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#09 場所特定まで、あともう一息!

なんだかんだと着実にグレンダイザーの居場所に近づきつつあるベガ星連合軍。もう場所特定できても良さそうなもんですが、慎重派なのか、いい加減なだけなのか、よく解らない計画を次から次へと打ち出していきます。
<▼前回の記事はこちら>


第17話「小さな生命を救え!」

脚本/藤川桂介

◉なりふり構わず牧場のすぐそこに基地を作ろうとするガンダル
冒頭からなにやら小難しい顔のガンダルと落ち着かないブラッキー。いよいよブラッキーに制裁が?と思っていたら違ってました。白樺牧場のすぐ近くの山に前線基地を作ると宣言するガンダル。そんな所に基地作るくらいなら、さっさと宇宙科学研究所を攻撃してしまえばいいのに。
一方、吹雪が不安視される中、馬たちを連れて遠出に出発する一行。赤い月を見て中止を申し出たデュークでしたが、団兵衛さんやひかるちゃんに押し切られてしまったのです。案の定吹雪が強まり、その隙をついて円盤獣ギバギバが基地建設のための破壊行動を開始します。その騒ぎで群れからはぐれた仔馬サンディとそれを探しに出かけた吾郎は、街へ向けて地中を掘り進む円盤獣が起こした地割れに呑み込まれそうに・・・。デュークは円盤獣の進撃を食い止めるべく、グレンダイザーを発進させます。

▶円盤獣ギバギバ

円盤獣ギバギバ

円盤形態は特に特色もないのですが、上部からヒューマノイドの上半身が現れるとデーモン族を彷彿とさせるデザインが強烈に目に焼き付きます。顔の装飾はまんまデビルマンですね。グレンダイザーと比較するとかなり巨大な円盤獣に見えます。円盤部分を回転させて周囲の棘で岩盤を掘削して、基地建設のための造成をしようとしてました。秘密裏に事を進めようという気は全くなかった模様で、麓の街もついでに破壊しようと思っていたようです。
固い岩盤を砕くくらい頑丈なはずなんですが、グレンダイザーの各種攻撃には信じられないくらい脆く、あっという間に円盤部分を破壊され、最後は上半身のみで突撃してみせます。円盤獣ってほんとうにしぶとい印象があります。もう駄目だろう、と思えるところから攻撃続行してくるんですよね。

◉毎週、団兵衛さんの評価がうなぎのぼりの甲児くん
無事に助かったサンディを甲児くんがTFOでサルベージ。吾郎も無事に保護されました。団兵衛さんの我が子を想う気持ちは、いろんな場面でアピールされてきていますが(デュークをひかるちゃんに近付けまいとする一貫したスタンスも含めw)、今回も吹雪の中、危険を顧みず吾郎を探す姿は親の鏡です。そんなわけで、今回も団兵衛さんの中で株を上げる甲児くんと、ダメ男の烙印を押されるデュークでありました。

そう言えば、ブラッキーはギバギバが破壊されてしまった際にマザーバーンで特攻しようとしますが、ガンダルに「今さらやめておけ」と諫められてすごすごと月へ戻っていきました。あれはパフォーマンスだったのか本気だったのか。なにはともあれ首の皮一枚つながった感じでしょうか。


第18話「発進! 秘密ルート7」

脚本/上原正三

◉スゴイぞ、宇宙科学研究所! いつの間にこんな大事業を!?
いよいよ研究所の近辺に迫ってきたベガ星連合軍の魔の手。宇門博士もそれを感じていたようで、これまでのダム下の発進口だけでは危ないというわけで、グレンダイザーの発進口を一気に6つも新造していました。いったい、いつの間にそんな凄い工事をしてたのか。それよりも建設費用はどうしたのか? 謎だらけではありますが、今後、グレンダイザーがどんな場所から姿を現すのか楽しみになってきました。
ベガ星連合軍は基地近くの山中にベガ兵を送り込み、調査にきた八ヶ岳村の警官や町民に憑依(スナッチ)します。これがまさにオカルトな感じで、光のようなものに姿を変えたベガ兵が人の体へすーっと入っていくんです。ベガ兵って生物なのか機械なのかなんなのか・・・。

