締切2週間前に新型コロナにかかったけどHCDスペシャリスト認定試験に合格した話
どうも、お久しぶりです。DXクリエイティブデザイン部でシニアUXデザイナーをやっている、のゆこと濱野祐香です。
この春、申請書類提出期限2週間前に見事にコロナになり一時は絶望したものの、無事に2022年度の人間中心設計スペシャリスト認定を取得することができました🌸!!!
TISでは加藤さん(めでたく2022年度専門家認定取得!)に引き続き、認定取得は2人目となります🙌
いや〜、一時は「終わった・・」と思いました・・体調管理は大事です・・
少し記事にするのが遅くなってしまいましたが、これから受けたい人のために取得までの歩みや自分なりの工夫ポイントなどを記しておこうとおもいます!
0.はじめに
人間中心設計とは?
人間中心設計スペシャリスト/専門家とは?
人間中心設計スペシャリストは、人間中心設計の設計〜評価のプロセスを正しく理解した上で、各プロセスにおいて能力を十分に発揮した実績、実務経験が2年以上あることを証明できると、取得できる資格です。
人間中心設計専門家は、スペシャリスト相当の実績と実務経験5年以上にプラスして、プロジェクトへのHCDプロセス導入推進や後進の育成、ならびにHCDプロジェクトマネジメントの実績があることが証明できると、取得できる資格です。
今回、私が受験したのは「人間中心設計スペシャリスト」になります。
1. 受験までの道のり
受験前〜合格までをタイムラインで表現してみました!
まず、申請書類を埋めていくためには、HCDプロセスをまわすために必要なスキルセット=各コンピタンスのじゅうぶんな理解が重要です。
具体的な成果物と照らし合わせながら考えていくのが近道なので、自分のコンピタンスマップとにらめっこしながら進めるのが良いと思います✊
*HCDコンピタンスマップはこちら(2022年度版)を参照
受験準備期
2021.10 コンピタンスマップを埋めてみる作業をしてみた①
目的は、受験資格が現時点でありそうか?を確認するため。実施したことは以下の2つです。
1. まずは今までやってきた成果物をプロジェクト単位で集めてみる
2. コンピタンスに割り振ってみる
*審査書類のページからダウンロードできる「手法から関連コンピタンスをチェックするシート」、「プロジェクト整理シート」を活用しました。
*PJごとに成果物をmiroなどのホワイトボード上に並べて、自分が何をやったかを思い出すとよいです。
2022.4〜 受験を決め、コンピタンスマップを再度埋めてみた②
半年前からだいぶ埋められるものが増えたり、変わったりするので再度整理しました。受験を意識し、自信をもって書けるところとそうでないところの濃淡をつけて整理しました。
2022.7〜 夏ごろから申請書類のプロジェクト記述書を埋めだす
コンピタンスマップの見直しもしつつ、プロジェクト記述書に必要な要素を洗い出し、実際に埋める作業を実施しました。書き方について、有識者にレビュをもらいました。
申し込み期
2022.11 受験者説明会を受け、11月半ばに受験申し込み完了
11月末、1月の最終提出までにざっくりとしたロードマップを作りました。
プロジェクト記述書がほぼ埋まっており申請書類に記載する全量がなんとなく見えているので、全作業時間を見積もって、申請書類作成に割く時間を確保します。
2. 申し込んだ!いざやるぞ🔥
申請書類作成のための事前整理のススメ
締め切りまでに提出すべき申請書類は、「プロジェクト記述書」と「コンピタンス記述書」の2点あります。
ここではプロジェクト記述書の内容は省略します。
メインの申請書類となるコンピタンス記述書に向き合うべく、いきなり埋めようとせず、各コンピタンスごとに下記のように3ステップに分けて、手書きでノートに整理していきました。
まず、PJごとにやったことを整理し、全体像と前後関係がわかるようにフロー図を書いて確認します。
A1〜A13まで全て埋まるようなPJというのはないので、大体3〜4コンピタンスほどのかたまりを埋めていくことになります。全PJのうち自分がどこに主に携わったのか、何をしたのかをざっくりと明らかにします。次に、各コンピタンス記述書で埋めるべき項目は、各PJx各コンピタンスごとにそれぞれ3つあります。これをまず、1文で表すとどう表現できるか?を考えます。
(1)目的(□)と対象(○)
(2)体制と実施内容(●)
(3)工夫とアウトプット(△、■)
→ 1文で表すと:「□□のために、〇〇という対象に対して、●●を実施し、△△をアウトプット。その結果、■■という成果をあげることができた。」最後に、2.を肉付けするため、下記表の内容に沿って整理していきます。上から順番に考えると整理しやすかったです。
やっと申請書類を埋める
整理ができたら、やっとこさ申請書類を埋めていきます。
書く文字の全量はざっと2〜3万字程度と考えておくと良いと思います。
例)1セル4~500文字*3*5PJ分*平均4コンピタンス=24000~30000字
事前整理した内容を申請書類エクセルに書き写し、意味の通る文章にする
文字数に気をつけながら肉付けする
記載内容の最終チェックをする
プロジェクト定義書と照合して、内容や意味が通っているか?
コンピタンスの前後関係が意味の通ったものになっているか?
表記にゆれはないか?(インタビューとヒアリング、評価と検証、ユーザーとユーザ、など・・)
誤字・脱字はないか?
最後は、ビリーブ自分。
その他Tips
申請書類あれこれ
肉付けのパートまできて、おっとこれこっちのコンピタンスだな。。が多発。個人的にはA5,6,7あたり苦労しました。
自信のあるPJから埋めていくのがよいです。少しずつ埋めて行ったほうが精神衛生上も◎
形式編:申請書類はExcelとGoogleDriveの2バージョンあるのですが、GoogleDrive上で編集すると編集できないところエンターおしちゃって警告、が毎回出て面倒だったので、エクセルをダウンロードして、ローカルで申請書類を作った方が安心かもしれません。
工夫ポイント
進んでる感が可視化されてないと不安になるので、ステータスで進捗が進むように計算されたエクセルを用意しました。笑 モチベーションの維持に大いに役立ちました◎
3.やっておいてよかったこと
受験を決め、申し込みが始まるより前にプロジェクト記述書まで埋めておいたのはかなり良かったと思います。もちろん、記述を進めてからだいぶ足したり変えたりはしましたが、申込んでからはコンピタンスを埋めることに集中できました。
申し込んですぐ計画をつくって、そのときに年末年始をハナから何もできないていで計画を作ったこと。過信しない。人は怠ける。
正月三ヶ日はマジで触らなかった+年明け4日間コロナで寝込んだけどなんとかなりました笑
申込前から、有識者に定期的に確認してもらい、コンピタンスの理解を深めておくこと。
4.最後に
この試験は、仮に受験しなかったとしても、自分の実績をコンピタンス単位で棚卸しするだけでもとても意義があるものだと思います。
でもいざ受けて合格!と言われると、今まで頑張ってきたことに「ちゃんとできてるね!」ハンコを押された感じがしてとっても嬉しかったです。
UXデザイナーって名乗るのは簡単でも、何ができる人なのかを説明するのが難しかったりするので、ひとつ資格を持っていると箔がつくし、自分の実績を証明できるものとしてはおすすめです。
専門家は2年後くらいに挑戦したいなと思っています!
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