鬱と、夜と。
一言でいうと眠れぬ夜ということになるが
終らぬ夜、
じっとしていられないのです
いつまでも続く
つまり、永遠の先に果てがない
嘗め回すように通り過ぎる鬱が
(その時、背中は紫に痺れている)
いつもより大量の薬物に酩酊して
ここを出ていきたい
(苦しみなんて忘れてしまって)
とりあえず頭ではわかってはいる
それでも、我々は
光に向かって歩まなければならない
しかし
どちらが前であるかなんててんでわからない
ここは、天も地もない暗闇
せめて(似ても似つかない似顔絵を)
破って、
そこから見える光に向かって
手をつないで
光のほうへ
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