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#02 デューク生存に血眼のベガ星連合軍

甲児くんとも秘密の共有をして、ひとつ肩の荷が下りたデュークではありましたが、ベガ星連合軍のほうはデュークの生存とグレンダイザーの存在を知って、地球侵略の前にカタをつけようとやっきになるのでした。


第3話「危機せまる白樺牧場」

脚本/藤川桂介

◉危機感まるで無しの人たち
冒頭、街を襲うミニフォー。デュークが助けようとした少女と犬が目の前で熱線によって蒸発していく描写はなかなかショッキング。結局は夢だったわけですが精神的に追い詰められているデュークの様子が解ります。
この日は白樺牧場の第7回牧場祭の日だそうで、皆はその準備にかかりっきり。まったく手伝おうとしないデュークに腹を立てる甲児くんですが、それ以前にこんな時にお祭りやるとか、なかなか肝っ玉の据わった皆さんです。
一方の地球へ向かうマザーバーンの中では、ブラッキーが兵士たちに喝を入れています。

よいか、われわれベガ星人が太陽系の地球を乗っ取り、並々ならぬ決意を持っていることを地球人に教えてやるのだ!

ブラッキー隊長

ガンダル司令も通信で姿を見せ「ブラッキー、目的はあくまでもデューク・フリードの誘い出しだ。」と告げます。すると、顔がパッカーン!と割れてタカ派レディガンダルが登場。

そのためには、攻撃は厳しければ厳しいほど良い。被害が大きければ大きいほど良い。目標をポイント01と牧場に絞り徹底的にやれ!フリードは必ず飛び出してくる。

レディガンダル

恐ろしい。やっぱりベガ星連合軍の中で一番先鋭的なのは彼女じゃないかしら。野郎どもが腰抜けに見えてきます。
宇門博士と部下の山田さん、新キャラの荒野番太も加わり、白樺牧場の牧場祭が始まりますが、ゴローくんの不安が的中してベガ星連合軍が姿を現します(まあ、この感覚が普通だと思います)。襲来に備えて研究所との連絡役を命じられていた山田さんは、番太に無理矢理お酒の席に誘われてしまい大事な連絡を受け取れず、牧場にいた面々はミニフォーの急襲を受けてしまいます。宇門博士に「山田くん、いったいぜんたいキミはそこで何をしてるんだ!」と怒られる山田さんが不憫・・・。

団兵衛と番太の二人にからまれたら断れないよなあ

その頃、ブラッキーは地球へ向かうマザーバーンの中で

フフフフフフ・・・間もなく地獄のダンスを踊らせてやるぞ

ブラッキー隊長

とか言ってますが、キャンプファイヤーを囲んでダンスに興じる白樺牧場の様子をモニターででも眺めていたんでしょうか。
甲児くんが迎撃に出るものの、ミサイルを装備したとはいえやはり決め手にかけるTFO。結局、被弾して墜落してしまいブラッキーにも酷い言われようです。マジンガーZがあればなぁ・・・と思った人は多いでしょう。

くそーっ・・・あんなオモチャ円盤をやっつけてもしょうがない。それにしてもデューク・フリードは出てこぬつもりか?

ブラッキー隊長

▶円盤獣バルバル

円盤獣バルバル

デュークを誘き出すために円盤獣を出撃させるブラッキー。グレンダイザー発進位置を知られないようにアンチレーダーミストを放出する宇門博士、ナイス采配です。レーダーがかく乱されている間にグレンダイザーは出撃し、基地の存在を知られることはありませんでした。
バルバルは3本脚(腕?)という八咫烏風なデザインです。デビルマンのような赤い翼は破壊されても飛行に支障は無かったので、これはお飾りなのかもしれません。グレンダイザーを3本の腕でがっちり捉えたりもしますが、最後はスペースサンダーを喰らったところにスペイザーで突っ込まれ、あっさりとやられてしまうバルバルでした。
今回のエピローグでもベガ星連合軍の様子は描かれませんでしたが、そもそもギルギルの時にデータを収集して分析してるはずなんですけど、対策はまだなんでしょうか。


