4浪して応用情報技術者試験(AP)に合格したので振り返ります
2023年12月21日(木)の正午に、IPA情報処理技術者試験の合格発表があり、5回目の受験でようやく「応用情報技術者試験(AP)」に合格しました!
5回も受験することになったのは、ひとえに勉強時間の少なさ(時には前日一夜漬けのみなどmm)ゆえなのですが、合格の勢いで筆が進みそうなので、私自身のバックボーンや各試験の得点推移と一緒に振り返ります。
応用情報受験までのバックボーン
プロフィール記載の職務遍歴
基本情報技術者試験(FE)
2021年3月合格
仕事内容でいうと【総務(1年)→事業開発(1.5年)】の時期にあたります。社内で「オフィスの縮小プロジェクト」を担当した際、LAN配線業者さんとの打ち合わせなど、いわゆる「情シス」部門の知識を得る機会が新鮮でした。会社の資格取得奨励制度の対象資格でもあるので、せっかくだから基本情報を受けよう、と思ったんですね。
さらに前提部分になりますが、「根本的にペーパーテストが好き」というのはあると思います。出題範囲とゴール(合格基準)が明確に決まっていて、試験日(期日)までに合格基準に達するだけの勉強量を確保する。その「量の確保」を、自分のやる気や記憶のしやすさを考慮して「どうやって自分なりに工夫して攻略するか」という一種のゲームと捉えていて、きっと楽しんでいるのだと思います。
試験結果
午前試験:72.5点
ストラテジ系:95%
マネジメント系:70%
テクノロジ系:64%
午後試験:???
情報セキュリティ:80%
ソフトウェア設計:100%
経営戦略・企業と法務:100%
データ構造及びアルゴリズム:30%
ソフトウェア開発(表計算):70%
試験対策振り返り
基本書は「栢木先生の基本情報技術者教室」を使いました。
例にもれず初回の「2進数」「浮動小数点数」でいきなり🤯になりかけました。当時この領域の業務経験なかったですが、「LAN」「IPアドレス」「DNS」などなど、(受験のきっかけとなったオフィス工事で耳にした)特にネットワーク周りの基本用語がそもそもどのようなものか、という定義を知って「なるほど」がたくさんありました。
「覚える量は多いが、初めて触れる知識も多くて楽しい」という感覚があった(はず)です。
勉強期間は3ヶ月くらい。直前2週間の土日は6時間程度は勉強する、という感じだったかと思います。
「進数計算」「サブネットマスク」「アルゴリズム」などなどは、結局苦手なまま試験本番を迎えました。午前試験は6割以上で突破なので、苦手分野は残っていても、少なくさえできれば試験的には問題ない、はず。
いま振り返ると、栢木先生本の「"くれば"で覚える!」の形式、わかりやすかった。
過去問演習は、皆さんご存知の「過去問道場」です。
時間が取れる限り、モチベーションが続く限り、できる限り、これをやる。
午後試験は、2023年4月から試験制度から変更になりましたが、2021年当時は「情報セキュリティ」「データ構造及びアルゴリズム」が必答、「ソフトウェア開発」も言語を一つ選択して必答、でした。
選択問題は、下記YouTube動画をそのまま参考にしています。
結果、完答だったので感謝です。
「アルゴリズム」は必答と分かっていながら、最後までほぼ対策できずに本番を迎えていたので、選択問題での得点が無かったら危なかった。
情報セキュリティマネジメント試験(SG)
2021年7月合格
仕事内容でいうと、引き続き【事業開発(1.5年)】の時期です。
総務時代に社内の「情報セキュリティ委員」を1年間やった経験や、法学部卒ということも関係しているのか、「情報セキュリティ」分野は苦手意識のない領域でした。基本情報の勉強貯金があるうちに受けておくのが絶対に効率良い、ということで連続して挑戦です。
試験結果
午前試験:78点
ストラテジ系:100%得点
マネジメント系:87%得点
テクノロジ系:69%得点
午後試験:89点
試験対策振り返り
基本書は「徹底攻略 情報セキュリティマネジメント教科書」を使いました。
基本情報のときほど学習時間は取れなかった記憶。ただし情報セキュリティの内容が中心なので、試験範囲に関して特に苦手領域もない。
こちらも2023年4月から試験制度が変更になりましたが、2021年当時の午後試験は「情報セキュリティ」に関する大問が3問出題され、すべて必答でした。
今回、このnoteを書くために過去の基本書をパラパラ見ていて気がついたのですが、応用情報と比較して、このころは「受かるための勉強」をしていたんだな、と思います。
特別たくさんの勉強時間は確保できなかったとしても、自分のモチベーション維持や記憶効率を考えて、工夫をしていたんですよね。
ちょっと粒度が粗いですが、Why→How→Whatが好きなのでこの形式で整理すると、
Why(なぜやるのか?)
