内省日記2/22

当方、デザイナー。
半年前に「仕事つまんねえ」から始まったモヤモヤが肥大化し、仕事ができなくなってしまった。
※ここでの仕事ができない、は文字通り作業や机に使ったり集中して考えることができなくなったということ。なお、本人はもともとバリバリ仕事をこなせる側の人間ではありません。
ギリギリやりくりしてたのがマジでできなくなったし普段しないミスをやらかしております。

心身ともに病む。

もともと何かの目的に愚直に猪突猛進に走るタイプなので、炎上したり大型リリースに向けた仕込みをする、意味不明なド短納期に間に合わせるなどの場で「あんじょう」してきたタイプの人間である。

そういうのがなくなると一時的には燃え尽きそうにはなるが、またどこか勝手におもしろそうなことを見つけてそれを目標にまた走り始めるのが私だった。
その時事業にとって必要かどうかわからなくても、面白ければ自分の自由の効く範囲で勝手に初める。
会社にとればめんどくさい人間かもしれないが、そんなことなのでいままで働いてて心から楽しくない、つまらないと思ったことはほとんどなかった。
いや、思い返す限りなかった。

それが、ここ半年ずっと「つまらない」状態になっている。おまけに自分で楽しそうなものも見つけられなくなってしまった。
それでいて差し迫ったやるべき業務もない。
全然忙しくないのに、激務だった頃の倍くらい心が辛い。

それだけならまぁまだ「じゃあ仕事探すべ」と社内をフラフラするのだけど、
ここにきて私が自分のできなさをカバーしていた必殺・長時間労働ができなくなってしまった。
2時間くらいPCに向き合うと激しい目の痛みと頭痛に襲われるようになった。
同時期に生理前のPMSと生理中の体調が悪化し、心もどんどんやられていってしまった。

そんな私の心の救いはアイナナと呪術廻戦。
最低限の仕事はこなそう!そのうち仕事でやりたいことも出てくるだろう。いまは趣味に精を出そう!
先輩にも一度相談したが、無理に前みたいな状態に戻そうとせずともよく、稼ぐ1手段として今の仕事をとらえて、プライベートを充実させる方向に考えてみては?とアドバイスされた。

べつにバリキャリ志向ではないが仕事は楽しく、仕事でできるようにることが増えるのが楽しかったので、仕事最優先で生活を適当にしたり興味のあることも先送りにしていたな。とふと思って割り切ろうとした。

そんな風に過ごしていたのも束の間。
じわじわと大きな不安が私の心に染み出してきた。
みんな忙しいのに私だけこんなに暇でいいのか?まだ働き盛りだというのにどんどん自分にできることがなくなり会社に価値のない人間になっていっている。友達は割り切りながらもやるべきことはこなしているのに私にはできない。というかこんな価値のない私に仕事ある???

負の思考ループに陥り、
こんな人間に休日を楽しむ資格はない、みたいな思考になり(例え同じような人がいてもその人に対してはそう思わないのに)、趣味も楽しみではなくなってしまった。
加えて、会社の人はおろか友達に会うことさえ億劫になってしまった。
ちゃんとしてる友達に会いたくなかったのかもしれない。
休日は腹に猫を乗せ、横で昼寝する旦那の寝息を聴きながら見慣れた天井をぼーっと見上げることに安堵していた。

幸い(?)なことに、年末に友達と約束した予定が怒涛の如く詰まっておりいやいやながらも外に引っ張り出され、一生誰にも会いたくない、みたいな状態にはならなかった。
私が率先して建てた予定もあったので
「なんやこいつ自分で誘ったくせに全然楽しくなさそうやん」と思わせてしまったかもしれないことは詫びたい。
申し訳ない。


行動ベースの対策に身を乗り出す

激務の人が心身を病むならまだしも、そうでもない人間がこんなこと、情けなさすぎる………
と思っていたのもあり、
気持ちを上向かせることは果てしなく無理そうだった。

休職するか?
と一瞬考えたが、都内23区で共働きとはいえひと月以上自分の稼ぎがなくなるのはちょっと想像ができなかった。普通に暮らすだけでも金がかかる。
それにまだ私は動ける。
周りにメンタルがやられた友人知人家族がいたのでなんとなくまだ手を打てる気がすると思った。

でもじゃあ具体的にどうする???
どうすれば最低限の仕事はできるようになる??
と考えた。ネットでも調べたし本も読んだ。
でもお手上げ状態だった。

そんな時ふと友達の言葉が頭をよぎった。
「大したことなくても、大したことないうちにメンクリ(=メンタルクリニック)に行くといいよ」

そうだ!!!
病院に行こう!!!
思い出してから2〜3週間は行くかどうか迷った。
やっぱり私如き多分軽度であろう人間が行くべきではないのでは。甘えなのでは。という思いが拭いきれなかった。
でも、もう完全に八方塞がりだったので、
もうとにかく頼れるものは色々頼ろうと行動に移した。

