「悲観する力」を読んだ

悲観する力

著者:森博嗣

この本で得られること

この本で書かれていることは「思い通りにいかないことに対する考察の重要さ」である。
言い換えるとリスクについて考えることの重要性が説かれている。
システム開発者などリスクを扱う仕事をしている人や興味がある人は読んでみると新しい観点を得られる可能性がある。

この本での楽観は「何とかなるだろう」で何も未来について考えないこと。
経験や常識、社会的マナーなどから導かれた「こうすれば、ああなるであろう」と考えない予測をしてしまうことである。
楽観を妄信する人は、それらを直列につなげていくつもの条件をパスする未来を夢を見る。けれど直列であるため、一つ一つの成功確率が90%でも10回も重なると確率は30%程度に落ち込む。
悲観は、問題が発生した場合について考えることである。
上記の例であれば「もしこのリンクが切れたときには?」と想定し、チェーンを並列で用意しておくことである。それにより目的にたどり着ける確率は格段に高くなる。ただし準備が大変になりコストも労力も余分にかかことになる。
この本では「悲観」について考察し、「考えることの重要性」を説明している。



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