私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第87位「タッチ!カービィ」

ペイントローラー復活が嬉しかった!

カービィシリーズと言っていいのかわかりませんがカービィの2作目が登場しましたね。
恐らく外伝的な立ち位置なんだと思いますがその作品内容はしっかりがっつりカービィカービィしてるので安心。

ざっくり説明すると魔法の絵筆(だった気がする)というアイテムと言う名のタッチペンを使い、何らかの理由で(忘れた)ボールみたいになってしまったカービィを導きながら攻略していく2Dのアクションゲームになります。
ニンテンドーDSのタッチスクリーン機能を存分に活かしている今までにありそうでなかったアクションですね。

まず一番の評価点はその世界観にあると思います。
カービィカービィしているデデデでプププな雰囲気のあるステージだけにとどまらず、某工場見学みたいなどこか冷たさを感じるハードなステージまで、カービィのルックスとは裏腹に意外と高難易度にまとまっていた記憶がありますね。

高難易度とはいいつつもそこは流石のカービィブランド、クリアするだけなら進めているうちにプレイヤーが上達していくというのもあってそこまで難しいというわけではなく、あくまで収集要素やミニゲームなどをやりこもうとすると人によっては沼にはまるといった具合で、この辺もシリーズの伝統と言えますね。
特に個人的にはペイントローラーが出てくる「ペイントパニック」というミニゲームにめっちゃハマってました。難易度あがると意味わからんくらい難しくて本当にパニックになるのもそれはそれということ。

世界観の補強として、というかカービィはどの作品もそうなんですけどBGMがバツグンに素晴らしいですね。今作は過去作品をずいぶんと大胆にアレンジした曲が多く、先述の某工場見学のBGMもばっちりアレンジされてばっちりトラウマステージで流れます。にくいぜ。

そんな名曲ぞろいの本作ですがやはり一番のインパクトを持っているのはラスボス2連戦の曲だと思います。カービィシリーズは何かしらトラブルが起こるとまずデデデ大王が疑われて、実際そんな悪いことはしてないのにとりあえずカービィにシバかれてから話の全貌が~みたいな展開が多いんですけど、今回は最初っから最後まで「ドロシア」という魔女がヴィランになります。

このドロシアと戦っているときのBGMがとにかくいい意味でぶっ飛んでいるんですよね。これまでのカービィではありえなかったパイプオルガンをゴリゴリに鳴らしまくって恐怖感をあおる1戦目(無理やり他に例えるとしたら時オカでガノンドロフが弾いてたアレみたいなイメージ)と、あれはどんなジャンルに当てはまるのかわかりませんがやたらと速いテンポでポロポロ鳴らしてトチ狂った音楽を流してくる2戦目(こっちはカービィWiiの支配してアゲルヨォが近いかな??)、どちらも素晴らしいの一言。
ラスボス自体のルックスや戦闘シーンの面白さ(なんかイーッヒヒヒみたいな笑い声聴こえてくる奴、すき)も相まってシリーズの中でも屈指のイベントだと思います。

問題点と言う問題点がないシリーズ第n弾といった感じではあるんですけど、無理やりいうならあれですかね、忙しすぎて背景やらBGMを楽しんでいる暇がないということですかね。

カービィが文字通りのピンク玉になっているということもあり、基本的にどこかしらで転がっているので落ち着ける場面が非常に少ないです。
収集物を集めようとか、タイムアタックをしようだとか考え始めるとタッチペンでラインを引くということすら色々な管理が必要になるのでとても脳みそが忙しくなります。
まあそれだけDSの良いところを活用できているという話でもあるのでやはり素晴らしいゲームでしたね。

・おわりに

星のカービィという有名シリーズながらも外伝ポジションであるからか、あまり知名度は高くない印象を受けます。
新ハード黎明期あるあるの新機能をゴリ押している割にはあんまりおもしろくない諸々のゲーム達とは違い、タッチスクリーンをフル活用した歯ごたえのあるピンク玉アクションを楽しめる良作と言えますね。
ちなみにWiiだかWiiUだか忘れましたけど続編と言うかタッチ!カービィシリーズという枠組みでもう1本出ていたような気がします。そっちは遊んでないです。

次回、86位はクソゲーの誹りを受けがちなあの神ゲーの原典です。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。

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