私的映画ランキングトップ100をレビューする :Extra「ワンダヴィジョン」

今の、撮り直す?

ワンッダヴィージョン♪でもおなじみ、MCU初のドラマシリーズということでもずいぶんと話題になりました本シリーズ。
コロナがあったりなんやかんやでMCUファンの皆様は作品の枯渇に苦しみ、確か約300日ぶりくらいの新作公開となったような記憶もございます。
公開後はその謎めいたお話と終盤のこれぞMCU!な展開なんかもあって、どこぞの賞を取ったりとこれはこれはというところですね。
最近では「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」にも直結しちゃったりなんかもしてます。それでは思いつくままに行きましょう。

・シットコムのお話
これがね~~個人的にはあんまり好きじゃないのよね~。
まあ面白くないこた無いんですけどね、公開された時期が悪いかな~というか、確か本当は「ファルコン&ウィンターソルジャー」が先の予定だったんですっけ?それだったら多分何も思うところも無かったんですよね。
というのも先程も触れましたが、今作は実にほぼ1年ぶりのMCU作品ってことでね、久々の一杯という味わいをするにはあまりにも変化球すぎるんですよこれは。
そこそこに飢えている状態で欲しいのはやっぱりバキ翼のような直球勝負な訳でして、今作はなんというかモイネロのカーブみたいなね、アレはアレで良いんですけどやっぱり千賀の剛速球とお化けフォークが欲しいじゃないの!みたいな、まあ伝わる人には伝わるというものです。
実際お話の中で繰り広げられるこれでもかという量の伏線ばらまきっぷりはこれはこれで楽しいもので、特にね、今となってはアレなんだったの??って感じでもありますけどヒドラ絡みの言葉がやたらと出てくるCMとか、オタク心がくすぐられちゃいますね~~~。

・サプライズ!!
あれは5話とかそのくらいでしたかね?まさかのX-MENシリーズからクイックシルバーが!!!
と、終わってからするとアレもいちファンサだったんだな~って感じですが、あの衝撃たるや凄まじいものでもありまして。
というかこの作品以降のMCU作品ってのはどれもこれも衝撃的なサプライズばっかりになってしもうて、まあ嬉しいことこの上ないんですけどね、ちょっとこうほら、「ザ・スーサイド・スクワッド」じゃないですけど刺激が…強すぎるかな……。
繰り返しにはなりますがなんやかんや言いつつ、こういうのは多ければ多いほど良いというもの。今後もバンバカ色んな驚きで楽しませていただきたいものです。

・アガサハークネス
こちらも随分と出し惜しみをしてババーン!と登場しましたメインヴィランのアガサ・ハークネス様。
原作ではファンタスティック・フォー関連のキャラクターというのもあり、こちらも今後のユニバース展開を色々と匂わせてくれたりしちゃったり。
しかし彼女のキャラクターもまたいいですね~~うさん臭さ全開!
ドラマシリーズ1本のヴィランとして終わらせるのはあまりにも惜しいなと思っていた矢先に単独シリーズも発表されちゃったりしてあまりにもありがたいところ、「マルチバース・オブ・マッドネス」以後のスカーレット・ウィッチを巡るあれやこれやに絡んできてくれるととても嬉しいなという次第でございます。

・「エンドゲーム」後の世界
4話かそこらからシットコムを抜け出し、一方そのころ的な現実サイドも描かれるようになるとこれはこれでまたMCU感が出てきていいぞ~となりまして。
過去作「アントマン&ワスプ」から登場のジミー・ウー捜査官だとか、「マイティ・ソー/ダークワールド」以来久々の登場になったダーシー・ルイスに加え、「キャプテン・マーベル」からとても大きく成長しているモニカ・ランボーだとかもうほら、これがMCUの楽しいところなのよね~~!!
と、話を戻しましてエンドゲーム後、トニーが決めた命がけの指パッチンによる世界への影響が「ファー・フロム・ホーム」以後初めて描かれて、やっぱ病院とかそのくらいてんてこまいになるわなというところもありますし、消えている5年の間にあんなことやこんなことが…!な目に遭ってしまったモニカさんの心中もこれまた……。
これは余談なんですけどジミー・ウー捜査官がめっちゃ手先器用にカードマジックしていてほっこりとしてしまいましたね、こっそり練習してたんやなあ……。

・クライマックスに向けて
ヴィジョンがヘックスの真実に気付き始めたり、現実世界ではヘイワードとかいういかにも悪い奴な顔してるやつがやっぱり悪い奴だったりと、ドラマも7話とかそこら辺から一気にね、収束へと向かっていくわけですよ。
特にさっきも言いましたけど7話~8話の盛り上がりっぷりときたらもう凄まじいもんで、「こんだけ広げといてあと1話でどう終わらせるの????」ってもうみんなそれはそれはワクワクしていたというものです。
そしていよいよ公開された最終話だったんですけども、「あれ?」って、なっちゃうよなぁ!?
これまでバラまいてきた謎のあれこれはどこへやら、ワンダさんとアガサさんが上空で壮絶な魔女バトルを繰り広げる一方、ヴィジョンさんはいろいろあって爆誕した白ヴィジョンとこちらも壮絶なテセウスの船バトルを繰り広げておりまして、急に今までのMCUっぽいヒーローバトルが見れるというのは方や嬉しい反面、いや、あの…今までのお話は……?
話を終わらせるという点では形は置いといて一旦ピリオドは打たれたのかなっていう感じではありつつも、いやそれやるんだったらここまでのあれやこれやは何でしたのん?というか、もうちょっと話数確保してやるとかシーズン2まで引っ張るとかやっても良かったんじゃない?って感じもありますね。
結局コロナの影響で「マルチバース・オブ・マッドネス」との間にもずいぶんな時間が空いちゃったわけでもありますので、まあ今更何言ってもしゃーないっていうのもまたありますわな。

・おわりに
MCU初のドラマシリーズで、しかも「マルチバース・オブ・マッドネス」に繋がると明言されてもいることからかなり期待値も高かった今作、実際作品に飢えていたファンの人々を(自分も含め)大満足させてくれる作品ではあったんですけどもね、あの映画が終わってから考えてみるとちょっとこう…今作でワンダの為にあれやこれや頑張った人たちが報われないと言いますかね…やっぱ闇落ちってのは悲しいお話だな……。
そんな一方、フューリーさんのあれこれとかモニカさんのあれこれとか、今後の作品にも関わってきそうな匂わせも存分にありましたのでね、これからはそっちを楽しみにしていきましょう。

次回、というアレでもないですが今回がコレということは次の記事はアレです。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。


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