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多彩でお値打ちなキットが非常に"A"!《前編》

なんだかよく解らないけれど飛行機プラモ関連の投稿が、たくさんの人に見ていただいているようで嬉しいです。発掘した棚に飾ってある機体も、もう随分紹介してきましたが、今回は僕の飛行機プラモづくりのマイルストーンにしていた、ハセガワさんの<1/72 Aシリーズ>について取り上げます。


◉飛行機プラモを楽しめるか?の試金石たち

トップ画像は、僕が飛行機プラモを作る上で、ひとまずの目標に掲げていたハセガワ1/72キット「Aシリーズ」のコンプリートを達成したときに、<ホビコム>上で友達の皆さんへの報告用に作ったものです。
A-1の「隼二型」は既に紹介しましたね。たしかほぼほぼナンバー順に作った気がしますが、A-12「ドラゴンフライ」まで全12機がその時のラインナップでした。

ハセガワさんの公式サイトを見るとラインナップは変更なしですね(画像はサイトより転載)

いわばこの12機は自分が飛行機プラモを楽しめるか、作れるかを占う試金石のようなキットたちでした。まずもって値段が安いということと、模型専門店で無くても、だいたいどこのオモチャ売り場にも置いてある、というのは継続的に入手するための最低条件だと思っているのですが、ハセガワさんのこのシリーズはそれを十分に満たしてくれていました。気にいったものがあれば2つ目、3つ目を買うのも気楽に決断できますし(実際に隼とかは3つくらい買った気がします)。


◉A-1「隼二型」

ハセガワ1/72 Aシリーズ No.1「中島キ-43-Ⅱ一式戦闘機「隼」」
背後はマイクロエース版の「隼」
とにかく隼を並べて眺めるのが好きでした。隼だけ作り続けても飽きない気がしますw

こいつは前の投稿でも触れたので他のニ機と一緒に撮影した別写真をアップしておきます。初めての筆でのぼかし塗装で、塗装ハゲなんかも多少は上達したかも、と自己満足に浸れた一機でした。


◉A-2「鐘馗」

ハセガワ1/72 Aシリーズ No.2「中島キ-44-Ⅱ二式単座戦闘機「鐘馗」」
(飛行第47戦隊・第2震天制空隊[成増]/1945年(昭和20年))

中島飛行機の「隼」に次ぐ陸軍機が二式単座戦闘機「鐘馗」です。このずんぐりむっくりなショートボディが非常に印象的で、初見は「なんか不細工だなあ」と思っていましたが、いざ完成してみると、最大の特徴である低く後ろに下がった垂直尾翼が金魚の背びれみたいで愛らしい。実機はなかなかの暴れ馬だったようですが、設計者の糸川英夫氏が一番の傑作機だとおっしゃるだけの魅力があります。パネルラインごとに様々な銀色を塗り分けることに初挑戦した機体なんですが、ちょっと上手くいきませんでしたね💦


◉A-3「飛燕」

ハセガワ1/72 Aシリーズ No.3「川崎キ61-Ⅰ丁 三式戦闘機「飛燕」」
(奥:飛行第244戦隊 小林照彦少佐機[調布]/1945年(昭和20年)
手前:飛行第17戦隊[レイテ島]1944年(昭和19年))

「飛燕」は"和製メッサ―"とも言われたそのスタイリッシュな姿が昔から好きで、Aシリーズも2つ目を買って作っています。上の写真は、もし航空博物館に展示されていたら?という妄想をチープなジオラマにしてみたものです(笑) 両方とも、取扱い説明書に紹介されている塗装例に素直に従って塗ったのですが、なんかどうもいまだに納得いってないんですよね・・・。特に写真奥の第244戦隊のほう。ほんとにこんな茶色なのでしょうか。指定の塗料の配合(黒20%+黄色40%+茶40%)で塗っているのですが、箱絵を見ても良くわからず・・・。第17戦隊のほうも、なんかしょぼい迷彩なんですが、まあこれはこういうもんなのかも、と自分を納得させています。

これが実際の箱絵。指定の色よりもカーキっぽい感じの色なのかしら?

