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今日が終われば明日があると思っているし
明日が終われば明後日が来ると思っている

今日を失敗したら明日なんとかしようと思うし
今日出来なかったことは明日やろうと思う

12/31が終われば1/1がやってきて
なんだかお正月だけは事故も事件も災害も
全てが休戦状態で平和な1日が来ると思っている

1/1に大災害は起きないし

数分前まで流れていたゆったりとした時の流れが突然土砂や海や建物で潰れて崩れることなんてありえない

大災害の物資を届けに行くヒーローは
無事に届けて讃えられて帰ってくるもので
大災害の翌日に事故なんて起きるわけはない

ヒーローの家族は、
気をつけて行くんだよと背中を押し
今日も帰るのをまっている

日常は当たり前にやってきて、

一生懸命勉強してきた受験生の運命の日は10日後に迫る。

まだ食べ終わってないおせちは家に置いてきたまま。

家に帰ったら冬休みの宿題も片付けなくちゃ。

ローンを組んで買ったばかりの車、初任給で買った少し高価な趣味の楽器、仕事で使うiPad。初めて買ったマイホーム。お爺ちゃんお婆ちゃんとの思い出たくさんの家。

卒業した時にみんなからもらった色紙、大切な人からの手紙、亡き家族との写真、家族のわんちゃん。

みんなに囲まれていて

でもその全てを毎日毎日大切に抱きしめて生きてるわけじゃなくて、
当たり前に側にあって家で守られているからこそ
手元にいなくても安心して出かけに行けて、

安心して帰って来れる場所があって。


毎日頑張って生きてきた人達が、ほっと一息つきながら休めるお正月。

その一息の間に、全てを飲み込んでいった。
その速度に正直私は血の気が引いてしまった。

あんまりだ、
目の前のLIVE中継で崩れて行くすべてを見ていられなかった

生きていたらいい、家族もみんな生きててくれたらいい、でも生きててもそれでも辛い、

家屋の下敷きになってずっと助けを待ってた人もいただろう、助けを必死に待ちながらずっとずっと待ちながら痛くて不安で寂しい気持ちのままそれでも間に合わなかった方もいたのだろう、

安全圏の私が、情報を見ただけで苦しくなって辛くなってしまうのは違うのだろうな。
もっと苦しい人がいるだろうに、私がこんな気持ちになってるのはいけないことなんだろうな。
普通に生活できることのありがたみを実感しつつ、いいのだろうかこれでと思わざるをえない。

何かできることを、
できることなんてないんだけど、

有益な情報を拡散したり歌を届けたりはできるかもしれないけど、そんなこと意味ないのだろうかと思ったりもする。正解が何かわからなくて、いろんな苦しい人の気持ちを想像して押しつぶされそうな二日間を過ごしている。


これを読んでるあなたもそうだったのかな、

日常とは
特別なことがない、毎日のありふれた事柄

特別なことは望まない、
どうか、当たり前のありふれた毎日を取り戻させて欲しい、ゆったりテレビを見ながらおせちを食べて寛げるお正月を。


返してあげて欲しい、


とても苦しくて苦しくて、どう過ごすのが正解なのかわからなくて息が詰まる。

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