自分というグラスを満たしたら、やさしさが溢れてくる #010「ご自愛をする以外の責任って必要?」 〜タイニーのご自愛タイムズ〜
タイニーのご自愛タイムズはご自愛について語り合う場です。ともこ&あこや、様々なゲストと共にそれぞれの日常を紐解き、「ご自愛」について探求していきます。
今回のテーマは、「ご自愛をする以外の責任って必要?」
パーソナルシェフのいしだ和み(なごみ)さんをゲストに迎えたご自愛談義。
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前半では、なごみさんに「そもそもご自愛ってなぁに?」の部分をお聞きしました。
後半は、ご自愛の師匠は「赤ちゃんと愛犬」というなごみさんに、忙しい毎日の中でご自愛するポイントをお話いただきます。
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「ご自愛する以外の責任は手放してもいい」という気づき
ともこ:仕事や家事や育児で、みんな忙しくなりがちじゃないですか。つい「こうしたい」という願いよりも「こうせねば」を優先してしまって、ご自愛するのが難しくなるんじゃないかと思うんです。その中でご自愛しながら生きていく、働いていくにはどうしたらいいんでしょうか?
なごみ:ある時、結論がスパって降りてきたことがあってね。「責任を持つべきことは、自分が一生懸命幸せになること(ご自愛)だけじゃないのか」というもので、他の責任は手放しちゃっていいんじゃないかなって。その人のオリジナルの幸せって、その人が一番よく知ってるので、一人一人が一生懸命幸せになればいいんじゃないかな。そこに辿り着くために、コーチングとかがあった方が見つけやすい場合もあるよね。
ともこ:タイニーの理念である「やさしさが連鎖する経済圏」をよりパーソナルに、わかりやすくするにはどうしたらいいんだろう?と考える中で、「ご自愛」というキーワードに落ち着いたんだけど、「やさしさ」って枠組みを作ればできあがるものじゃなくて、一人一人の中からフツフツと湧いてくるものなのかなって。そのためには、一人一人がご自愛できてたらいいんじゃない?と考えるようになったんだよね。
なごみ:自分がお風呂やグラスだとしたら、ご自愛することで自分というグラスをパンパンに満たして、溢れてからやっと本当のやさしさが人に対して持てるというか。フツフツと溢れるやさしさの方が、私は好みだな。
なごみ:グラスがひび割れていたり、まだ溢れてもいないのに人にお裾分けしていると、見返りを求めちゃったりね。私がご自愛が下手っぴで摩耗していたとき、とある自己変容の師匠に「今ジタバタしても、大きなサナギになるだけだぞ」と言われたんだよね。「蝶になりたいなら動くな」って。動くな、ジャッジするな、ただ感じろと言われ続けた時期があって。ジタバタすると葛藤もあって、大きなサナギになるだけ。成長はするんだけど、蝶にはならない(笑)
ともこ:うわ~、なんか今の私にも刺さっちゃうなぁ。
責任を手放すためにしたのは、「動かない」という修行
なごみ:動かないことで「責任が果たせない」という気持ちが湧くんだよね。「動いちゃいけない」と言われたときにザワザワするのが責任なんだけど、私は責任を果たすことで自分を許してたんだわ。逆にいうと、責任を果たしていないと存在することを許していなかったんだよね。責任を果たさない=死だと思ってた。その後に赤ちゃんと愛犬を師匠にして、「ただ存在するだけで愛」になりたかったから、耐え忍んで超えさせてもらったんだけどね。当時は経営者をしていて、「蝶になるためにみなさん力を貸してください」と、初めて助けを求められたの。やさしさの連鎖って、助けを求めてくれないことには手を差し伸べられないこともあるよね。自分が動かずに目だけ動いている状態で見ていて、「私はどれだけ人のやりがいを搾取してたんだろう」ということにも気づかせてもらった時間だったな。だからチームで責任も分かち合えたらいいのかもしれないね。
ともこ:それ、私のテーマだわ〜(笑)
なごみ:みんなで責任を分かち合えば相手の目線にもなれて、思いやれる間柄になれるかもしれないよね。
私は今は経営はしていないんだけど、顧問というよくわからない役割を何社かやらせてもらっていて、この無責任感が超絶いいのよ。自分の会社になると、いくら若干無責任くらいがうまくいくとわかっていても、つい頑張ってしまうから。当事者意識を持って企業に関わるけど、顧問という関わり方の方がいい発想がポンポン浮かぶ。責任が強いと「できるかできないか」が邪魔してくるんだよね。責任を分かち合ったり軽くした状態だと、そこを超えたおもしろいアイディアが出てきやすくなったかな。
ともこ:なごちゃんと私の間にはなんの契約も結ばれていないけど、勝手に私は人生の顧問のようだと思っていて、頼らせてもらっているなぁって。そういう関わりの方がいろんな重圧や責任から解き放たれて、本当にしたいことや思っていることが出やすいと思うんだよね。どうやったらそういう関りを増やしていけるのかな?
