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♪Amazonで私が買ったもの チャイナ生まれのローマ兵

「キンダーサプライズ」のフィギュアを購入したのと同じタイミングで、Amazonで発見したこちらのフィギュアセット。メタルフィギュアなら確実に5万円は超えるだろう52体ものフィギュアが入って、1,200円以下という驚きの価格(2024年8月現在)。まあ、この値段ならハズレでもハゲしく後悔しないで済むだろうと思い、購入してみました。


◉クシャクシャの紙POP

今回はシンプルに中身を紹介していきます。まずは全容はこんな感じです。安っぽいビニールポーチの中に、どちゃっと高さ6cmほどの古代ローマ?兵たちが詰め込まれておりました。

ビニールポーチは13×9cmの楕円形で高さは18cmほど。
この中に52体のプラスチック製フィギュアが詰め込まれております
ポーチの中に入っているボール紙製の台紙。パッケージの際なのか運送中のことなのか
結構大胆にくしゃくしゃになっていました。裏面はボール紙の茶色そのままの無印刷

POP(台紙)のスペースに対して、異様に控えめな大きさの「ANCIENT WAR(古代戦争)」の文字。シルバー軍とブラック軍に分かれて戦っているような人形たちの写真。そして気にすればするほど目に入って来る(当たり前か)「MADE IN CHINA」の文字。管理ナンバーらしき部分の白窓に"B-2"と、なにかの符号のようなものがペンで書き込まれていました。

◉出でよ、プラスチックの勇者たち!

さっそく、兵士たちを紹介していきましょう。全てテカテカのプラスチック素材で、成形色は、シルバー、ブラックの2色です。特に名前などはついてませんでしたので、こちらで便宜的にネーミングしていきます。

剣士(A)(B)

左:剣士(A)、右:剣士(B)

「ANCIENT WAR(古代戦争)」と商品に掲げられてはいるものの、この兵士たちがいつ頃の存在なのでしょう? この剣士の装備を見てみると、まず頭部を覆っているのは目元だけが覗いている「バシネット」と呼ばれるタイプのもので、参考にさせていただいた『WTNB機関年代記(仮)』さんのサイトによれば、14~15世紀頃に使われていたものとのこと。だとすると、ローマ時代よりはかなり後の時代、中世頃の兵士のようです。

片手用のショートソードを振り上げているAタイプと、目の前に突き出しているポーズのBタイプがおり、いずれも左手にはバックラー(小型の円形の盾)を装備。両タイプとも、シルバーとブラックの成形色で3体ずつ入っていました。これは他のフィギュアも同様です。Aタイプの長すぎな右手が気にはなりますが、悪い造形ではないですね。


槍の兵士と長斧の兵士

左:槍の兵士、右:斧の兵士

二組目は長物をお持ちの兵士の皆様。オーソドックスな槍(スピア)を右手に持って堂々と待機中、というところでしょうか。惜しむらくは槍の穂先がまる~くなってしまっていて、練習用の槍みたいなので、できればトンがらせてあげたいところです。

そして長い柄の斧(ハルバード)を掲げている兵士たち。こちらは斧を振りかざして、相手を威嚇している風です。左手の盾は円形ではなく、初心者マークのような独特な形状です。いわゆるカイトシールドと呼ばれている種類に見えます。こちらもちょっと右手が長すぎますね💦

いずれも、よく見ると立派なお髭を蓄えておられるように見えますが、もしかすると顔を保護するための逆Y字型の保護プレートなのかもしれません。

こんなやつ(参考画像:『Amo Del Castillo』より引用)

弓の兵士(A)(B)

左:弓の兵士(A)、右:弓の兵士(B)

ショートボウと呼ばれる小さな弓を携えた兵士2タイプです。Aタイプは片膝を着いて、矢筒から矢を取り出そうとする瞬間を再現しており、Bタイプは立ったまま、取り出した矢をつがえんとしているところです。オーソドックスに見かける"矢をつがえて弦をググッと引き絞っている"ポーズじゃないところが面白いです。

弓矢って弦が無いと、ただの曲がってる棒にしか見えないですね(笑) これもテグスとかで弦を再現してあげたいですね。あとは矢のほうも棒にしか見えないので、矢じりや羽根を追加してあげたい。


騎兵(A)(B)と馬(A)(B)

左:騎兵(A)と馬(A)、右:騎兵(B)と馬(B)

ここからは騎兵と馬のセットです。騎兵も4種類、馬も4種類あって、それぞれが2体ずつ。それぞれ別ユニットになっていて、自由に載せ替えられる(凸凹接続できる)ようになっています。成形色は騎兵がシルバーとブラックの2色、馬のほうはブラックとブラウンの2色。

馬は足が微妙にクセがついて曲がってしまってたりしますが、意外と自立してくれます。それ以上に兵士たちよりも造形クオリティが良い!

騎兵(A)は剣を振り上げて、スクエアタイプの盾を装着。騎兵(B)は弓の兵士(A)と同じように、今から矢をつがえようとしているスタイル。騎兵は(A)(B)ともに、口元をプレートが覆っているような造形になっていて、「バーゴネット」呼ばれるタイプの兜をしているように見えます。

馬のほうはAタイプは首を前方に傾げて威嚇しているようなポージング。一方、Bのほうはいななきが聴こえてきそうなくらい昂って、前足を空中に踊らせています。騎兵を乗せても倒れないのはお見事。

騎兵(C)(D)と馬(C)(D)

左:騎兵(C)と馬(C)、右:騎兵(D)と馬(D)

続いても騎兵たち。騎兵のCタイプは突撃槍(ランス)とバックラーを手にしており、Dタイプはハルバードを手にしている姿で造形されています。こちらも鎧は「バーゴネット」タイプに見えますね。

馬のほうはウォーク歩行かあるいはトロットか、そんな動きを感じさせる足のカタチをしています。進軍!という感じが伝わる造形ですね。


ということで、メイド・イン・チャイナの古代兵士のフィギュアを見てもらいました。全52体(歩兵36人+騎兵8人+騎馬8頭)で送料込み1,190円なので、1体あたり21.5円くらいになります。
安さゆえの造形の甘さなどはやはり否めませんが、リペイントを含めて、ちょっとひと手間加えるとそれなりに見栄えのするものに仕上がりそうな予感もしますので、時間が出来たら挑戦してみようかな、と思います。

◉ぜんぜんローマ兵じゃなかったけど

ちなみに記事タイトルは、ジッタリン・ジンの『プレゼント』という曲の歌詞にある「あなたが私にくれたもの 中国生まれの黒い靴」が元ネタです。分かった方は、それなりにいい歳を重ねておられるのではないでしょうか。バイバイ、マイスウィート昭和同志、お互い頑張りましょう!


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