Xデザイン学校 振り返り-第03回
概要
Xデザイン学校2019年ビギナーコース
第3回 10 月4 日(金) 19:00-21:30
会場:マネーフォワード(田町)
内容:質的調査とビジネスインタビュー(後半戦)
やったこと
・第2回の続き。前回の内容を踏まえて、クライアント企業の3年先のサービスを描く。
・約1hのワーク。自分のチームでやったことを整理する。
① 現在のBMCから3年先を描くか、まずビジョンを考えてから
サービスを考えるか、を議論(15min)
⇒ 現在のBMCから考えると、ユーザーの視点から考えることになる。
今回は企業側の視点から考えよう
⇒ビジョンから考えることにした
②クライアント企業の3年先のビジョンを考える。(15min)
ポストイットを使って、アイデア出し⇒選択⇒アイデア深堀⇒選択
③3年先のサービスを考える。どう考えようか悩んだ末、自分がエイヤと提案した案で進めることになった。
エアクローゼットのオフィス内装版。PFビジネス、ラストワンマイルに人を介して意味を持たせる、FinTechによるサブスクリプションと、これまで教わった断片を盛り込んだつもりだった。
④BMC作成
⑤CVCAの作成
・「それはクライアント企業がやることではなく、そのクライアントがやることだよね」との講評。言われてみれば尤もと感じた。
わかったこと・感じたこと
<ここまでの整理>
・こういうことなのかな、というのを図にしてみた。
・たぶん、企業自身のありたい姿、アセット、ゲームチェンジ、をすべて満足する解が求められていて。ここをズバッと打ち抜くのが「おさまり」力ということなんじゃないかな、と感じた。
・こうやって改めてみてみると、自分のやってる仕事で何の観点が足りてなかったのか、気づきがあった。(詳しく書かないけど)
・さて、ではどうすれば「おさまる」のだろうか…。
<今回の反省>
・橋棒な提案をしてしまった。根本的にまずかったのは、「クライアント企業への理解・共感」が不足していたということだと思う。
・クライアント企業自身のことも、カタログで販売する業者のことも、カタログで販売されるものを使う人のことも、全く理解できていないまま臨んでしまった。
・コンサルタントでお金をいただいて仕事をするつもりで、本気で課題に臨もうという心意気が欠けていたな、と感じる。
・あと。インタビューを真に受けすぎ、という指摘は、もっともな気がした。
クライアント企業への理解と併せて、「ありたい姿」と「アセット」をちゃんと把握できてなかったのだから、いい解を導けなかったのは当然なのだろう。
・ビジョンから考えたのが、良かったのか悪かったのかは、現時点では判断がつかない。
<なんで3年先?>
・ところで今回のワークは、なんで3年先を考えているのだろうか?
5年先や10年先ではいけなかったのだろうか?
・ちなみに、今の仕事で何年先まで考えるか、にあたって、
自分がいつも使ってるロジックは以下の通り。
3年先:
・中規模の開発にいま着手すると3年先くらいに花開く。
・中期経営計画は3年先までがスコープ
5年先:
・3年先にどんな開発をするか考えるには5年先のサービスを
考えないといけない
・さすがに5年より先のことを予想するのは厳しい
10年先:
・現在の延長線上に縛られずに、ありたい姿を描き、
そこに至る道を構想できる
・今回の理由を考えてみた。
① 中期経営計画は、3年先が多い
⇒理由になってないな…
② いま仕込むと、3年先に結果がでる
⇒とも限らない??
③ 現在のビジネスが3年先には陳腐化する
⇒とも限らない
④ ゲームチェンジの流れが3年先には変わっていて、その先を構想する
のはゲームに乗れないリスクが高い
⇒ありそう?
⑤ 人材が育つのには3年くらいかかる
⇒外から連れてくればいいし??
<B2Bに意味はあるのか?>
・「便利ではなく意味に対価を払う」というのは、B2Bの世界でどう実現できるのだろうか?(B2Bにも色々あるけど…)
・意味とは、「感情」「社会」に分類されるような価値、と理解している。
・まずはシンプルにB2B。Bが嬉しいとか、自慢できる。
プロの料理店向けで、職人さんが持ってて嬉しい、自慢できる、高級ブランドの包丁、とか。
楽器演奏家向け、あの伝説の楽器を操るなんてすごい、とか。
Intel Insideとか、スタバでMac Book開いて仕事、とかも。
・次に、B2B2Cな世界で、Cに意味をもたらす何かを提供すること。
たとえばApp Storeとか、Play stationやNintendo SwitchのPFとか?ただ、デジタルトランスフォーメーションが進むと、PFも同質化に陥りかねない?
