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高野山へ②

目指すは、高野山真言宗総本山金剛峯寺の奥之院。どこにもよらずに、まずそこに向かう。
奥之院には、弘法大師様がいらっしゃる。

高野山の信仰の中心であり、弘法大師さまが御入定されている聖地。正式には一の橋から参拝するとある。一の橋から御廟まで約2キロメートルの道のりには、おおよそ20万基を超える諸大名の墓石や、祈念碑、慰霊碑の数々が樹齢千年に及ぶ杉木立の中に立ち並んでいる。

バスに乗り込むと、すぐに発車した。
乗っている人もまばらだった。バスは曲がりくねった道をどんどん進む。山の山頂から麓に降りていく感じだ。一の橋の最寄りのバス停で降りることにした。ここまでくると、お寺やお店もあり、観光地的な感じがした。しかし相変わらず雨が降っており、薄暗い。
さて、いよいよ近づいてきた。そう思い歩き始め、しばらくすると、墓石や慰霊碑がたくさんあり、これが無性に怖い。怖くて怖くて、ずっと下を向いて歩いていた。途中、お地蔵様の赤いよだれかけが目の端に入ってきた。立ち止まって、お地蔵様に手を合わせ、周りを見ると、苔がたくさんはえてる墓石ばかりだ。やはり怖いという感情しかなかった。そうして何度となくお地蔵様を見つけては、立ち止まり手を合わせを繰り返して歩いていた。すれ違う人もおらず、いつまでどこまでこの道は続くのかと思うほど、遠く感じた。

しばらく歩くと、ようやく手水舎らしき物が見えてきた。ちょっと高い。変わった形だ。どう使っていいのかわからず、眺めただけで終わりにした。そばに、仏様が並んでいらっしゃった。お一方づつご挨拶させていただいた。


いよいよ御廟へ。
誰もおらず、お堂の扉は締め切ってある。早すぎたか?まだ開いてないのか?ぐるぐる辺りを歩いてみた。しばらくすると、親子と見られる女性の方と小さな女の子が見えた。お堂へ入っていく。開いていたようだ。後に続いて、中へ入って行くことにした。

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