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バーテンダーによる家飲み向上法その2!


大場@bar cacoi(営業自粛中)です


家飲みカクテルシリーズ第一回目のテーマですが、基本中の基本

"ハイボール"

について取り上げたいと思います

話題が出尽くした感もありますが、他のカクテルにも共通するコツもありますし、基本のおさらいと思ってお付き合いいただければと思います

ちなみに"ハイボール"の語源やルーツについては諸説あるのですが、海外ではそれほど一般的な言葉ではなく、whisky&sodaと言った方が通じるようです
実際、bar cacoiに来てくださった海外からのお客様の多くは、日本での人気に驚いておられますし、すっかりハマって帰る方もまた多数です
ルーツは別として、実はとても日本的な飲み物なのです

英語版のWikipediaのhighballの項を読むと、わざわざ日本について言及していることからも、そのことが分かります

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Highball


さて、ハイボールに限らず、日本では冷たく、炭酸が効いてゴクゴクと飲めるお酒が人気です

昔、"冷たくて美味しい"というのは日本人独特の表現だと書かれた本を読んだことがあり、大変、印象に残っています
また、ビールもそうですが炭酸による喉越しの刺激もまた人気の要因だと思います


炭酸を使ったカクテルに共通するのは

きちんと冷たく、しっかりとした泡立ち

を心がけるという事、ですのでハイボールの基本をおさえておけば、他の炭酸シュワシュワ系カクテルでも十二分に応用することができます


では実際に、どのような事に気を付ければよいでしょうか

きちんと冷たく

まずは、炭酸水は冷蔵庫に
温度が高いほどガスの分子も水の分子も活発に振動してしまい、結果として炭酸が抜けてしまいます
しっかりとした泡立ちを維持するという意味でも、炭酸水を冷やすのは大事なことなのです
より冷たさを楽しみたく、またスペースに余裕があればグラスも同じく冷蔵庫に
キンキンに冷えたグラスの口当たりはそれだけでご馳走ですね

さらに、ベースとなるウイスキーは冷凍庫できっちりと冷やせれば言うことなし
店では見栄えの関係もあり出来ませんが、家飲みだったら、その日に飲む分だけ空いた小瓶やペットボトルにうつして冷やしておく、というのもアリだと思います
冷凍庫内の省スペースにもつながりますし、飲み過ぎ予防にもなりますよ笑


氷について

やはり、スーパーやコンビニなどで買える氷が使えればぜひ
不純物がなく透明な氷は溶けにくく、きっちりと冷やしてくれます
冷蔵庫の製氷機能でできた氷を使う場合、貯氷スペースから冷凍庫にうつして冷やしておくだけでもだいぶ違いますかと思います


しっかりとした泡立ち

しっかりとした泡立ちのハイボールに仕上げるためには、まず上記の通り炭酸水を冷やしておく事が大事です

炭酸水はスーパーやドラッグストアのPBも含めて沢山のブランドがあり、ガスの強さ、水の硬度など変数が沢山あり、色々と飲み比べ、作り比べるのも楽しいです
bar cacoiではお酒やカクテルに合わせて3種類の炭酸水を使い分けているのですが、どれか一つとなれば安定のウィルキンソンかなと思います
ペットボトルであればコンビニでも買えますし、ガス圧も高めでウイスキーであれば全体的に相性良し、です
あとは注ぎ方、混ぜ方にちょっと気を配ることで炭酸ガスが抜けてしまうことを防ぐことができます

それでは、次回、実際に作ってみたいと思います!

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