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「この永遠の出会いを大切に、そしてその出会いの一つ一つが衝撃的なものであるように」To cherish this ENdlessness ENcounter ENgraversインタビュ

概要:

To cherish this ENdlessness ENcounter ENgravers(ENcounter ENgravers)
ENcounter ENgraversはストリートダンスイベントへの出演や舞台公演などのキャスティング、エンターテインメントコンテンツの制作を行っているダンスチームです。

自主開催のイベントの企画やワークショップなどの開催も行っています。


インタビューをお受けいただいた方:
 立原康平(たちはらこうへい)さん
  ENcounter ENgraversの運営統括を担当。
  普段はIT系でネット販売に関する営業を担当。

 山崎巧人(やまざきたくと)さん
  高校3年生で、ENcounter ENgraversのメンバー。
  役者業や演出家業も手掛ける。
  TikTokでK-POPのダンス動画の投稿も行っている(@takuto6280)


インタビュアー・編集:尾本将太(Shakr inc.)

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本文:

To cherish this ENdlessness ENcounter ENgravers(以下、ENcounter ENgravers)で運営統括を担当している立原さんと、メンバーであり役者業や演出家業も手掛ける山崎さんにお話いただいた。立原さんはENcounter ENgraversを立ち上げて8年ほどになるという。

ENcounter ENgraversはストリートダンス、特にヒップホップを主体としたダンスが好きな人達やENcounter ENgraversのダンススタイルが好きな人達が集まってダンスレッスンなど定期的に活動している。基本的な活動形態はサークル的な形だそうだが、活動における裏テーマがあるようだ。


立原さん)
「チームとして、ひとりで踊るよりはやっぱりふたりの方が楽しいし、ふたりで踊るより10人で踊る方が楽しいし、10人より100人、100人より1000人、1000人より1万人の方が楽しいよねっていうところがあります。

出会い大事にするというところを大切にしていて、そこからチームの中に社会を作っていこうと考えています。

『ダンスで繋がった人たちで仕事だったり、人間関係が回っていく場所にできていったらいいよね』というところでみんなで活動しています。」


チームとして楽しく活動しつつ、さらに多方面へつなげていく。そんなことを大切にしているそうだ。




チーム名である「To cherish this ENdlessness ENcounter ENgravers」という名前が気になったのでその意味について伺ってみた。

その名前には、「この永遠の出会いを大切に、そしてその出会いの一つ一つが衝撃的なもの(刻み込まれるもの)であるように」という意味合いがこもっているそうだ。まさに活動において大切にしていることがすべて詰まったような素敵な名前だと思う。




ENcounter ENgraversの中での役割について、立原さんは組織的な面での運営統括をしており、もうひとりダンスの部分で引っ張っていくダンサー統括との二人体制で全体の統括を行っているそうだ。その中で立原さんはみんなで一緒に活動できるコンテンツ作りや、内部の調整役を担っているという。またダンスを仕事につなげていくという面での営業活動や企画なども行っており、さらにメンバーの募集などもダンサー統括と一緒に考えながら行っているそうだ。

立ち上げから今までどのような経緯をたどってきたのか、またメンバー募集を実際どのような方法で行っているかについて訊いてみた。

最初は大人数向けのダンスの大会での優勝を目指して活動をしていたそうだ。ダンスの大会が毎年あり、そのコンテストのたびにオーディションを行ってメンバーを集めていたという。最初の年は14人ほどから始まり、2年目には30人、3年目には40人、4年目には100人を目指すという目標をたて実際に100人入ったそうだ。
しかしその後が問題だったという。


立原さん)
「その大会で優勝してしまったので、その後は挑戦する機会がありませんでした。そこから結構迷走しました。本当にそこは優勝した瞬間に次になにをやるか考えないといけなかった。

