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【ブログ】「100%理解し合うことは不可能」という前提はコミュニケーションを豊かにする

前提として、理解してもらおうとすることがプラスに働く状況とマイナスに働く状況があると思っている。

その上で、今回は理解してもらおうとすることがマイナスに働く状況についてお話ししていきたい。

伝わらないんだよね

言語によるコミュニケーションの全てに言えることだと思うが、業務におけるコミュニケーションでは、伝えたいことが伝えたいように伝わらずに、意図せぬ形で伝わってしまうことがある。

その結果、業務に支障が出たり、自らの印象に大きく関わる場合は、伝えたいことを理解してもらうために努めるといい。

でも、そうじゃない時は?

私は業務を進められる情報だけ伝わってれば良しと考える。

伝わらないことによって、多少自分の印象が悪くなったとしても、誰かの小さなミスを自分のミスと勘違いされたとしても、気にしない。

なぜか。

理由はいくつかあるが、ここでは3つ挙げる。

一つ目は、理解してもらおうとすることがコストだから。

伝えたい形と実際に伝わった形の微妙なズレを修正していくには、結構な時間と労力を必要とする。

そこにエネルギーを使うなら、私はもっと業務や仲間のことに時間も頭も使いたい。

二つ目は、相手を信頼しているから。

一時、自分の印象が下がったとしても、その一つがきっかけで酷いことをするような相手ではないと思っている。

実際に、ありがたいことに、今のところ酷いことをされたことは一度もない。

三つ目、自分を信じている&ハラをくくっているから。

コミュニケーションのズレによって、印象が悪くなったとしても、私は挽回できると信じている。

挽回できなかったら、仕方ない!ドンマイ!

理解してもらいたい心理の背景

どうして「理解して欲しい」と思うのか。
ここがとっても重要だと思っている。

「理解されていない」という状況を前にしたときに、もし、傷ついてしまったり、漠然と恐れを感じたり、怒りが湧いてきたりしたら、そこには宝がある。

成長のヒントだ。
しかもとてつもなく自分を成長させてくれるもの。

「理解されていない」ことでネガティブな感情が生まれたときに大事なのは、「理解してもらうこと」ではなく、「心を乱す原因」を探り、気づくこと。

100%理解してもらうのは困難

言語には限界がある。

同じ言葉を使っていたとしても、その言葉の理解が違ったするし、その言葉を使う背景が違ったりする。

一人ひとり持っている情報も違ければ、見える世界も違う。


「理解してもらえた」と思ったとしても、伝えたいことが伝えたい形で100%伝わっていることは私は無いと思っていて、

「理解してもらえた」のは決して事実ではなく、「自分がそう思えるくらい伝わった」ということでしかないと思っている。


逆に「理解できた!」と思ったとしても、それもまた事実ではなく、「自分がそう思えるくらいに理解できた」ということでしかないと思っている。


寂しい世界のようにも感じるかもしれないけど、100%伝わらない理解できないということを前提にしたコミュニケーションは、とても丁寧で、優しくて、温かいんやで?

そして、何よりとっても楽。

相手に期待をすることもなければ、理解できない自分を責めることもない。

理解できない世界でのコミュニケーションのポイント

100%の理解をし合えない世界で、少しでも理解を深めるために意識していることをメモしておこうと思う。

・何度だって相手の話を聞く
・何度だって同じことを語る
・何度だって質問する
・何度だって同じことを違う角度で表現する
・何度だって...!

そう、コツは「何度だって」です。

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