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大川隆法さんの息子・宏洋さんが、私費8000万円を投じて作った映画『グレーゾーン』

大川さんちのご兄弟

「幸福の科学」の創始者・大川隆法さんは、若いころは受験勉強に打ち込んで、東大に合格しました。

そのせいか、宗教を興してからも、
「死後どうなるかは信仰の偏差値で決まる」
あげまんにも偏差値がある
などと主張。

「偏差値」への熱いこだわりが感じられます。

大川隆法著『あげまんの法則』

それで、大川隆法さんには5人の子供がいるのですが、

  • 長男の宏洋さんは青山

  • 次男の真輝さんは早稲田

  • 三男の裕太さんは東大

ということで、偏差値的に三男が後継者候補だろうと言われることもありました。

しかし、三男は結婚がらみのトラブルとかで、立場が悪くなって……。
現状では、もっとも次期後継者に近いのは、長女の沙也加さんだと考えられています。

 

長男の宏洋(ひろし)さん

長男の宏洋さんは、「幸福の科学」では、芸能方面の仕事を担当。

「幸福の科学」系の芸能プロ(ニュースター・プロダクション)の社長に置かれていました。

  • 『仏陀再誕』の脚本(2009年)

  • 『君のまなざし』のプロデュース・脚本・出演・主題歌(2017年)

  • 『さらば青春、されど青春。』の主演(2018年)

など、「幸福の科学」が作った映画に関わっています。

 

国際ニューヨーク映画祭

宏洋さんがプロデュースした『君のまなざし』は、「国際ニューヨーク映画祭」で最優秀長編作品を受賞しました。

「国際ニューヨーク映画祭」というのは、歴史のある「ニューヨーク映画祭」と名前は似ているけど全く別物の、よく分からない何かです。

「モナコ国際映画祭」とかも、日本の微妙な映画が出品されては、色々な賞をもらっています。
よく知りませんが、海外の映画祭で価値の分からない賞をとってDVDのパッケージに「〇〇映画祭○○賞!」と書くようなアレは、けっこうあるみたいです。

幸福の科学の映画『心霊喫茶「エクストラ」の秘密』は、モナコ国際映画祭で4冠

 

幸福の科学との訣別

宏洋さんは、2018年1月1日に「幸福の科学」を退職すると発表。

物申す系YouTuberになって、大川隆法さんを批判する動画をたくさん投稿するようになりました。
それ以外に、有名YouTuber(鴨頭嘉人さんやマコなり社長さん)も批判しています。

また、赤坂でバーを開店したり……。

ホストになったりしています。

 

映画制作

しかし、ご本人によると、宏洋さんの本業は映画監督なのだそうです。

幸福の科学との訣別後は、「宏洋企画室株式会社」という芸能プロを立ち上げると、いきなり『グレーゾーン』という映画を制作していました。

監督は宏洋さん。脚本は宏洋さん。主演は宏洋さん。
制作費は8000万円だそうです。

■制作費のこと
『タッチ』(2005年)が8000万円、『モテキ』が6000万円だとか。
園子温監督の2016年のツイートによると、園監督が撮るのは3000~5000万円くらいが多いそうです。
8000万円なら、低予算とはいえ、商業映画として普通の範疇と言えなくもない気がします。

(ちなみに、『カメラを止めるな!』が300万円、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が6万ドル、『エイリアンビキニの侵略』が30万円とのこと)

「制作費8000万円の映画を監督して、自分の好きに作る」というのは、まっとうな道のりで目指すと、相当な時間がかかりそうです。

宏洋さんにしても、実績は「父親が教祖というコネで宗教映画を作ったことがある」というだけのアラサー。
「幸福の科学」と無関係な場所では、いきなり映画監督を任されるような人材ではありません。

しかし、自己資金でやるのなら何の問題もありません。
『グレー・ゾーン』は、宏洋さんが自分のお金で制作したものでした。

 

制作費8000万円

「幸福の科学」と訣別した時点で、宏洋さんはまとまったお金を持っていました。

それについては、こちらの無料記事にも書いたのですが……。

父親の大川隆法さんが、子供たちに財産を生前分与していたと述べています。

大川隆法『人はなぜ堕ちてゆくのか。』

それ以外に、「幸福の科学」関係の仕事で得た収入もあるようで……。

宏洋さんは「1億円くらい持っている」と、隆法パパは思っているようでした。

幸福の科学総合本部 編『信仰者の責任について』

まあ、1億は多く見積もりすぎかも知れないのですが、実際に、貯金は5000万円あったようです。

この動画の 1:20~ を見ると……。

「当初は5000万円でやる予定でした。僕の当時の貯金全額を投入して」
「しかし、蓋を開けてみたら、プラスで3000万円お金を借りてきて、8000万円かけて作りました」

3000万がどういう借金なのかは、よく分かりませんでした。
(個人の話なのか、宏洋企画室株式会社の話なのか、石油王の友達でもいるのか、『グレーゾーン』を劇場公開すれば返せるという事業計画で騙し切ったのか、貯金以外に担保になるものを持っているのか……)

あと、『令和の虎』というYouTubeの番組に出演したときには、
制作費が約6500万円、配給宣伝費が約1100万円で、合計7600万円」
という説明をしていました。

(「5600万円までは自己資金で調達」したので、1500万円を虎に出してほしいとのこと。結果はNOTHING)

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