Uber Eatsの宅配バックの価格設定からみたビジネスの違和感

Uber Eats ドライバーを始めて2週間、UberでROVERを買ってしまったので、まだまだ宅配を頑張らないといけない状況なのですが、今回はUber Eatsの宅配バックの価格設定からみたビジネスの違和感と題し、私自身が感じたことをお話していきたいと思います。


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私が購入したUber Eatsのロゴ入り宅配バックのお値段ですが、Amazonで購入し、送料込みで4,000円でした。

ちなみに、Uber Eatsのロゴ無し宅配バックは送料込みで2,000円です。

・Uber Eatsのロゴ入り宅配バック 4,000円
・Uber Eatsのロゴ無し宅配バック 2,000円

Uber Eatsの宅配ドライバーになるために必要な経費は、スマホと自転車さえ持っていれば、この宅配バック代のみで始められます。

ロゴ入りとロゴ無しのどちらの宅配バックにするかは、Uber  Eatsのドライバーを始める人の理由など、各々の状況に応じて選ぶものが変わってくると思うのですが、ガチで稼ぎたい人は、なるべく最初の経費がかからないロゴ無しを選ぶ人が多く、運動不足だし、ちょっと自転車での運動がてらやってみたいなど、軽い気持ちでドライバーを始める人は、ロゴが入っていた方が格好良いなとかって感じロゴ入りを選ぶ人が多いのかもしれません。

私はロゴ無しよりロゴが入っていた方が単純に格好良いと思ったので、ロゴ入りを選びました。

ロゴ入りだとバックを作る工程も増えているので、実際に作るのにかかった費用はロゴ無しより高いと思われますし、かかった経費だけを考えると以下の価格設定は適正かなと…。

・Uber Eatsのロゴ入り宅配バック 4,000円
・Uber Eatsのロゴ無し宅配バック 2,000円

ただ、キャッシュポイントとして、自分の商品がお金に変わるきっかけを考えた時に、この価格設定が、

・Uber Eatsのロゴ入り宅配バック 2,000円
・Uber Eatsのロゴ無し宅配バック 4,000円

こんな感じで逆転することも考えられるというお話になります。

街中を走っているUber Eatsのドライバーを見渡すと、明らかにUber Eatsのロゴ入り宅配バックを背負っているドライバーが多いです。

私の感覚だと、8:2から9:1くらいの割合かなと…。

ということは、Uber Eatsと書かれた宅配バックも背負った人を街中で沢山見かけるということで、Uber Eats流行ってるなぁ…自分も頼んでみようかな?って思う人もいるので、ロゴ入り宅配バックによる広告効果は大きいのではないでしょうか。

そう考えると、Uber Eatsとしても、街中のドライバーが配達という業務をするだけで、Uber Eatsを宣伝してくれているので、ロゴ入り宅配バックが増えた方が良いのは一目瞭然です。

ロゴ無しの宅配バックだと、そのバックを使ってデリバリー業界へ本格参入してきたmenuの宅配ドライバーも、Uber  Eatsの宅配ドライバーをやりながら、アプリを立ち上げ直すことでできてしまうのです。

ロゴ無しバックを選んだ宅配ドライバーは、なるべく初期投資を少なくしてお金を稼ぎたいという人だと思うので、Uber Eatsでもmenuでもバイト先はどちらでも良いから、効率良く稼ぎたいという思考です。

なのでロゴ無し宅配バックを背負うドライバーが増えてしまうと、競合の宅配ドライバーを増やしてしまうという可能性が十分にあります。

Uber Eatsを運営している日本法人のUber Japanは、ドライバーが街中で飲食店から依頼先まで商品を運ぶというサービス以外に、商品を運ぶ道中での広告効果も認識する必要があると思いました。

Uber JapanではTVCMでタレントを起用したり、露出を多くすることで認知度を上げるため、広告宣伝に関してかなり頑張っているにも関わらず、ドライバーが背負うUber Eatsのロゴ入り宅配バックが持つ宣伝効果を考えずに、宅配バックをコストに応じた価格設定で販売してしまうというのはどうなのでしょうか。

TVCMは広告宣伝部、宅配バックは購買部など、それぞれ部署が分かれていて、部署でも業務が細分化されることで、こういった齟齬が出てくるのかもしれません。こういった齟齬に対して違和感を感じたのです。

前に、カレーの作り方でビジネスを例えてみたらどうなるか?という記事でも説明しましたが、カレーの作り方を一つのビジネスモデルと捉えた場合、買い出しから始まり、ご飯にルーをかけるまで、花形の買い出し係、泣きながら作業する玉ねぎのみじん切り係、炒め係など、様々な工程があるのに、普通の企業に勤めた場合、一つの工程だけに特化させられてしまうのでビジネスモデルが分からないということの弊害とも似ていますね。

Uber Eatsのドライバー報酬で、LAND ROVER社の車を購入するという暴挙に出た手前、まだまだドライバーを引退することはできないですが、こういった宅配ドライバーの目線での気づきをこれからも発信できればと思います。

こんな感じで原稿を終わらせようとしたら、AmazonでUber Eatsのロゴ入り宅配バックが高額で転売されているのを見つけてしまいました。

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ドライバーとして登録し、Uber Eatsのロゴ入り宅配バックを4,000円で購入し、それが21,460円で転売できるのであれば、先ほど結論付けたUber Eatsのロゴ入り宅配バックは2,000円で売っても良いというのも、間違ってきてしまいますね。

まさかUber Eatsのロゴ入り宅配バックがプレミア化されて転売商品になってしまうとは夢にも思いませんでした。やはりビジネスは刻一刻と変化していくものなので、今日の常識は明日の非常識、変化を恐れず、変化を楽しんでいきたいと思います。

ちなみに今日までのUber Eatsのドライバー報酬は71,835円となりました。来週は本業の撮影が三密を避けて実施されたり、提案や打ち合わせがいくつかあるので、ドライバーとしてそんなに稼げないかもしれませんが、最低でも車両代の残りの226,165円は稼ぐ必要があるので、隙間でちょこちょこ稼働する予定です。

それではまた!



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