「話を聴く」ということ
「話を聴く」というのは非常に難しいです。
難しいというのは、本気で理解をしようとするから。
皆さんは普段人の話をきく時に集中して聞いてますか?
私がカウンセリングやコーチングをする際、
クライエントさんの話を理解するために、
相当なエネルギーを消費して「聴いて」います。
「聴く」というのは意識のベクトルを100%相手に向けて、
相手の話を理解しようとする姿勢が大切です。
「この後はどんな予定だったかな」
「あの仕事について〇〇しなきゃ」など、
頭の中に自分の考え事があるとき、
意識のベクトルは自分の内側に向いています。
つまり、「話半分」できいている状態です。
「聴く」時には自分の「頭の中」を空にして、
相手の話を受け入れるスペースを作らないといけません。
そうしないと、相手の本音や「なぜこういうことを言うのか」
という背景の部分が正しく理解できないためです。
「頭の中」を空にするということは、
言うほど簡単ではありません。
人間の脳みそはよくできていて、意識しなくても色々な考えが
バックグラウンドでぐるぐるしているからです。
それを「よいしょ」と横に避けるのは非常に大変。
だから、エネルギーを使うのでしょうね。
私も常に意識し、訓練しているけど、まだまだ気を抜くと
雑念がぐるぐるしてしまいます。
皆さん、職場や家庭で話をきく場面が多々あると思いますが、
「聴く」ことを意識してみてはいかがでしょうか?
カウンセリングやコーチングなどの専門的な場面だけでなく、
日常で誰かとコミュニケーションを取る場面において実践できます。
「真剣に話を聴いてもらえた」と相手に思ってもらえれば、
きっと信頼関係の構築やより深めることができることと思います。