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「会社のような責任感がある学生団体として」                 -Bussiness Contest KINGインタビュー

概要:                         

Business Contest KING
日本で初めてビジネスコンテストを行った団体であり、毎年全国から集まった100〜200名の学生で行う全国最大規模の短期集中型ビジネスコンテストの運営を行っている。

インタビューをお受けいただいた方:
森山穂貴(もりやまほだか)さん
東京大学文科三類、Business Contest KING 2022代表

インタビュアー・執筆:茶谷力丸(Shakr Inc.)
編集:尾本将太(Shakr Inc.)


本文:

ビジネスコンテストといえば学生がビジネスモデルをグループで提案してその中でどれが一番優れているかを競うものであるが、その運営がどのように行われているかに対してはあまりスポットが当たっていない気がする。今回はビジネスコンテストを運営しているBusiness Contest KING にビジネスコンテストを運営する側ならではのお話を聞いた。


団体の活動内容を教えてください

森山)
Business Contest KINGという名前からも分かると思うんですが、僕たちは自分たちでイベント提供団体、というかもはや会社という意気込みでやっています。
実際にやっていることとして、まず1つ大きくあるのが、ビジネスコンテストのコンテンツ、いわゆる企画運営というところを一つひとつ丁寧に作り上げています。

2つ目が渉外といいますか、ほとんど営業になるんですけれども、ビジネスコンテストをやる上では数100万円のお金がかかります。学生のみではその辺を賄うことが難しいということで、協賛企業を自分たちで集めに回っています。

3つ目が広報の部分になります。
自分たちから発信するメディアを作っていたりとか、ランディングページの作成、ちょっと最近始めようと思っているのは外部メディアの活用であったりとかっていうところに、各プロジェクトごとでチームを組んで広報しているというのが基本的な体制になりますね。 

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コンテストの頻度はどのくらいですか?

森山)
3~4か月に1回ビジネスコンテストをやって、中規模のビジネスコンテストを2~3回やって、最後大きいビジネスコンテストを1回やるという形になっています。 
この1番大きいコンテストが毎年9月に行われるBusiness Contest KINGというビジネスコンテストです。


活動頻度はどのくらいですか?

森山)
基本的な定例ミーティングは月、水、夜7時から9時の2時間やっています。
もちろんコンテストが近づいてきたりとか、それぞれのプロジェクトが実行に近づいた時というのは、それぞれのプロジェクトチームごとで詰め込んで毎日ミーティングやるというような形ですね。


メンバーの募集はどのように行っていますか?

森山)
基本的にはTwitterのフォロワーが多いので、Twitterを使って集めたり、Instagramとかでも集めます。
特に東大拠点の団体ですので、東大の学生を集める時にはUT-BASEという東大の為のメディアコミュニティというところを活用して人を集めていました。 
加えて伝統ある団体ですので、クチコミなどで集まる学生も多いです。


今年9月のイベントではどんなことを工夫しましたか?

森山)
昨年もコロナ下ということで2年連続で今年のイベントもオンラインで開催するという形になりました。
工夫した点は、Zoomをずっと使っているとのめり込めないという可能性もありますので、しっかりと僕らの提供するBusiness Contest KINGというところにのめり込んでもらいたいという思いがあり、僕たちはチームファシリテーターというのをコロナ禍以降より工夫を凝らして各チームにおくようにしました
略してTFという風に言うんですけど、そこの育成というところにすごく力を入れて、参加者がオンライン環境でもコンテストに熱中できるということに工夫しました。

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同学年でのコミュニティ運営で工夫した点はなんですか?

