私的ゲームランキングトップ100をレビューする 第94位「パンドラの塔 君のもとへ帰るまで」

恐らく世間一般ではマイナーなタイトルじゃないでしょうか。
かくいう自分もどこかで高めな評価を受けていて、かつ中古がクソ安かったからとかそんな理由で買ったような記憶があります。

そういう出会い方をしたゲームってのは往々にしてそもそもの期待値が低く、またそこまでお金をかけているわけでもないので心理的なハードルが下がりに下がり、それゆえまあまあ面白い程度でもそれなりの満足度があるものなんですが、この作品は普通にフルプライスで買っても文句ないゲームでしたね。いわゆる早く買っておけばよかったタイプ。

ゲームの概要としては、悲しい運命を背負ったかわいいヒロイン(CV能登)を、めっちゃ無口な主人公を使って助けるためのアクションゲームというざっくりとみればありがちな感じです。

評価点やらなにやらになりますが、とにかくヒロインのセレスがかわいいですね。時間経過で醜い獣になってしまうという呪いを負っているにもかかわらず、常に明るくて健気で、主人公のサポートをしてくれます。
今作が一部では「能登プラス」と言われているほどにこの魅力は大きく、Wiiであるが故の多少の問題点(グラフィックがアレとか、ポイント操作が人を選ぶとか)は気にならないくらいとにかくかわいい。

肝心のアクション部分についても、実はあまり鎖を使った攻略をしていなかった気がする(気がする)ので偉そうなことは言えませんが、わりかし硬派めな歯ごたえのある戦闘に仕上がっていました。
特にボス戦が顕著で、うまいこと弱点を狙って鎖をひっかけて~みたいな謎解きも含めた戦いになっていた(なっていなかったら本当にごめんなさい)のもなんというか軽はずみな言葉を使うのであればゼルダ的で面白い部分です。

問題点というか、仕方ない部分ではあるんですけど、やはりWiiというハードの都合上グラフィックや処理の面では限界を感じましたね。2015年発売のゲームなのですが、やはり他の作品・ハードと比べると見劣りするところは否めない。

あとステージが十三訃塔っていうんですけど、ここがそこまで広大じゃないんですよね。
それなりにステージに差異こそあれど、根本的なつくり・景観は似た感じになっていて代り映えしないといえばしないという具合。
アクションRPGのRPGの部分がちょっぴりボリュームというか幅が少ない気がするのはそれはそれということ。

まあ以上のことなんて本当にどうでもよくなるくらい能登プラス的な楽しみ方をするのがよいと思います。
主人公たちの拠点で物をあげたり、話しかけたり、食べ物を食べさせたりといろんなことができるんですがこまかーーーくリアクションが設定されていて、あえてまあまあ獣化させてから肉を食べさせたり、仲良し具合でイベントの内容も変化したり、ユーザーの癖(ヘキ)に合わせて様々な能登ヒロインを堪能することができます。
自分はこういう時間経過やゲージ進行で状況が悪くなるとかいうタイプのものは常に危険度0で進めたいタイプの人間なので、あまり進行した状態の能登プラスを遊ぶことはできていないのですが、そういうのが好きな人たちにはそういうのが沢山待っているので非常におすすめです。

・おわりに

んーーーーー短い!!!
確かに面白いことは面白かったんですけど、いかんせん遊んだのがだいぶ前、しかも周回要素が沢山あるわけでもないので1回しか遊んでいないということもあり、思い出が薄れに薄れているのが悲しいところですね。
手元にソフトが残っていれば記事を書く前に一通り遊びなおすこともできたのですが、売ったのか捨てたのかはさておき、ディスクはどこか遠いところに消えてしまいました………
Wiiの時代、それも後期に出された硬派でシリアス目なアクションRPGということで、あまり知られていないゲームではありますが、取り扱っているところではおそらくめちゃくちゃ安価で売ってると思うのでぜひ気軽に遊んでいただければというところですね。

次回、93位はラスボスとのけっせん!が伝説になっているゲームです。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。


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