第4話「若き血潮は紅に燃ゆ」

 脚本/上原正三

◉無差別攻撃でデューク炙り出し
相変わらずUFOと仲良くなりたい団兵衛さん、偵察に飛来しているミニフォーを見つけたのか朝っぱらから大音量で呼びかけるので全員が大迷惑。この前、牧場の建物も焼かれたというのに、なんとポジティブな思考回路。
その頃、月の裏側のスカルムーン基地ではブラッキーからガンダルに「グレンダイザーの基地を日本中探し回ったが見つからない」との報告が。「なにか手立てはないものか・・・」とぼやくガンダル。と、その顔がパッカーン!と割れて「ある!」と言いながらまたもや飛び出すレディガンダル。

手立てはあるぞ。無差別攻撃をするのじゃ。デューク・フリードが潜んでいそうな場所を徹底的に叩く。そうすれば彼奴、必ず洗われるはず!

レディガンダル

ただでさえ居場所の絞り込み出来ていないのに、潜んでいそうな場所を徹底的に叩くとか非効率この上ないのですが、ブラッキーは「なるほど」なんて言うし、ガンダルも「私も同じことを考えていた」とかどうしようもないことを言うしで、早くもベガ星連合軍、大丈夫かな?と心配になります。このシーンのガンダルとレディガンダルのひとり夫婦漫才みたいなシーンは、なかなか面白いです。
「ほれ、ブラッキー!何をボヤボヤしておる。先制攻撃こそ敵を征する道だぞ!」とレディガンダルに発破をかけられたブラッキーは、そそくさと地球へ向かい、各地に無差別攻撃を仕掛けます。

▶円盤獣ゴルゴル

円盤獣ゴルゴル

今回はデュークを誘き出すために無差別攻撃をするというミッションなので、円盤獣もいつもよりも早めに投入され、ミニフォーと共に市街地を蹂躙します。牧場以外の場所が攻撃される描写は今回が初めてかも。
しかし、ここでデュークが出ていくのは敵の思うつぼだというわけで、甲児くんが先発して敵勢力を市街地の外に誘き出す作戦に出ます。作戦は成功するものの、いつものように攻撃を受けてどこかの無人島に不時着してしまう甲児くん(もう慣れてきました)。通信機も壊れ、左腕に大怪我も負ってしまい絶体絶命の甲児くんでしたが、こっそり発信機を仕込んでいたデュークが居場所を突き止めて救出にきます。
甲児に煽られて、まんまと誘いに乗ったように見えたベガ軍団でしたが、どうやらブラッキーが待ち望んでいたのはこの展開だった様子。ホントかどうか知りませんが、だとしたらなかなかやるじゃないですか。
島の浜辺で傷を癒す甲児たちを、空と陸からベガ兵が遅いかかります。

猟犬タイプのロボットを4体も素手で粉々にしてみせるデューク

ゴルゴルも現れ、グレンダイザーに噛み付いて振り回すなどしてデュークを苦しめます。動けなくなったところへ、高速回転でスパイク攻撃を仕掛けてくるゴルゴル。成すすべもないデュークの前に甲児くんが現れ、自作の高性能爆弾でゴルゴルの動きを食い止めます。
反撃のチャンスを得たデュークでしたが、ゴルゴルは火炎放射やミサイル攻撃、さらには首を分離して三方からの攻撃を矢継ぎ早に繰り出してグレンダイザーを責め立てます。
再びピンチに陥ったデュークを、TFOで現れた甲児くんがミサイルで救います(TFOが治ったことのほうが驚き!)。今度こそ、とばかりに畳みかけます。二つの首を失っても戦い続けたゴルゴルは凄い!
そして今回の件で、確実にお互いの信頼を高めあったデュークと甲児。二人の強固なタッグをどう突き崩していくのか、ベガ星連合軍の知略が問われそうです。


次回、第5話に続きます!


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