作品をブラッシュアップするには

作品が少し進んだ。しかし何をすれば良くなるのか分からない。
そんな事に直面するなんていうのは日常茶飯事である。

そこで、より良い作品にするためにはどんな事をすればいいのか考えてみました。私が曲を書く時に意識していることなのですが、なにか創作をするときのヒントになればいいなと思います。

良い部分と悪い部分をリストアップする

まずは、今出来上がっている作品の悪い部分だけを見つける。
良い部分は手を加えると余計に変になることもあるので、なんとなくでいいので違和感のある部分を見つけるようにする。

違和感を見つけたら具体的に何が変なのかを考えて、それの解決策を試して見る。うまく解決できればラッキーだし、修正の際に新しいアイディアが生まれたらそれも一応試してみる。

違和感、悪い部分を見つけるヒントは周りとの調和性が取れているかどうかもある。音楽でいうと前後関係の展開だったり、絵を描く際にも全体のバランスを考えて描いたりする。全体のバランスを考えた上で、望ましくないことが起きているとそこだけ悪目立ちしてしまう。

創作では時に、あえて調和性を取らない選択をするときもあるが、それが面白い方向に転んでいる時とそうじゃない時があるので、注意が必要になる。
流れから外れる特殊な手法が面白いときもあるが、違和感がないかどうかしっかりと休憩をとってからジャッチすると良い。クライアントの要望から外れるようなアイディアは避ける。

他にもっと良いアイディアがないか考える

創作では選択肢が無限大に広がっていて、答えが1つではないことが多い。
他のより良いアイディアを絞り出すには現状に何か変更を加えてみるのが良い。もし悪くなったら元に戻せばいい。

やっていないこと、に注目するのも面白い。今の作品で足りていない要素、良いアイディアは大抵めんどくさい事に隠れている。

やっていないことを見つけるヒントは沢山ある。現存の作品と自分の作品を比較し、不足している要素を探る事もできるし、何か問題が起きていても解決策がネットに沢山落ちている。

作曲ならコピーペーストしてサクサクと進めることがあると思う。アイディアをすぐ形にする為にコピペは重要だが、複製したものに何も手を加えていなければ面白みに欠ける事がある。面倒なひと手間を加えると作品がより良くなる事がある。

作品が良くなるアイディアはなるべく効果が大きい方を先に選ぶ

作品が良くなるアイディアは無数にある。しかしながらそれを全て試すのはあまりに非効率だし、プロの世界になると締め切りもある。
そんな時は、効果がなるべく大きいアイディアを選んだ方が良い。

例えば作曲ならコード進行やフレーズの変更に時間をかける。エクスプレッションやベロシティといった細部は曲が正しい方向に確実に進んでいると分かってから修正すればいい。

委託業務等で制作している場合、決められた時間でクライアントの要望に完璧に応えなければならない。そんな時に無我夢中で細部を試行錯誤していると、ブラッシュアップする点がそもそも根本的に間違っていることがある。

クライアントの要望から的外れになっている事に気がつかず、細部をブラッシュアップできる方法が見つかって有頂天になりながら創作を進めている状態になっていると納品した際にボツを食らう確率が非常に高くなる。

これを避けるには、最初の段階で作品の方向性が正しいかどうかを作りながらジャッチすること。間違っていたら即ボツにし新しいアイディアを模索する。イメージに近いと思われるアイディアが出てきたら、それに手を加えてよりイメージを具体化する。

まとめ

・悪い部分を探そう。
・色々なアイディアを試す。
・限られた時間で結果を出すには時間をかける方向性が重要。

- 2月27日 hironori ohno



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