けど、三者は顧客Cも、そのPFで提供する価値も、違う気もする。
他にも色々ありそうで、これ自体がしっくりこない。うーん。
・さて、今回のクライアント企業の課題にどう取り組みか。B2B2Cの、Cに意味をもたらす方向で、まずは考えてみるかなぁ。
<負のアセット、特に人材をどうするか>
・他のチームの発表を聞きながら思ったのだけれど。
既存の人材をドカッと解雇し再構築するのは、自分の選択肢になかった。
・では、負のアセットは、なぜ有効活用しないといけないのだろうか?
また、有効に活用するとはどういうことなのだろうか?
・負のアセット:これまでの事業では活躍していたけど、今後は不要になってしまう人やモノ、技術など。
別の形で活かす(=再活用)、別のアセットと交換(=再構築?)
人の場合。人材の再活用、もしくは人員削減。
【人員削減】
・人員削減は何がまずいか。大きく4つ?
①感情面:これまでお世話になったのに申し訳ない気持ち
②経済面:解雇するとお金がない
③企業観:企業は経営者だけのものではない
④法令:そもそも企業都合でクビにはできない
①③は価値観の問題だと思う。④は事業ごと売却することになるのかな。
・②、つまり解雇にはどれくらいお金がかかるのか?
下記サイトによると、中小企業・勤続20年、大卒、会社都合の場合で500万円くらいらしい。思ったより高くはないけど、キャッシュに余裕がないときつそう。
・事業売却。これはある程度多角経営できているのが前提だろう。今回は該当しない気がする。
・というわけで、ドラスティックな人員削減は難しい、ということか。
【再活用】
・ここで、第1回の講義にあった、テクニカルスキルとポータブルスキルの話を思い出した。テクニカルスキルが活かせればいいし、それが叶わなくてもポータブルスキルが活かせればいい。
・あと、そのスキルがどれくらいのコストと引き換えに得られたものか、も大事な気がする。脱初心者:2年間なのか、熟練者:10年間なのか。
脱初心者レベルのスキルであれば、2年間育成すれば、ある程度仕事を任せられそうだ。
・では、DTPオペレータのテクニカルスキルと、ポータブルスキルとはなんだろう?
※クライアント企業の人材は、いわゆるDTPオペレータだと考えていいのかな?
・DTPオペレータのスキルとは…?
思い付きで取り敢えず挙げてみる。まだあるかも知れないし、外してるかもしれない。
①ソフトウェアを使うスキル
DTP業界で使用するソフトウェアの操作方法
Illustrator、Photoshop、DTPソフト(InDesignとか)
②デザイン感覚
クライアントやデザイナーのデザインに多く触れていて、
「こういうデザインがいい」という判断ができる
③DTP専門スキル
DTP業界固有の知識、スキル、慣習
④一般的なチームでの仕事スキル
チームでなにかを行う、進捗管理、意思疎通、など
⑤集中して取り組む力
納期を守って確実な仕事を遂行する能力
・仮にDTPじゃない仕事に変わっていくとすると。①②④⑤を活かす感じになるのだろうか。しかし、ここから逆算して新しいサービスを考えるのは難儀な気もする。
<自社がなぜうまくいっていないか>
・少し話は変わるが。
10年くらい前に自社の副事業部長が「機能・便利さの追求だけじゃなく。これからは嬉しい、楽しい、カッコいいといったコトに訴えていかないといけない」という意味の発言をしていたのを思い出した。
・「便利から意味へ」。当時は分かっていなかったけど、経営者はちゃんと考えていたのだと、気づかされた。
過去に目指していた姿は、「便利で、かつ意味がある」だったようだ。
・さて現在。「意味」を実現するための具体的な施策が悉く失敗。残された「便利」という方向で、競合との競争に追われている、という風に見える。
次にやること
・「クライアント企業への理解・共感」を高めることが、まず必要。
①クライアント企業のWebサイトを改めて見直す
②カタログを使うB2Bの現場感をイメージできるようにする
具体的には…
ショールームに行ってみる
リフォーム業者が大事にしていることを調べてみる
③クライアント企業の現在のCVCAを描いてみる
・ほんとはチームメンバで、前回の振り返り&練り直しをしたかったけど。
全員の都合が合わずに、今回はそこまで至らず。
同じ時間を使わなくてもコミュニケーションする手段を構築したい。
(SLACK万能じゃないけど、使うと今よりはマシかなぁ…)
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