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米国のOnline Master(修士)プログラムってよさそう!

昨今、コロナ禍の影響もあり、Online Masterプログラムが注目を集めている。私自身、予期せずではあるが、ニューヨーク大学のパートタイムMBAの授業のいくつかをオンラインで受講し「意外とイケるじゃないか。。」と思った。便利だし、オンラインならではの取り組み(アンケート)もできる。実は、ビジネスの世界で増えているオンラインでのコミュニケーションを学ぶにもいい。対面式のBusiness Communicationという授業に出たとき、他の生徒からオンラインでの仕事が増えるなか、寧ろオンラインでのコミュニケーションを教えるべきではないか?との意見も出たほどだ。

そして、特に日本の学生にとって、オンライン修士プログラムは留学の選択肢を広げるKeyになる可能性がある。私自身100%オンラインのプログラムに参加しているわけではないので断片的な理解ではあるが、以下にいくつかオンラインプログラムのメリットを書いてみる。

メリット①:安い

とにかく留学といえばお金がかかる。授業料もさることながら、渡航費・現地での生活費が馬鹿にならない。例えば通常のMBAで2年間Full Timeで留学すると、ざっと3千万円くらいは費用がかかると思う(場所にも寄るが)。ここに後述する仕事を辞めるか休まなければならないという「機会費用」が一般に足される。更にいえば、仕事を休んでいる間に昇進が止まってしまうという負の効果も勘案すると実に5~6千万円近くの経済損失ということになるのではないか。これがオンラインであれば、渡航費・現地での生活費、および機会費用はほぼ0に節減できる可能性がある。

メリット②:仕事をしながら続けられる

社会人が海外留学するとなると、大抵の場合、仕事を休職するか辞職して臨む人が多いだろう。一方で、オンラインプログラムの多くは、パートタイムという形式をとっているため、日本にいながらでも仕事をつづけながら履修できる可能性が高い。メリット①にも関わるが、キャリア構築上このメリットは大きい。加えて、ワークライフバランスの観点でも、オンラインプログラムでは、勉強のフレキシビリティが格段に高まる。出張や旅行中でも、PCさえつければ授業が受けられるので、家族とのコミュニケーションも取りやすくなる。
※なお、ここで念のため大学院の通学形式についての整理をしたい。以下図における右下③の象限が本記事のおもな対象だ。私の場合、右上②のプログラムをニューヨーク大学で履修しはじめたのだが、コロナの影響で②と③のハイブリッドのような形態で現在授業を受けている。

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メリット③:肉体的・精神的な負荷が実は低い

In-Person(対面式)の授業は疲れる。大学までの通学も時間・体力を食うし、授業の合間合間でのクラスメートと雑談しなければいけない、という「微妙な間」がノンネイティブの日本人には疲れることも多いのだ(それが楽しみでもあるのだけれど)。やや消極的なメリットになってしまうが、オンラインであれば、勉強に集中して授業が終わったらZoomを消して気ままに寝るなりテレビを見ればいい。仕事をしながら学業を続ける、ということを考えると適度なバランス感ともいえる。

もちろん、オンラインプログラムのデメリットも多い。生のコミュニケーションが学べない、ネットワーク効果が薄い、(日本から参加する場合は)時差がきつい、等々。うち、時差については私も日本時間の日曜深夜2:00AMからニューヨーク大学の授業を受けていたことがあった。私の場合は期間は3か月程度だったので、全く、対応可能な範囲ではあった。この時差の問題はタイムゾーンやプログラムの中身にもよるので、個別にカリキュラムを確認するしかない。

これらデメリットを差し置いても、オンライン修士プログラムは日本人の留学生の絶対数を増やせるのではないかと期待している。留学って意味ないのでは?自己満なのでは?なんて言う人もいるが、私は端的に、留学者の数が増えれば日本の活力は高まる、と思っている。

前述のとおり、私自身、日本からオンラインでニューヨーク大学のMBAの授業を履修していたこともあったので、日本から授業を受けるという感覚もよく知っている。オンラインでの限界があることは認めるが、それでもグローバル感覚を養うのには非常に有効だと実感した。将来、実際に海外に物理的に移住することを見据えたステップと位置付けるのもありかもしれない。また、これも別の記事にしたいが、MasterというDegree(学位)を提供するものではないものの、完全Onlineで取得できるビジネススクールの革新的なプログラムも次々と誕生している。私の妻が現在履修しているスタンフォード大学のLEADプログラムはその最先端の取り組みと言える。

私自身MBAの履修が終わったら、データサイエンスなどもう少しテクノロジーに関連した分野でオンラインマスターを取得することも考えている。実際に米国の大学がどのようなオンライン修士プログラムを提供しているのか、特に実学的な分野に絞って、検証してみたので、こちらの記事も参照頂けると幸いだ。

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