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【中学受験ネタ】国立附属小学校(3)

ここからは受験に関する話。

(5)毎年10人くらいは中学受験をする
息子の話では、10人くらいが中学受験するそうだ。
久留米附設、ラ・サールはおそらく2、3人。
他は愛光、青雲、早稲田佐賀あたりか。
全員が進学塾に通っていて、成績上位層。
ただし、学校の成績ではなく、塾の成績の上位層。

塾の成績 = 学校の成績
ではなく
塾の成績 ≒ 学校の成績
でもなく
塾の成績 ≠ 学校の成績
である。
不可解過ぎて、眩暈がする。

(6)附属中学の進学実績は、附属小学生から見て、あてにならない
附属中学へはその意志さえあれば、ほとんどが内部進学する。
小学校の入学式でパンフレットを貰ったが、附属中学の高校への進学率はかなりよかった。久留米附設、ラ・サールにも数人、公立トップ校へは3割(?)くらい合格していた。

見るからに素晴らしい実績だと思ったのだが、この数にはからくりがある。
まず、中学受験で、上位層が有名私立中学に進学して、いなくなる。
約70人から成績上位者約10人が減り、60人。
そして中学受験で合格した外部受験組が60人程度入学してきて、全員で約120人になる。
この外部受験生、日能研偏差値で50以上ないと合格できない。
(内部受験は基本エスカレーター。外部受験は地元では熾烈な争いになる)
※※
日能研偏差値で50ということは、地元の高校受験で65以上だと思う。

結果として、中学で上位に来るのはほとんどが外部受験組になる。
つまり、附属小学校に合格したとしても、進学実績で華々しい実績を上げているのは、ほとんどが中学からの外部受験組ということになるのだ。
(ただ、一部の内部進学組はトップの一角を占めるらしい。小学校受験の「ふるい」は少しは正しいということか)

いずれにしろ、
「附属小学校に合格すれば、かなりの確率で公立トップ校に合格できる」
というのは、幻想ってことだ。

このことに気づいてから、友人に小学校受験を勧めなくなった。
小学校受験は勧めないけど、中学受験は勧める。
現に塾でも、公立小学校の子のほうができる。
というより、附属だからと言ってできるわけではない、と言ったところか。

九州では日能研や英進館や全教研などに入塾して、有名私立を目指す中学受験生と机を並べて切磋琢磨しなければ、高校受験でも苦労するのは間違いなさそうだ。

むしろ個人的には、国立附属小学校の弊害があるのではないかと思っているのだが、それは次回。

(続く)


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