見出し画像

ハンドメイドのオリジナリティとは

ハンドメイド
自らデザインして製作して作品を生み出している人にとってとても難しい問題。作品のオリジナリティについて。
アパレルブランドで働いていた経験があるので
ファッション業界において
パクったパクられたなんて当たり前の世界だとは認識していました。
むしろパクられたら流行を作ったということ
大成功じゃん!なんて言う人もいました。
でも、試行錯誤して生み出した作品を
知らない人が簡単に表面だけ真似して
我が物顔で作って売ってるのを
喜ぶ人なんていますか?
衣類や雑貨は消耗品日用品扱いで
デザイン性にオリジナリティを認められることは難しいです。
更にハンドメイドの品は生地、糸、資材等一般的に売られているものを使っているでしょうし
皆さん同じような材料になります。
奇抜なデザインでなければ似ているデザインにもなるでしょう。
そこでオリジナリティを出すのって難しいですよね。
ちょっと似てるものがあったりするのは仕方がないと思います。
私が気になるのは
「作家」として名乗って
製作物を販売している人のSNSのページを見ていて
この人、あの人とこの人とも似てるな〜
と感じることはないですか?
全ての作品が
誰かの何かに似ている。
それはとても危険だと思います。
他にないものを作りたいと思っている人は
絶対にそのような印象にはならないし
もし既存のものに似てる作品を作ってしまったら
デザインし直すと思います。
そして、いくつかの作品が並んだときに
なんとなく滲み出て見えてくるのがオリジナリティだと思います。
俯瞰で見たときに
誰かと似ている、と感じるのは
きっとオリジナリティがないのでしょう。
流行のデザインを安くお手軽に手に入れたい客層向けには良いのかもしれない。
ハンドメイドのオリジナリティある素敵な作品は高いですものね、なかなか手が出なくて
私にも作れるかも?って真似したくなることもありますよね。
作っている人からすれば
デザインを考えるところから
細かい調整をして製図をしてパターンを作り
素材を選び、資材を選び、着やすさや綺麗に丁寧に仕上げるための工夫があり、お客様に届けるまでの梱包やカード等やることもこだわりもたくさんあって
原価も高くなるんです。
なるべくお手頃にお届けしたい気持ちではありますが
商売として長く続ける為にはきちんとお金を計算して見合った代金をいただくことも重要なのです。
今は素敵なパターン本がたくさんあります!!
自分でデザインを考えなくても
ハンドメイドの品を作ってみたかったらそういったものを活用したら良いと思います。とても勉強になって、もしかしたらそこからオリジナル作品が作れるようになるかもしれません。
でも、パターン本やキットのデザインを使用して作ったものを販売したりはしてはいけません。
パターンやキットになっていなくても
目コピで作ったものを販売してもいけません。
ハンドメイドは気楽にやって欲しいと思う一方で
気楽に他人の真似はしてはいけないと強く思います。
なのでパターンを公開するのはとても勇気がいりました。
周りで真似されて悲しい思いをしている人をたくさん見てきたから。
誰かが生み出したものの作り方を共有してもらったら
ありがたく受け取り楽しみましょう。
それ以上の利益を求めることはせずに。
ハンドメイドコミュニティが楽しく優しく
モラルのあるコミュニティであって欲しいなと願います。