なので大会の優勝を踏まえた上でイベントをやったりして、オーディションをやって人を集めたりしていました。

ダンスって、誰かについていくっていうところだったり、誰かのダンスのスタイルが好きだからその人と一緒にやりたいっていう傾向がやっぱりあるので、ダンサー統括とチーム外のダンサーとの接点をつくることや、一部のメンバーに憧れるメンバーなどからチームに参加する方が増えていってきました。今年はちょっとまた別の事を考えています。」


今まで全力で一つの目標のことだけを考え活動してきて、達成した後に新たに目標を作るということは相当難しかったようだ。

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普段の活動について伺うと、基本的には場所を借りて週に一回のレッスンを行っているという。また定期的にダンスのイベントにみんなで出場しているそうだ。年に3回ほどライブ形式の自主イベントもクラブハウスなどで行っている。昨年からはコロナの影響でInstagramを中心としたオンラインコミュニティづくりにも力を入れており、現在はフォロワーが1,600人ほどいるそうだ。

実際どこのコミュニティのインタビューをしていても感じるが、昨年から今年にかけてのコロナの影響はどのコミュニティにとっても大きい。そんな中、コロナ以前と以降で大きく変わった部分を尋ねてみた。


立原さん)
「基本的にはダンスの業界だと、去年はイベントができなかったっていうのが、みんなで同じステージに立つっていう場が作れなかったので1番大きかったです。じゃあどうやってみんなのモチベーション維持していくかは、すごく難しいところでした。

特に緊急事態宣言が出たばかりの昨年4月~5月に関しては本当に一切イベントがありませんでした。この時期は、みんなでひとつ動画作品を作るという『コンテンツ』を作ることで、特にダンサー統括とみんなとのコミュニケーションが断絶しないように意識して活動していました。コロナバスターズっていう動画を出していました(笑)」


何よりもコミュニケーションをとる機会がなくなってしまわないように試行錯誤しながら活動を続けていたという。特に最近はコミュニケーションについて更に意識的に気をつけているそうだ。


立原さん)
「イベントや新たなコンテンツをやるタイミングとかでも、時間はかかってしまいますがダンサー統括が連絡を密に取るようにして、コミュニケーションを個々人がしっかりとって繋がるようにっていう所で意識的に組んでいるような状態ですね。」




ENcounter ENgraversを作っていく上で大変だったこと、楽しかったことについて伺ってみると、大変なところはダンサーが集まっているからこそ、チームの中に社会を作るというテーマについてもっとできることはあると思っているが、なかなか時間的にうまく回すことが難しい点だという。


立原さん)
「もっと新たな仕事を取りに行くとかもそうですし、元々所属していて現在社会人になって離れてるメンバーとかと『一緒にこんなことやろうよ』みたいな話とかも、時間に余裕さえあればできると思うんですけど、僕も社会人で仕事しながらなので、上手くドライブしていかないところがあります。

あとはひとりのリーダーの人望というか、この人についていくというような形式ができている一方で、次のリーダーがなかなか生まれてこない、リーダーを育てていくというのは難しいなと常に思ってます。」


楽しかったことについては、みんなで何かを作れたこと、特にダンスの大会で優勝したときや公演などのイベントを作り上げたときが印象的だという。


立原さん)
「我々ってゴールがすごく見えやすくて、その瞬間瞬間がすごく楽しい時間にはなるかなとは思っています。

あとはコミュニケーションを取るため、たまに運動会とか、最近はあんまりできないですけど合宿行ったりとか、そういうオフの時間とかも良い感じにバランスであるので、そういうところも楽しいなと思いながらいつも活動しています。」




ENcounter ENgraversの魅力について尋ねると、幅広い世代がつながることができるという部分がとても大切な魅力だそう。


山崎さん)
「僕は高校1年生の時に参加させてもらったんですけど、大人の方と繋がるっていうのはダンスをしているだけだとやっぱり難しいんです。

なのでENcounter ENgraversっていうダンスのチームに参加することで、立原さんや社会人でちゃんと仕事とかやられてる方と一緒にお話できたりとかっていうのは、自分も成長できたのでそこはやっぱり学生としては魅力に感じましたね。」


