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NASA Lucy (木星トロヤ群小惑星探査計画) 宇宙での初のメインエンジン点火

Lucy宇宙船は、打ち上げから約2年が経過し、2024年1月31日に初めて、主エンジンを使用して宇宙空間での操作を行う。この操作により、宇宙船は約半分の燃料を消費し、その後数日後にさらに大きな操作が行われる予定だ。これらの操作は、Lucyの速度を約2,000マイル(3,217キロメートル)毎時変更することを目的としている。

Lucyは、太陽系の未踏の領域を探査するために設計された探査機である。その主な目的は、木星の軌道上に存在するトロヤ群と呼ばれる一群の小惑星を調査することである。トロヤ群は、木星の周りを公転する数千もの小惑星からなる集団であり、木星と太陽の間に位置している。これまでに未探索の小惑星の多くが含まれており、その成分や形状、起源についての情報を提供することが期待されている。

Lucyは、2021年8月16日にケープカナベラル空軍基地から打ち上げられ、その名前は人類の祖先の化石「Lucy」にちなんで名付けられた。Lucyのミッションは、12年にわたって実施される予定であり、木星のトロヤ群内の複数の小惑星を訪れることが計画されている。

Lucyが、2023年11月1日に初めて小惑星との遭遇データを返送し始めた際、驚きの事実が明らかになった。その事実とは、Dinkineshとその新たに発見された衛星が、接触バイナリであることだった。すなわち、2つの小さな物体が互いに接触している構造だ。この発見は、小惑星の形状を理解する上で重要な役割を果たすだけでなく、宇宙の新たな謎に挑戦することにもなった。

今回のメインエンジン点火は、Lucyが新しい軌道に乗る準備を整えるものであり、その軌道には木星の後ろに続く未踏のトロヤ群小惑星が含まれる。この軌道への移行により、Lucyは地球の重力アシストを利用して、新たな観測対象を観測する予定だ。

2025年4月20日 小惑星 ドナルド・ヨハンソン(Donald Johanson)
2027年8月12日 小惑星 ユリバテス(Eurybates) とその衛星クエタ(Queta)
2027年9月15日 小惑星 ポリメレ(Polymele) とその衛星
2028年4月18日 小惑星 レウコス(Leucus)
2028年11月11日 小惑星 オラス(Orus)
2033年3月3日 小惑星 パトロクロス(Patroclus) とその衛星メノエティウス(Menoetius)

詳細内容は、NASAが提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7


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