【自己紹介】足で歩けない人生について
初めまして、垣内俊哉です。
障害を価値に変える“バリアバリュー”の視点を持ち、ミライロという会社を経営しています。
ミライロを設立するまでのことは、こちらの記事や
こちらの動画を見てもらえたらと思います。
僕は、骨が脆く折れやすいという魔法にかけられて、生まれてきました。骨形成不全症と言います。
幼い頃から今も、車いすに乗って生活しています。
幼稚園の頃、川柳を書くという課題がありました。一句だけ、今でも記憶に残っているものがあります。
「歩きたい いつかみんなと 走りたい」
これを久しぶりに思い出した時、ハッとしました。涙が出ました。
今でも自転車に乗りたいと思うことがあります。やっぱり、歩きたいという思いは、変わりません。
昔は、手を繋いで彼女と歩きたいとか、足で歩くことに、いろんな思いを馳せていました。
そんな思いを僕は、一枚一枚剥がしてきたように思います。
車いすをこぎながら彼女と手を繋いでいた高校時代のこととか、車いすの生活で起きたいろんな出来事や、そこから得た自信とか。
それでも「歩けなくていい」とか、「車いすだから幸せ」とか、僕はこれからも言えないし、言わないと思います。
今日も昔も抱いてきた「歩きたい」という思いを大切にしながら、“足で歩けない”人生に、誇りを持てるように生きていきたいんです。
“バリアバリュー”という言葉を、本格的に使うようになったのは、アルバイトをしていた19、20歳の下積み時代でもなければ、ミライロを立ち上げた時のことでもありません。
公の場で、この言葉を口にするようになったのは、ほんの数年前からです。コレといった、きっかけがあったわけじゃなくて。ただ、少しずつ少しずつ、自信がついてきただけのことです。
歩けないこと。
車いすに乗っていること。
そうやって今日までを歩んできたことを、少しだけ、ほんの少しだけ、この数年で誇らしく思えるようになったのが、今の僕です。
「まだなにも成し遂げたわけじゃない」「納得できる大きな結果もない」
そんな僕ですが、昨日の自分より少しでも自分に誇りを持つために、自分の思いや考えを、書いていきます。
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