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暗いと不平を言うよりも。

今日バズった新聞記事より。また今回も就職氷河期世代の話。

まぁ批判的な意見も多いのですが、私はこの記事に賛同できる方です。62歳の男性の意見が「老害だ!」と言われているけど、

「かわいそうだから雇ってくれと言っているみたいだ。会社は働いてくれる人材を見極めて判断する」

というのは別に間違ってはいないと思う。

何も自分からキャリアアップをしようとはせず、たまたま氷河期世代に生まれただけで、「自分たちは虐げられている!救ってほしい!」と言っても無理な話。

数千円の資格試験の参考書よりも、明日のご飯の方が大切という人もいるかもしれないけど、百均で履歴書を買って、700円の証明写真で6枚ぐらい証明写真を撮って、ハローワークとか無料の求人案内誌とかで求人を探すことぐらいできるはず。

ただそれを延々と繰り返して、心身ともに疲弊しているというのは分かる。しかし不採用という通知をもらったとしても、「今回は何がいけなかったのだろうか。」と反省することは出来るし、「次回はこういうところに気を付けてみよう。」とか考えて実践することは出来る。それすらせずに、世間や政府に文句を言うのは違うと思う。

「自分と比べて甘えている。」かどうかは個人差があるので何とも言えないけど、

自虐的になっても何も変わりません。世間がどんなに変われば幸せになれると考えているのですか。

という52歳の女性の意見も、全然間違っていない。自分でできることをやって、それでも報われないのなら、世間や政府に当たりたい気持ちも分からなくはないけど、世間はあなたのために動いているのではない。

じゃぁ具体的にどうがんばったらいいのかということですが。

今まで色々とトライ&エラーを繰り返して、自らを完全に否定されたので、もう今後のキャリアプランを諦めて、人手不足と言われている建設業や運輸業や警備員や介護などの仕事に就けば、なんとか糊口をしのげるのではないかという気持ちにもなるかもしれませんが、

他の業界のことは分かりませんが、介護職なら私はやったことがあるので分かります。介護職は、誰もができる仕事ではありません。

まず、高齢者の方は(障害者の方もそうだと思うけど)、健常者よりもコミュニケーションがとりにくい方が多い。つまり、他の仕事より余程コミュニケーション能力を問われる。あと医師・看護師ほどではないにしても、一応利用者さんの命を預かっています。利用者さんの異変を最初に気づくのが介護職という可能性も少なくないし、ちょっとした転倒や誤嚥(ごえん:食べ物などがうまく飲み込めないこと)が命取りになります。人によっては、メンタルを相当にやられます。一方で、プロの仕事は本当に素晴らしいものがあります。(だからこそ、あまりにも給料が安いのがどうしても許せない。)力仕事だと思われがちですが、力を入れないとできないのは素人です。むしろ女性の方が向いている気がします。グループホームだと料理を作るのも仕事のうちなので、余程料理が趣味という人でない限り、家庭の主婦の方が有利だったりします。

それ以外の業界も、深夜勤務があったり、色々体力的にきつそうな仕事ばかりです。どれも簡単に務まるとは思えない。だから何らかの方向性をもって、努力しなければならない。でもそのモチベーションをどこから持ってくるかという話ですよね。

別に何でもいいと思います。さすがにスポーツ選手とかはきついかもしれないけど、この歳から医学部に入りなおしたという人もいないわけではない。(お金の問題はあるけど)お金になるのなら何でもやりたいことをやってみたらいいと思います。

私はこの2月から、公共職業訓練のWebクリエータ科に通い始めました。よくIT業界は35歳定年説とか言われていて、私も40を過ぎて未経験なので、ハローワークの職員にも「訓練が終わっても就職は難しいかも」と言われたけど、「これをやってみたい!」と押し通して願書を受け取ってもらいました。それで試験とか面接とかがあって、学校の判断で、私の受講が許可されたので、ちゃんと勉強すれば、私でも就職の見込みはあるということでしょう。まぁ地元の求人は少ないけれど、HTMLは世界共通なので…大げさに言えばそういうことです。

市場動向を考えることは大切ですが、その上で、何か自分のテンションが上がるものを見つけられるといいと思います。

暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう。

別に宗教の勧誘をしているわけではありませんが。


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