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自己紹介

どうやって書いているか

しばらくは教育関連コラムみたいなものを定期的に投稿します。コラムといってもWordのディクテーション機能(音声入力による文章作成機能)を使って口述筆記したものを軽く手直ししただけ。そんなに「かっちり」していません。

レジュメなしで思いつくまま気の向くまま語ったものが元となっています。その語りというのも、平日、寝る前に酔った勢いでグダグダしゃべった感じです。少々の間違いには目をつむってください。

そして第1回目は自己紹介。教育って誰がどんな立場で語っているのかが大事なので、キャリアの説明をします。

あまり教員志望じゃなかった教員

自分の最大の強みを一言でいうなら、元はあまり教員志望じゃなかったのに教員やっていることでしょうか。教員でありながら、教員という仕事をどこか他人事のように考えてしまう節がある。そのルーツを示します。

1980年代前半に名古屋で生まれ、90年代に名古屋の公立中学・高校で学びました。自身が生徒として受けた教育は平凡そのものです。その後、首都圏の大学に進学して卒業。それから、というか正確には卒業する前年くらいからですが、教育関係の仕事をはじめました。

最初はバイトの家庭教師です。定番ですね。不登校の生徒を担当したらその子がめでたく大学に合格するといった、教育という仕事のやりがいを感じる原体験になりました。そして、大学卒業後もまともに就活をせず、音楽が好きなんでそんなモラトリアム丸出しの生活を続けながら、塾予備校で数学を教えていました。別に数学そのものが好きっていうタイプじゃありません。「みんなが数学で苦しんでいる」=「数学のニーズが高い」、だから数学教えようみたいな発想でした。

徐々にこなれてきて、首都圏の予備校業界でようやく末席に入れたかなあという頃に、高校の非常勤講師の仕事もはじめました。この頃、授業はしっかりしていましたが、学校という組織に対する関心は希薄でした。教育は教員と生徒との二者で完結しているという世界観です。授業で一生懸命に数学を教えた結果、生徒は卒業して大学に進んでいく、みたいな。この時期はまだ学校教育とはただそれだけのことを意味していました。次第に教育業界に愛着が湧いてきて、本格的に教師を目指すようになりました。

ここまでで、すでに10年近い時間が経過しています。気軽に始めたバイトからずるずると流されて教育業界に入ってきてしまった。そんな理解でいいと思います。

私立中高と私立高校と

その後、長野県の私立中高一貫校で教員になりました。ここはいわゆる進学校で、進学校特有の運営や問題を肌で感じました。それと担任とか部活動顧問といった、普通の教員としての仕事も本格的に経験したのはここが最初です。学校という組織の一員として生徒にかかわり、生徒がどう成長していき、結果的にその後の社会で活躍していくか。そういうサイクルを知りました。

あとは後々まで続く広報に携わったのもここからで、学校のホームページつくって運営したりとか、パンフレットつくったりとか。広報の活動はクリエイティブ系なので性に合っていたこともありますが、なにより「学校の外部」へと自分の視野を広げるのに役立ちました。いわゆる生徒募集にとどまらないで、学校という組織がどのように外部とかかわっていくべきか、なんてことを常日頃から考えていました。

そしていろいろあって学校を移ります。今も住んでいるんですが、2010年代後半から埼玉県の私立高校で働くようになりました。ここは進学校ではなく、普通の偏差値帯の学校なので、ごくごく一般的な高校がどういう問題を抱えながらマネージメントしているのかを初めてリアルに体験しました。そういう普通の学校で、学年主任のような現場の管理系の役割をずっとこなしていました。

私立なので一つの高校でずっと働くことも可能なのですが、そうしちゃうと学校のイメージが狭くなりますよね。偏差値が上か下か、都会か田舎か、そうしたことでまったく別業種といっても過言でないほど変わります。私の場合、たった2校とはいえ、そこそこの振れ幅だったと思います。

がんばってました

そして、このながいながーい教員経験で一番いいたいのは、がんばっていろいろ経験したよってことです。

手前味噌ですが、仕事はわりと一生懸命する方なので、どちらの学校でも意図せず昇格してきました。広報だったり、行事運営だったり、学年活動だったり、教科だったり、そういったものでリーダーポジションを次々に任されて、いくつも兼任して、ディープ過ぎる教員経験を積むことができました。

控えめにいって通常の教員の2倍程度は業務を受け持っていたと思います。その分、疲れました。もはや社会が病んでいるのか、学校が病んでいるのか、自分が病んでいるのかさえよくわからなくなっちゃっています。

その結果、いろいろ体感できました。実際、教員と一口にいっても様々で、そのポジションになってみないとわからない類の問題ってたくさんあります。

例えば修学旅行で広島に引率するときを想定してみましょう。責任者になってみないと、広島の大型ホテルが前々から取り合いになっていて早めに押さえておかないときついとか、200人以上のトイレ休憩に向いているのはあそこくらいだとか、そんなことで悩まないですよね。そのポジションについて悩んだからこそ気付けた問題が多々あります。

私のキャリアはおおむねそんなとこです。この立場から、現代日本の教育問題をどのようにとらえているか、どのように対応してきたか、そして世の中はどうすべきなのかということを、体系的にではないですけれども、断片的に書き残していきたいと思います。

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