「飛燕」についてはいろいろと語りたいこともあるんですが、キリが無いのでこれくらいにしておきます。


◉A-4「疾風」

ハセガワ1/72 Aシリーズ No.4「中島キ-84 四式戦闘機「疾風」」
(飛行第29戦隊・第2中隊[台湾]/1945年(昭和20年))

「疾風」も実際にキットを作ってから「好きだー!」となった機体ですね。ハセガワさんのこのキットの素性も良かったというのもあるのでしょうが、「隼」に負けず劣らずの優美なシルエットに惚れました。実際、敵側からも"大戦中の最優秀機"の声もあるくらい、見た目だけでなくスペックも戦績も目を見張るものがあります。銀色パネルの塗り分け塗装も、この時は結構うまくいってご機嫌でした。もっと大事に飾っとけばよかったです・・・(-_-;)


◉A-5「雷電二一型」

ハセガワ1/72 Aシリーズ No.5「三菱J2M3 局地戦闘機「雷電21型」」
(第352海軍航空隊 青木義博中尉機[大村基地]/1945年(昭和20年))

この辺になると好きとか嫌いとかいうよりはAシリーズコンプリートに向けて作ってる、という感じになってきていた気がします。名前は勇ましい「雷電」ですが、スタイリングは決して好きな部類ではなく、なんとなく重そうな(というか実際に重い。積んだ"火星"エンジンがデカ過ぎたんですよね)ところや、まああとは陸軍機じゃないというのもその理由なのかもしれないですね。でも、この青木中尉が描いたという⚡マークは、ちょっと海軍らしくなくっていいね~!と思いました。写真を良く見ると、つや消しクリアでコートするときに失敗したようで・・・お恥ずかしい。


◉A-6「紫電改」

ハセガワ1/72 Aシリーズ No.6「川西N1K2-J 局地戦闘機「紫電改」」
(第343海軍航空隊・第301飛行隊 菅野直大大尉機[徳島基地]/1945年(昭和20年)4月)
※奥はアオシマの「紫電一一型甲」

「紫電改」は飛行機プラモを作る前から名前を知っていた日本の戦闘機のひとつでした。『紫電改のタカ』なんていう漫画もあるくらい有名ですよね。今回このキットは写真にもあるように、アオシマさんの「紫電一一型」と同時進行で作りました。これも大掛かりな設計変更があったこの機体がどう変わったのかを立体物で実感するためだったんですが、とても面白かったのでそのことはまた別で投稿したいなと思います。ちなみにデカールはキット封入のものではなく、はじめて「アシタのデカール」さんのデカールを別途購入して使いました。操縦席側面の撃墜マークのデカールは、ハセガワさんのキット付属のデカールには無いものです。


◉A-7「九七艦攻」

ハセガワ1/72 Aシリーズ No.7「中島 九七式3号艦上攻撃機」
(空母「飛龍」搭載機[真珠湾]/1941年(昭和16年)12月8日)

前半最後は、僕が初めて作った艦上攻撃機です。これを作る前はとにかくデカいので「塗装が大変じゃん!」という理由で敬遠してたはずが、いざ作り始めると面白くて、結局こんな手間のかかる塗装をしてしまいました(笑) これは取扱説明書に紹介されている真珠湾攻撃参加機の塗装例なんですが、箱絵と説明書の指示では印象が全然違っていて、取扱説明書のほうがスプレー塗料で描いた迷彩としては史実っぽいのですが、あえて箱絵のようなくっきり迷彩にしてやろう!と思い、頑張って筆塗りしました。いったいなんの拘りだったのか、意地だったのか、よくわかりませんが。ネットのどこを探してもこんな塗装の実機は無かったっぽいです(笑)

これが参考にした箱絵の塗装。ちょっと帝国陸軍の戦車迷彩っぽい感じもします

ここまでAシリーズの前半、日本の軍機を紹介させていただきました。後半、外国機については次回《後編》で♪

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