初めて病院に行ったのは2週間前だった。
手持ちのお金がないので、気分転換も兼ねてちょっとだけ遠くのクレカ決済ができる病院にした(本当は家の近くのがいいらしいけど)。
急に診断書書かれたらどうしよう(休職したくないから病院行ったので)、
急にきつい薬処方されたらどうしようという不安は杞憂で、
そこそこ丁寧なヒアリングの元、とりあえずこのお薬飲んでみましょうかと少量の薬を処方された。

多分この時にちょっと、いや、かなりホッとした。
(この考えはどうかとは思うが)薬を出してもらえたということはそれなりの悩みと困っていることが先生に伝わって、
風邪みたいに「それは病気なんで薬飲んで治しましょか」と言われたことが救いだった。
前みたいにとはいかないかもしれないけど、
医学的な補助があるなら仕事できるようになるかも、という希望が見えた。

その後、ADHD傾向のテスト、バウムテスト(木の絵を描くやつ)、血液検査をして帰った。
テストを受けるとADHDに関する副読本をもらえたのでこれも良かった。
なんとなく自分にはADHD的な傾向があるなと思っており仕事をする時の対策などが書かれていて助かった。

色々書いてあって、とりあえず仕事・プライベートに限らず自分がやってみようと思ってやっているのが以下。

  • 毎日仕事前に紅茶を飲むために湯を沸かす(仕事するスイッチになるように継続中。紅茶なのはカフェイン減らして頭痛対策)

  • やる仕事はバインダーに付箋を貼ってTODO/DONEにわけて管理。

    • この時かなりできるだけ細かくタスクを分割する

    • 〇〇さんに返信するレベルでも書く(忘れるから!)

  • 会社の分報は見ない・書かない(情報をシャットアウトしてワーキングメモリを割かないようにする)

  • 仕事で通常業務範囲外のものはできるだけ避ける、今はとにかく自分のできる範囲のことをできる範囲でやる。

  • 仕事の合間に後に回しがちな家事を必ず挟む(リモートなのでできる技)

    • 猫のご飯

    • 猫の歯磨き

    • 洗濯

    • 洗い物

    • ペットポトルの分別

    • チラシを捨てる など

  • 夜暇な時にSNSをみない。特にXなどの文字情報はそこから色々考えてしまうので特にダメ。

  • お風呂は早めに入る。あるいは朝風呂するならするで早めに寝る。

  • 睡眠時間を7時間は確保する。

  • ご飯を食べる。

  • 夜SNSを見そうになったら何かしら家事をする。なんでもいい。

  • 病気っぽいものは甘えと思わず治す(ちゃんと頭痛の治療する)

こんな感じで行動ベースにしたのは今やるべきことに目を向けられず、過去のことやこれからの不安で頭をいっぱいにしてしまうのを避けるためだ。


「どうすれば治るのか?原因は何なのか?」ばかり考えてしまうと、内へ内へ向かって、結局自分ができなかったことに注目してどんどん気分が落ち込み、
脳のワーキングメモリはそれを考えることばかりに割いてしまう(ADHDの人のワーキングメモリは小さいらしい)。
結果仕事も家のこともできなくなってしまい、趣味にも手がつけられなくなる、私は何もできない人間だ、の超最悪の循環に陥っていた。

逆に何か行動を起こすことで、脳のメモリはそちらにフルで割り振られるため、悪いことを考える余地がなくなる。
考えることを止めてしまったとしても、行動は起こしているので少なくとも1歩は前に進める。
結果、振り返った時に「今日はできたことがあった」という気持ちになれる。

こんなにハードル低くていいのかなぁ…と思ったりもしたけど、今は自分が愛する家族、大事な友達に心配かけないようにするために、
年齢の割に若干恥ずかしいくらいハードル下げてみている。
昨日今日は(仕事全然できてないけど)家事をぼちぼちやって、今日なんかはこんなふうにnoteをかけているけど、
先週の土日から降下しはじめ、月火で息が詰まってうどんを喉に通すのが辛いくらいどん底もどん底(こんなことは初めて)、ほんとに結構何にもできなかったから下げられるハードルは下げて自己嫌悪にならないようにした方がいいなと思った。
※昨日の朝、頭痛外来にいって薬もらって帰ってきただけで本当に心が穏やかになって胸がめちゃくちゃ軽くなったのでね…(薬が手元にある安心感も相まって)

こんなふうに書いて仕舞えば後から
この時精神状態最悪だったなーと見返して未来の自分の状態と比較して良くなってるかどうかわかりやすいと思ってnoteに書いてみた。

人の目につくところに書いたのは、
似たようなことで悩んでる人がいて病院行くの躊躇してたら行ったらいいよと背中押したかったから。
友達(医者の娘)にも、
「心療内科の先生が、あんたが動けなくなる前にちゃんと病院行く選択したのはめちゃくちゃ正しいって褒めてたよ〜〜!」
とお墨付き(?)をもらったので多分大丈夫でしょう(なにが?)。

とりあえず今日できたこと日記的に
書ける日にぼちぼち書いて自分の経過を見たいと思います。

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