お弁当屋さんでも「やさしさの連鎖」が起こる？-#005「キレてる裏には何かあるのよね」タイニーのご自愛タイムズ-

タイニーのご自愛タイムズはご自愛について語り合う場です。ともこ＆あこや、様々なゲストと共にそれぞれの日常を紐解き、「ご自愛」について探求していきます。

テーマは「キレてる裏には何かあるのよね」

コロナの影響で保育園の利用自粛が続いていたともこは、ある日、お子さんと一緒にお昼ごはんを買いにお弁当屋さんへ行きました。混雑する店内では、レジの店員さんとお客さんとの間にピリピリとしたやりとりがあったそう。その光景を見て、ともこは何を思ったのでしょうか。

＊

キレるのは、満たされない願いがあるから？

あこ：お弁当屋さんでどんなことがあったの？

ともこ：娘を連れてお弁当屋さんにお昼ごはんを買いに行ったんだけど、着いたら店内には人がたくさんいて、すごい混んでたの。

そんな中、とあるおじさんが来店したのね。どうも話を聞いていると、2時間くらい前に電話で予約してたらしいのよ。おじさんとしては、並びたくないから電話で予約をして、お店に入ったらパッと受け取って帰れる、って思ってたみたいなの。

だけど、すごい混雑してたからレジの女性も大混乱で、「とにかく列にお並びください！」みたいな感じで、てんやわんやだったんだよね。そしたらおじさんが、「並びたくないから電話してんだろ！」ってキレちゃって…。その後もすごく時間がかかって、おじさんは絶えずプンスカ怒鳴って、うちの娘もビビるし…って感じでヒヤヒヤしてたんだよね。

レジの女性も、もう少し気を利かせて対応できたらよかったのにって思ったけど、普段はこんなに混まないのに、コロナの影響があって大混雑してるわけで。それを見ていたら、いたたまれない気持ちになっちゃってさ。

あこ：その後どうなったの？

ともこ：おじさんは私の後ろに並んでたんだけど、途中で「よかったらお先にどうぞ。」って声をかけてみたのね。そしたら、人が変わったかのような笑顔で「全然大丈夫だよ〜」って言ってくれたの！

わたしはその姿を見て感じたのが、「おじさんも、別にキレたくてキレてるわけじゃないんだよね。」ってこと。もしかしたら、私がおじさんの気持ちを汲み取ったから、ちょっと安心してくれたのかもしれないよね。

ちょっとした心づかいがあると、やさしい連鎖になる

あこ：お弁当屋での出来事では初めは怒りが伝播していって、萎縮みたいな空気がお店全体にあったと思う。でも、ともこが「お先にどうぞ。」って言ったことからやさしい連鎖が始まったのかもしれないよね。個人の行動ひとつで、お店全体の空気まで左右させるんだなって思ったよ。

ともこ：コロナの影響で環境が変化したでしょ？おじさんは急いでてさ、きっと仕事が大変だったんだろうなって思うし、レジの女性だって、「ウチの弁当屋にこんなに並ぶことなかったわよ」って思ってたかもしれないよね。そう考えると、その人たちのキャパの問題ではないと思うの。

訳もなくキレるひとっていないと思うんだよね。わかってもらいたい、汲み取ってほしい、という願いがあるけど、満たされないからキレたりするわけで。そのお弁当屋のおじさんもさ、もしレジの人に「急いでますよね、すみません！そちらでお待ちいただけますか？順番になったら呼ぶので…お疲れ様です！」みたいなことを言われていたら、「忙しいんだね、わかった、待ってるよ」とかってなりそうじゃない？

同じ状況でも、何を伝播させていくか、どんな言葉を伝えるかで結果は変わるよな〜って思って。

あこ：ともこは、お弁当屋さんでそんなことまで考えていたんだね（笑)

でも、こういうやりとりって世の中にけっこうあるかもね。焦りとか怒りみたいなものって、人にも伝播して連鎖してしまうなって。そういう連鎖ってあんまりヘルシーじゃないから、もうちょっとやさしいものが伝播したり連鎖したりするといいなぁ。

＊

自分に余裕がないと、つい反射的に反応してしまいませんか…？
一呼吸おいて、相手の目線になれたら、もっとやさしい連鎖が生まれるかもしれないですね。

▼こちらの内容は、タイニーのご自愛ラジオに収録されています。通勤時間や、料理をしながらなど、スキマ時間にぜひ聴いてみてくださいね。