立原さん)
「そうなんですよ、実は結構世代がばらばらで、下は小学3年生くらいから、上は所属したことある人で言うと55歳くらいまでいるっていう形でかなり年齢層もばらばらです。

1番ホットな層としては今の高校生世代、大学生前半世代と、社会人4~5年目くらいの人とか、30代以下くらいの所までが1番動いています。そこは確かに面白いところかなって思っていますね。

我々としても今年は世代別に幼稚園世代から中高年の方まで多くの方との出会いの場をつくれるよう計画をしております。
そこを作っていきながら後は循環させていけば社会はできていくだろうという計画を立てているところなので、色んな世代がいて、色んな知見も広げられてっていう所は魅力かもしれないですね。」

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今まで様々なイベントを行ってきたENcounter ENgraversだが、これからやってみたいことはどんなことなのだろうか。その点についてはやはりオンラインの活動を強化していきたいとのことだ。現在「#ぐうとく」(@gootoku_dance)というInstagramのアカウントで、全国で活躍するENcounter ENgraversのメンバーが毎週土曜日に「観たら得するダンスWS&講座」を行っており、特に世代別では中学生世代の強化を図っているそうだ。


立原さん)
「ユニットをオンラインからプロデュースしていこうっていう所を計画としては考えていて、そこを中心にユニットメンバーの友達だったりとか、応援してくれる人とかっていう所と関わりを増やしていけると面白いなと思っています。」


活動も8年目に入り、小学5年生から活動しているメンバーも現在は高校3年生になるという。それだけ長くメンバーが活動をつづけるということは居心地の良い空間づくりができていることの証明でもあるだろう。年の離れた二人の会話からもその様子が伺える。


立原さん)
「(居心地は)どうなんですか?」

山崎さん)
「居心地良いです(笑)」

立原さん)
「言わせてるみたい(笑)」

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これからENcounter ENgraversにどのような人が入ってきてほしいか尋ねてみた。


立原さん)
「基本的にはダンスがやっぱり好きで、そこに対して何か一生懸命だったりっていう所があるとすごく良いなという風には思ってます。

あまりこんな人がこんな人がというよりは、むしろ一緒にやってくれてありがとうございますって感じではあるのですけど(笑)

でもチームにとってすごく刺激になるような部分としては、そういう何かしらの懸命さを持って向き合ってもらえる方っていうのはすごく良いなって思ってます。」




居心地の良い空間づくりやこれからもいろんなことに挑戦していくENcounter ENgravers。最後に、そこにこれから新たに入ってくる未来のメンバーへのメッセージを訊いた。


立原さん)
「これからのタイミングとしてはやっぱり世の中も変わってくるかなっていうところで、オンラインだったりとか、マスクをしながらダンスをしなきゃいけないとか、色々変わってくる所ではあるとは思います。

だけど組織も大きくなっていってメンバーとかも増えていく中で、色んな出会いや機会をもっともっと提供できるかなという風にはすごく思ってます。

“出会いを大事にするチーム” その中で自分の選択肢を選んでほしいなという所が願いとしてはあるので、ちょっとでも『このダンス好きだな』とか、『ENcounter ENgraversのこの人気になるな』とか、何かそういうひとつでも引っかかる所があればお声がけいただければと思っております。

チームに入っても入らなくても、何か一緒にできるとすごく我々としても嬉しいなという風に思っております。」

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編集後記:

お二人の話を聞いていてダンスをみんなでやる楽しさ、そして仲間と出会えることの大切さがとても伝わってきた。今後オンラインでも活動を広げながら今の状況を乗り切ってまたステージの上に立てる日が来ることを願ってやまない。

◯リンク
ホームページ: https://www.encounterengravers.com/
Twitter: @ENcENg_info
Instagram: @enceng_info
Instagram(ぐうとく): @gootoku_dance
Facebook: @encounterengravers
DANCE@LIVE: ENcounter ENgravers

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