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Xデザイン学校 振り返り-第06回-2

概要

前回の授業を経て。あまりにも消化不良で、このままではまずいと感じた一方で、この先に何か見えそうな予感もあった。
そこで、自分が実際抱えてるプロジェクトで、インタビューと上位下位分析を試してみたいと思い、まずは実行してみた。
この記事では、それを通じての気づきをまとめてみる。

やったこと

・インタビューを通じて知りたいコトについて、行動シナリオシートを作成した。

・半構造化とデプスインタビューを実施。インタビュー結果から、上位下位分析をやってみた。

わかったこと・感じたこと

<行動シナリオシート>

授業では、行動シナリオシートを予め用意しておいていただいたので、その項目について深く考えることはなかった。
しかし、いざ自分で行動シナリオシートを作成しようとすると、何を聞ければいいのかと、かなり悩んだ。

実現しようとしているビジネスの設計の上で、現状抱えるイシューに対して、インタビューを通じて何を知りたいのか。自分の中で「問いを立てる」のが、行動シナリオシート作成を通じてやることなのだと感じた。

ルーペを対象に向けて、これくらいの範囲の情報を読み取ってやろうと、目標を定めているような感覚。
このターゲットを定める工程がいい加減だと、インタビューで余計なことを聞いてしまったり、肝心なことを聞きそびれたり、の原因となりそうだ。

<インタビューの実施

自分で目的をもって行動シナリオシートを作成してたので、授業でやった時と比べ、インタビューに目的意識をもって臨めたように感じられた。

また、次は上位下位分析するんだよなということを意識して、ひとりひとりの特殊な行動に着目するのではなくて、共通しそうなレベルの話について「Why」を聞くように心掛けられたような気がする。

ただ、6名分のインタビューをひとりでやったのだが、だいぶ精神的な疲労が大きかった。

<インタビュー結果の共有と分類>

ここまでは、殆ど自分ひとりでのワーク。これ以降はチームメンバ(2名)と一緒にワークを行った。

まず、インタビュー結果を共有するにあたり、全員分の行動シナリオを印刷して壁に張り出した。インタビュー結果の生データを見てもらうよりも早く、かつ項目を見比べることも出来た。密に連携するチームメンバー間で情報を共有するのに、行動シナリオは優れた手法なのだと感じた。

続いて、インタビューイの分類。授業の時は、「なんでこの段階で分類しなきゃいけないんだろうな」と疑問に思っていた。
しかし、自分で実施してみたインタビュー結果を眺めていると、明らかに「この人たちは違うグループだよな」というのが見えてくる。これでは、一緒くたに分析できないのは明らかだ。
分類した上で分析するのが必然なのだと、納得できた。

<上位下位分析>

今回は、グループ分けで決めた3人のインタビューイの情報をもとに、上位下位分析を行った。手順としては、各インタビューイのDoニーズを一通り考えだしたうえで、統合し、さらにBeニーズを考えた。

結果、Beニーズが10個くらい出てきてしまった。仕方ないので、抽象度が上がり過ぎないように、さらに上位のBeニーズとして考えてみた。

(このやり方でいいのか分からないけど)上位ニーズが妥当なものかどうかのセルフチェックとして、「上位ニーズが満たされさえすれば、下位ニーズは満たされなくてもいい、と言えるか」と考えながらワークしてみたところ、しっくりしたものになったように感じる。
たとえば、「おいしいものを食べたい」というDoニーズに対して、「幸せになりたい」というBeニーズを思いついたとする。ここで、「このインタビューイは幸せになれさえすれば、おいしいものを食べられなくてもいいのか?」と自問してみる。もし「おいしいものが食べられる」が必須なのであれば、「幸せになりたい」だけでは上位ニーズたり得ていないのではないか。であれば、この場合は「おいしいものを通じて、幸せになりたい」の方が妥当なBeニーズなのではないかと考えた。
もし「美味しいものを食べる」が必須ではないなら、その人のBeニーズは「手段は問わないので、とにかく幸せになりたい」な可能性もある。Beニーズを満足すること=顧客に提供する価値そのもの、とするならば、両者の違いは重大なものだろう。

偶然かもしれないが、できあがったBeニーズそれぞれが、マズローの6段階欲求と対応する形になっていたのに驚いた。

すこし興味があったので、分類で対象外としたグループの上位下位分析も行ってみた。結果、対象グループと異なるDoニーズ、Beニーズが多くあり、やはり違うグループだったのだなというのが明らかになったようで、面白かった。ただ、そもそもが違う人を混ぜると、同じDoニーズに見えてもBeニーズが異なるとかもありそうで、話が難しくなる気もする。

ところで。Doニーズ⇒Beニーズを考えるとき、どうしてもチームメンバーの妄想を排除できていないように感じる。おかしなバイアスがかかっていないか不安である。どうしたものだろう…。
インタビューの時点で、なぜそうしたいのかが聞き出せるのがベストなのだろう。しかし、「なぜ」って聞いても、明確な答えが返ってこない。たぶん、インタビューイ本人も、なぜなのか分かってないのだろうと思う。
いくつかBeニーズの可能性を想定して、どれなのか判定するための質問を投げかければ良いのだろうか。

ワークに参加したチームメンバーは、大いに盛り上がり、すこしインタビューイの本音に近づけたような感覚があった。一方で、ワークに参加しなかったメンバーに、このワークでの熱量とか気づきを上手く伝えるのは難しいだろうなと感じた。この問題を解決してくれるのが、次回の授業で習う「ペルソナ/シナリオ法」なのだろう、きっと。

<まとめ>

課せられたワークをこなすのではなく、自分でやってみると分かってくることがあるよな、と感じた。「愚者は経験に学び~」というけれど、自分は賢者じゃないので、まずはトライしてみるのが合ってる。

これまでの一連の授業でやってきたこと。それぞれを何のためにやってて、どう繋がっていくのか、という感覚が少し掴めてきたような気がする。

次にやること

・はやく「ペルソナ/シナリオ法」のやり方を習いたい。

余談

浅野先生がブログで書かれてたことば、ちょっと良いなと思った。
背中を押された感がする。

「私がやり直せば、前のものより必ず良くなる」という信念

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