森山)
結論から言うと同学年とのつながり作りには苦労しました。何が苦労したかというと、基本的に直接会えないことです。
なので同じ団体に所属しているんですけど、チーム意識というのを芽生えさせるのことが難しく、個人で仕事をしているという感覚がすごく大きかったです。
それが辛いという仲間というのは割と多くてですね、最近はやっぱりもうちょっと繋がりたいというところを言っている子も多いです。

ただ良かった面というのもありました。
KINGではやっぱりオンラインで基本的に活動していまして会えなかった分、全員がプロ意識を持って同じ企業に所属しているんだという意識で仕事に打ち込むことができたのかなという気がします。だからあんまりゆるっとしたサークル意識というのはそれぞれ持っていないのかなという気がします。


KINGの魅力を教えてください。

森山)
代替わりして新しくキックオフということで、メンバーがKINGの価値って何に置いているのかというところを再確認しようという会を開きました。その中で多かったのが「思考」と「議論」と「刺激」というところだったんです。

僕らは基本的にビジネスコンテストのコンテンツを作っていく上では、何の為にそのコンテンツを作るのか、だったりとかどういった面で参加者の体験を高めたいのかというところについて、しっかりと思考した上でコンテンツをひとつずつ丁寧に作っていくんです。最初はそういうのを割と個人であったりとか2人で作っていきます。それに関してチームで議論するんですね。
その中で、こういうメンバーってこういう視点持ってるんだ、というところで自分たちも刺激を受けます。その3つを通して最終的に成長できるというのがKINGの一番の価値かなという風に思っています。

ビジネスコンテストで参加者に対して提供できている魅力に関して言いますと、やはり先ほど申しましたチームファシリテーターという存在は欠かせないかなという風に思います。参加者をうまく導くだけではなくて、その参加者がビジネスコンテストを通じて成長して、社会に出た時にどういう風にした方が良いのか、というところまで考えるというのがKINGのひとつの大きな魅力かなと思います。

その社会で生きる力というのをどういう風にやっているかといいますと、チームファシリテーター自体がそれぞれ時間管理というのをものをすごくうるさく言います。なぜなら社会に出てからは決められた時間にできないと、やっぱりそれは生産性が悪いという事になってしまうからです。


これからどんなことをしていきたいですか?

森山)
協賛企業の方が協賛してくれている大きな理由にKINGのメンバーと関わりたいというのがあるのでKINGのメンバーと協賛企業の密な交流をできる機会を持とうと思っています。

加えて、今以上にメンバー間の交流、再度ビジネスコンテストの価値についての考察を深める機会の設置などをしたいと考えています。

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新しく入るメンバーには何を求めますか?

森山)
やっぱり大事にしているのは思考を深められる人というのを最も重視しています。例えば何か物事を話す時に、WhatとHowとWhyというところにちゃんと分割して思考できるというのは僕らの中では大前提だと思っています。

あと先述の通り、プロ意識というところに関しては重視しています。遊びの団体ではないので、ここでしっかりと自分がイベント提供者として役割を発揮したいんだという学生を中心的に募集するようにしています。

ただ一方でビジネスの知識というのはそれほど要求していません。ビジネスの知識というのは我々の組織の内部で勉強会を開いてそこでつけていけば十分かなという風に思っています。



学生にメッセージをお願いします

森山)
本当に社会に出て圧倒的な存在になりたいのであればうちにぜひ来てみてくださいという感じです。信じられないくらいの刺激とか成長というのが待っている団体だと思います。

それはさっきも言った通り、「思考」「議論」「刺激」というこの3つが備わっていて、学生団体としては非常にその3つに関しての数値が高いものだと思っています。ぜひ来てもらえたら嬉しいです。



編集後記

今回のインタビューを通じて、KINGが団体をやる心構えと団体の魅力が大変興味深かった。
イベントをやる上で参加者に社会にでてからも役に立つようなレベルまで成長することを目指していることも参加者のことを1番に考えているのが伝わった。
代表が代わり新しい体制で望むKINGをこれからも応援していきたい。


◯リンク

ホームページ: Business Contest KING|学生のためのビジネスコンテスト
Twitter: Business Contest KING (@waav_king)
Instagram: @kingeeeer
Facebook: @KING.waav
UT-BASE: KING
ガクサー: Business Contest KING



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