なごみ:ビジネスでも越境が流行っているよね。自社じゃないところで普段と少し違う自分になるのって、ある意味責任を軽くした状態での関り方だよね。
ともこ:タイニーでいうとさ、私から見える景色は、特定の人に責任が集まっているというより、各々が各々の責任を全うしようとしているという構図が見えるわけ。各々必死、みたいな。分かち合うって難しいなと思っていて…何がキーになるんだろう?
なごみ:責任がいいプレッシャーになってればいいけど、場合によっては足かせになることもあるという話だよね?それこそ、それは智子ちゃんの見方だから本人に聞いてみないとわからないものだけとは思う。とはいえ、勝手に責任を負ってる人って多くて、そういう人に限っては「やめちゃえば?」って言う(笑)
本当は「こうしたい」と思っていても、「許可取らないとできない」とか「どうせ◯◯って言われる」みたいな呪縛ってあるじゃない?私は「どうせ」と発想した瞬間に「それはわからないから聞いてみなよ」と自分に対して言うんだけど。
ともこ:なるほど。自分がどういう責任を感じていて、何がいいプレッシャーで何が重圧になるのかって、わからないね。
実は「責任」が好きだった?
なごみ:そのときの気分によって見え方や色も重さも変わっちゃう。それだけの存在だから、やっぱり責任を持ってご自愛することが大切なんじゃないかな。
何に取り組むかは、完全に第二領域というか(笑)緊急じゃなく重要なのは、自分を満たし続けることだね。
あと、ともこちゃんは自分が案外責任が好物なのだと気づいた方がいいよね(笑)
普段から「責任」ってけっこう言ってるでしょ。一日に何回言っているか数えてごらんよ。
ともこ:責任という言葉を…わかったぞ、たぶん言語としては使わないようにしているの。だけど、意味していることはいっぱいあると思った。
なごみ:どうして使わないようにしているの?
ともこ:責任を抱え込む→うまくいかない→そんなの勝手に背負い込んでるだけじゃん、という自覚があるからかな。
なごみ:ほら意識して。自分が好きなんだって気づいたらいいと思うよ。で、仲良くするの。今はあえて避けていて、ちょっといやらしいもん(笑)
ともこ:それも言われるまで気づかないんだよ。自分は責任なんて全く意識しないで生きているって思ってたけど…しょうがないね。丸裸になって生きていくしかないね。
なごみ:そんなあなたを「受けいれ、認め、ゆるし、愛している」から。
ともこ:まさにそこなんですね。唱えてみるわ。
なごみさん:あと、ご自愛に取り組む人にぜひ伝えたいアドバイスがあるんだけど、「迷惑だから」と考えた瞬間に、もうご自愛道ではアウトということ。迷惑と思ってやめようとしたことは、まずやってみよう。
「迷惑」はご自愛していない自分に気づかせてくれる鍵になる、けっこう重要なキーワードだと思っているの。自分の思考の中で「だって迷惑かけちゃいけないもん」と出てきたら、ちょっとストップ!
ともこ:迷惑って言葉、めっちゃ出てくる。傍らにいつも携えているかも。
ちょっと、責任と迷惑というキーワードに着目して過ごしてみるね。
なごちゃん、今日はありがとうございました!
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責任や迷惑のように、いつの間にか当たり前のように使ってしまっている言葉があるかも。みなさんは、他にどんな言葉が思い浮かびましたか?
日常の自分の言葉をチェックしてみると、あたらしい発見があるかもしれません。
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▼こちらの内容は、タイニーのご自愛ラジオに収録されています。通勤時間や、料理をしながらなど、スキマ時間にぜひ聴いてみてくださいね。
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