心身が落ち着かないのですね。
それが身体にモロに出て、嘔吐などに繋がってしまう。これでは、心身ともに休まらないんですね。しょっぱなからの反省点でした。
これまである程度体調が回復した親族の入院にしか付き添ったことがなかったので、術後すぐの妻を見て、どうしていいのかわからなかったようです。そうして学んだ私は、検温のため妻の患部をその都度開かなければならない看護師に気を遣い、しばし「デイルーム」で過ごしてからタイミングを見計らって様子を見に行く、ということを繰り返しました。
妻が完全に意識を取り戻したのは午後3時半頃。術後ちょうど3時間が経過したくらい時でした。筋力も回復しはじめ、そのさらに2時間後には意識がはっきりとし、話もできるようになっていました。家族からのメッセージを伝えると、彼女はまだ手が動かせないのに涙が出で頬を伝うからと、必死に私に指示します。
「ここ拭いて」「こっちも」という風に。
そして、最後にはついに無言で指示されました。
でも妻は私に気を遣って「もう帰ってもいいよ」と言いはじめます。私は「あと2時間だけ残って、もう一度様子見てから帰るよ」と言って、またデイルームに引っ込みました。
すると、私が部屋を出ようとしたその瞬間に、妻はまたストンと眠りに入りました。やはり、気を張って私を迎え入れてくれていたんですね。
帰り際、妻が「今日『ハウル』やるらしいから」と「TVをこっちに向けて」と言いました。その通りにしたんですが、電子番組表を検索しても、今後8日の間に『ハウルの城』が放送される予定はありませんでした。
「曜日や日にちの感覚が狂ってしまってるのかな?」と、私は『プランB』の発動を検討しました。DVDプレーヤーを持って行ってその場で映画デートしちゃおうという”イケナイ”プランです。
ところが、DVDプレイヤーは病院持ち込みが可能な数少ない電気機器の一つなんですね。だから問題なく持ち込めるのです。我ながらナイスな思い付きと、私の持っていくDVDの選定作業が始まりました。基本はジブリ中心で、ピクサーのCGアニメも妻のお気に入りだし、なにより和やかな気持ちになるのでマストでした。
そうして選んだ第一便24本がこれです。全部を入院中に見れないのは織り込み済み。大好きなものの選択の幅が広ければいいなと。
ただ、免疫を高めるという意味で「笑い」が重要とのご指摘をFBフレンドの方から受けたので、第二便にはコメディも含めようと思っています。
”免疫力を高めるためにはよく笑うのがよい、と聞いたことがあります。第二弾はコメディがよいかも。”
妻はまだ本調子ではないようで、まだ吐き気をもよおしたり、眠れなかったりするようでした。導入剤を点滴に注入して、なんとか無事術後1日目を終えました。
私は病院の帰り際、最寄駅のレストランカフェでこれをいただき、少しエネルギー充填しました。でも家に帰って『ハウル』他持っていくDVDの選定作業を終えると、その中の1本『紅の豚』を流しながら泥のように眠ってしまいました。そういえばお昼に食べたサンドイッチも豚カツカレーサンドでした。なんか、体力消耗する日は豚尽くしになる傾向があるみたいです。
8/1 術後2日目 [面会日]
朝、妻から元気なメッセージが届いていました。
以下、ツイートしたことまんまですが、妻から受けた報告をまとめたものです。この調子だと夕方には本当に院内の売店まで歩けるようになりそうです。回復傾向は順調ということですね。
7:41
無事手術を終え、8月を夫婦共に迎えることができました。妻は辛いリハビリに挑まなければなりませんが、彼女の根性なら大丈夫でしょう。逆に無理して早く良くなろうとしないか心配です。今朝から飲食の許可が下り、冷蔵庫のお茶を飲んだ時の第一声が「うんめえー」だったそうです(笑)
10:26
妻から、病室内のトイレまで歩行できるようになったと報告あり。リハビリの結果OKならば夕方に院内の売店フロアまで移動しても構わないとのこと。やっぱり回復力ハンパない。でも、経済的負担を減らして退院を早めるために無理していないか心配です。ちゃんとじっくりリハビリしてほしい…☹️
12:50
二時間前まで病室内のトイレまでが精一杯だったのが病棟を二周できるところまで回復した報告(単に迷子になったようです😁)。食欲はあと一歩のところで完食できない程度まで回復。順調に夕方には一人で売店までいけそうですね😙
18:46
初の「面会」を済ませました。
仕事が6時に終わって移動に50分。着いたら19時で面会終了まで2時間しかありません。ジブリ映画一本見るには足りませんね。実際『ハウル』を一緒に観ましたが6割見れたかどうか?なのに妻は「毎日来なくていいよ」と言います。
ちょっと、さみしくなります。
病室に着いたら妻はこんな夕飯を食べていて、オレンジ🍊が食べ切れないと私が来るのを待ち構えていました。着いてすぐ、私が🍊を食べきると、食事の取り下げついでに院内の売店🏪まで歩いて付き合いました。やはり幾分か不自由そうに、でもしっかり歩く妻。気になったのは、やはり患部を庇って歩くことでした。
実際、妻は歩くことと食べることはできるようになっていても、患部のある左腕はぶらんと垂れ下がっていて、左手はまだ物を握ることもままならない感じでした。点滴で指がむくんでいて、今日もこの指輪💍をつけ直してあげることができませんでした。
リハビリはまだ始まったばかり。気長に待ちます😊
明日明後日は超早番の仕事に備えて面会はしばしお休み。
妻の回復報告は妻自身の報告に基づいてやります。
妻は内用薬等を飲んで腕の痛みを抑えているようです。薬💊嫌いの彼女にとって、薬に頼っている自分を見られるのは苦痛なんでしょう。
少しスペースをあげたほうがいいのかもしれません…。
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noteをご覧くださりありがとうございます。基本的に「戦う」ためのnoteですが、私にとって何よりも大切な「戦い」は私たち夫婦のガンとの戦いです。皆さまのサポートが私たちの支えとなります。よろしくお願いいたします。