◉でかしたぞ! 暴走・甲児くんを、まんまと拉致って操り人形に
研究所に姿を現したミニフォー部隊の煽りにまんまと乗ってしまい、みんなが止めるのも聞かずに出撃。ベガ兵に憑依された人たちのいる地域に誘い込まれて捕まってしまいます。まるで本郷猛のように怪しげな診察台にパンツ一丁で拘束され、ベガクロンなる催眠誘導物質を体内に注入されてしまいます。これを注入されると特殊な電磁波によって操られてしまうのです。

恥ずかしい姿の甲児くん。ブリーフ派なんだ・・・なんか納得です

音信不通になった甲児くん。「あいつなんか知らん!」とブチ切れていたデュークでしたが、宇門博士が心配する様子を見かねて甲児くんを探しに出ます。八ヶ岳村で、TFOとその中で気絶していた甲児くんを発見し連れ帰るのですが、ベガクロンで操られた甲児くんは基地の位置をブラッキーたちに知らせようとします。異変に気付いたデュークによって完全に場所を特定される前に阻止はしたものの、ブラッキーは

かまわん! 4km四方を絨毯爆撃しろ!
なにがなんでもグレンダイザーをっ!

ブラッキー隊長

と指令を出し、宇宙科学研究所や白樺牧場、さらにはお隣の荒野牧場まで手当たり次第に攻撃しはじめます。「4km四方」ってことは、かなりエリアを絞り込めてるじゃないですか! あと一息だぜ、ブラッキー! 
デュークたちはグレンダイザーで反撃するにあたり、敵の目を研究所から逸らすため、完成したばかりの新発進口のひとつ、八ヶ岳方面に出るルート7を囮として犠牲にすることに。ブラッキーたちはまんまとひっかかっちゃってガデガデを八ヶ岳方面に向かわせてしまいます。あーあ。

▶円盤獣ガデガデ

円盤獣ガデガデ

これまでは単体の円盤が別形態に変形するのがパターンでしたが、ガデガデは複数の小さな円盤が合体してムカデのような形態になります。こういうパターンもあるのか!とちょっと感心。戦闘中に何機か破壊されても合体には支障がありませんでした。やろうと思えば何機でも繋げられそうです。首の部分は分離して別行動が可能。しかも分離部分から別のファニーな顔が出てきます(笑) 

左の顔が分離すると黄色の顔が出現。この顔を破壊すると緑の顔が出現。
これを破壊したらまた生えてくるのか気になります

甲児くんは頭部の黄色いアンテナから発しているベガコントロール電磁波で操られており、デュークはこれの破壊を最優先に行動します。頭と胴体に分離したガデガデの攻撃に苦戦するも、なんとか破壊することに成功。宇門博士を殺める寸前だった甲児くんは電磁波から無事解放されます。

戦い終わって正気に戻った甲児くんは「命令を守らなかったばっかりに酷い目にあった」と、謝罪じゃないような謝罪をデュークにします(笑) 殺されそうになっていた宇門博士も「甲児くんの性分なんだ。わしからも頼む、許してやってくれ」と妙な擁護をしてくれます。甲児くんが行方不明になったときも夜通し連絡を取ろうとしてくれましたし、博士は本当にいい人。
デュークによれば体に注入されたベガクロンも12時間で赤血球に喰われて消滅するようなのでひと安心。まあ、甲児くん、この件さっさと忘れて、またしでかしそうな予感もしますが。

今回、ブラッキーたちはグレンダイザーの居場所を4km圏内まで絞り込めたはずですが、ルート7を使ったデュークの囮作戦の効果やいかに?

出撃シーンでのデュークの髪と目が緑色に変わる演出。これはなんだったのでしょう?
デュークの体内にもベガクロンが仕込まれていたのかとヒヤヒヤしましたが

結局今回も長文になっちゃったなあ・・・💦
次回、第19話に続きます!


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