合格基準に達する量の知識を習得する(合格に必要な知識量)
How(どうやってやるのか?)
自身の既存の知識量と比較して、合格基準に不足する量を勉強する(合格に必要な勉強量)
What(なにをやるのか?)
合格に必要な勉強量に達するまで、細切れでもやる。パラパラ読みでもやる。とにかく、やる。
これが大事なんだと思います。
応用情報技術者試験(AP)
前置きが長くなりましたが、SGの合格後、連続して応用情報に挑戦しています。
応用情報の【1回目受験→2回目受験】のタイミングで、【事業開発(1.5年)→コーポレートIT(1.5年)】と、業務としてIT領域をメインに携わるようになっています。
基本書は「キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者」を購入しました。
午後試験の選択問題については、基本情報の実績からこちらのYouTube動画を再び参考にしています。ありがとうございます。
試験結果
1回目受験(2021年10月10日)
午前試験:50点
午後試験:採点なし
2回目受験(2022年4月17日)
午前試験:53.75点
午後試験:採点なし
3回目受験(2022年10月9日)
午前試験:66.25点
午後試験:???
4回目受験(2023年4月16日)
午前試験:61.25点
ストラテジ系:65%得点
マネジメント系:80%得点
テクノロジ系:56%得点
午後試験:55点
5回目受験(2023年10月8日)
午前試験:65点
ストラテジ系:65%得点
マネジメント系:100%得点
テクノロジ系:57%得点
午後試験:61点
セキュリティ
経営戦略
プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
システム監査
1回目&2回目振り返り(2021年10月~2022年4月)
四肢択一の午前試験で落ちています。
基本情報の勉強貯金も、半年経つと残高がなくなっている感じですかね。
正直なところ、基本情報受験時ほどの新鮮さが感じられていなかったので、勉強のモチベーションも低く、「とりあえず受験だけしておく」という感覚でした。
基本書はさらっとは読んだかもしれないですが、「過去問道場」などはほぼやっていなかったです。なんなら「9時半開始の試験に間に合っているだけエライ」くらいに思ってました。
「受かるだけの勉強はしてないけど、受かるといいな」という考えで合格するなんてことは、ないですね。
3回目(2022年10月)
やっと午前試験を突破しました。
ただし、2回目までと比べて特別勉強時間を増やしたか?というそうではなかった記憶です。
仕事としてIT領域に携わるようになったので、業務で覚える必要がある用語や設定手順など、業務知識が増えた結果と思います。
加えて、午後試験(記述式)も、「各分野ごとに、実際の業務を想定した長文問題が設定されている」ので、1回目、2回目よりも「解いていておもしろい」という感覚は出てきました。
4回目&5回目(2023年4月~2023年10月)
受験料も「7,500円」毎回かかるので、「そろそろ受からないとマズイ」と思い始めます。
行ったのは「過去に受験した問題の復習をやる」でした。
間違えた問題について、理解できていない用語と意味をスプレッドシートにまとめます。
「次回の試験までに、最低限これだけはやる」にしました。
記憶は「想起回数」が重要と考えていて、自宅で一番目にする時間が長いのがPCだと思いました。
最も目にする機会が多くなりそうなところに情報を置いておく、というのは効果的です。
これも、仕事で未経験から「情シス」業務を担当するようになり、分からない用語をスプレッドシートにまとめて単語帳のように繰り返し見る使い方をして効果を実感していたので、業務経験が活きています。
一方で、午後試験は最後まで具体的な対策ができないままでした。
「過去問を解く」という行為に重い腰が上がらず、ダメでした。
初回からちゃんと「応用情報技術者 午後問題の重点対策」をやるべきだったと思います。
むしろ、初回受験時からこの本も購入してパラパラとでも何度か通読していれば、勉強モチベーションも上がっていたかもしれないな、と。
さいごに
最初は「前回不合格の戒めに」と思い受験票を基本書の裏表紙に貼ったのですが、2回目受験から「パスポートみたいだ」と思って、JRの駅スタンプを押して楽しむようになってしまいました。ぜんぜん名誉なことではない。
今回、基本情報~応用情報までの2年半を振り返って、抽象度は高いですけど、
合格に必要な勉強量に達するまで、細切れでもやる。パラパラ読みでもやる。とにかく、やる。
の重要性を改めて理解した気がします。
次は、「情報処理安全確保支援士試験(SC)」ですかね。
「好きだからやっている」な趣味なので、とりあえずスタートは切ります🫡
以上です!
4,000文字の長文を読んでいただき、ありがとうございます。
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