わたしってキレイですか...?
顔を合わせれば、「わたしってキレイ!?」と自分の小顔を指差して言う人だった。
その時の顔は、綺麗ぶって、お高くなっているのとは違う。
むしろ無邪気な子どもが大人を真似してお歯黒をして、歯を見せながら顔を突き出すような純粋さも表れていた。
自分の家がゴタゴタになっている、家が燃え続けている。
それによって、危機感感じて、焦燥感感じて、その中でやっとその人が自分でできること。
それが、その言葉を私に対して言うことだった。
子供の頃、時々夜になると、母と父が火山が噴火するように怒