現実をまるごとご自愛するには? #008「ご自愛の師匠は赤ちゃん」 〜タイニーのご自愛タイムズ〜
タイニーのご自愛タイムズはご自愛について語り合う場です。ともこ&あこや、様々なゲストと共にそれぞれの日常を紐解き、「ご自愛」について探求していきます。
今回のテーマは「ご自愛の師匠は赤ちゃん」
本日のゲストはパーソナルシェフのいしだ和み(なごみ)さんです。
なごみさんは料理だけでなく、対話という切り口で組織開発やコーチングの分野でも活躍しています。ともこのメンターのような存在であるなごみさんとのご自愛談義を、今回は前半・後半に分けてお届けします!
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実りを得るにはまず根から!
ともこ:私となごちゃんとの出会いは、なごちゃんにマクロビオティックの料理を教わったことがきっかけでしたね。人生で悩むと「なごちゃーん」と頼らせていただく師匠のような存在です。私にとっては「ご自愛といえばなごちゃん」というイメージがありますが、「ご自愛」と聞くとどんなものを思い浮かべますか?
なごみ:私はコーチング・カウンセリングをするんだけど、ご自愛を提案する人としない人がいるんだよね。
例えば女性にはお伝えするけど、男性に「ご自愛しましょう」と言ってもピンとこない人が多いかも。そもそも私がご自愛と出会ったのは、塾に行って学んだことがきっかけだったの。
ともこ:塾!?
なごみ:ご自愛塾という名前ではなかったけど、月に1度集まって、半年くらいかけてみんなでご自愛を練習したんだよ。私は1期生として参加したんだけど、「ご自愛がなっていない!」と参加者全員バッサリ切られたな〜。そこで学んだんだけど、カタカムナ(独自の文字で綴られた古史古伝の一つで、古代日本の科学技術や哲学を記した文書と言われる)という古代の知恵の中で「サヌキ・アワ理論」というのがあるの。
ともこ:サヌキ・アワ?日本語??
なごみ:昔の日本語だよ。例えば木があるとして、土から上が「サヌキ性」で、土から下が「アワ性」になるの。「サヌキ=男性性、アワ=女性性」と捉えて、木を実らすためには土から下の根から潤さなきゃいけませんよねという理論のもと、アワはアワ性を高め、サヌキはアワを潤す手伝いをしましょうというのを、塾で実践したよ(笑)要は、実らせたいなら下が潤っていないといけないということで、責任を持ってご自愛に取り組めたかな。
どんな自分も愛する練習をした
ともこ:実際どういう風ご自愛に取り組んだの?
なごみ:「自己浄化」と「自己対話」のあり方を整えていったんだよね。「まなゆい」という、日本版の自己浄化の手法に出会ったんだけど、「受けいれ・認め・ゆるし・愛しています」という言葉を自分に降り注がせるの。
たとえば「この上司ムカつく」と思った「自分」に対して「受けいれ・認め・ゆるし・愛しています」と言い続けたりね。
私もコーチングをやっているんだけど、問いかけ方に気をつけていたかな。ご自愛という観念を持っていなかったから、自分に対して話しかけるときに警察官の尋問みたいになってたんだよね。「動かしたい」というエネルギーが強くて「一体お前はどう考えてるんだ!」みたいな。
ともこ:自分に対してってことだよね(笑)
なごみ:ご自愛という観点からすると、そんなに強引に動かすもんじゃないよなと思って。だから「もし自分が赤ちゃんだとして、お母さんだったらどう問いかけてくれるかな?」と考えて、無償の愛を自分に降り注がせる声のかけ方に変えたの。ご自愛するとか、自分を満たすというと、美味しいものを食べたり休むというやり方もあるでしょ?でも、美味しいものを食べ続けないといけないし、旅行に行き続けないといけなくて、持続性がなかったんの。色々試したけれど、何かが違うんじゃないかと思って考えてたんだよね。
ともこ:旅行したりとか美味しいものを食べることって、通常の自分から少し離れる感じがするんだよね。「通常の自分から離れることがご自愛」というイメージを持っている人が多いんじゃないかな。
なごみさんは、それも色々やった上で「常時ご自愛したいんですけど」となったのかな?
なごみ:そうそう。非現実と現実の分断をやめて、統合したらどうなるだろうということで取り組んできているかな。現実まるごとご自愛したい(笑)
「存在するだけで愛」という在り方
なごみ:自分にお金や時間をかけてみたり、一時的な幸福で自分を満たすことにも取り組みながら、「まなゆい」や自己対話もやってきているんだけど、在り方としての師匠は赤ちゃんと愛犬かな。
ともこ:赤ちゃんと愛犬!? baby & dogですか?
なごみ:何をしてもしなくても、「そこに存在するだけで『愛』であるのが究極」だと気づいるんだよね。それを体現できる人になりたくて、マザーテレサを師匠にした時もあるの。そうしたら自分の中で自己犠牲の上の愛があるという葛藤のドツボにハマって、だから愛のお手本を変えなきゃと思ったんだよね。色々試してみて、残った師匠が赤ちゃんと犬だったという訳。
ともこ:どういうこと?
なごみ:どんな在り方をパクろうかなと思って、マザーテレサやお坊さんを師匠にしてた時は、ますます自己対話が警察官になってきたの。「あの人と比べてお前はまだまだだ」みたいにね。師匠をどんどん変えて残ったのが、赤ちゃんとうちの愛犬タロウちゃん。タロウちゃんは老犬だから天国に旅立つのも遠くなくて、私はいずれ師匠を失うわけだけど、「師匠、私も手に入ったということですか?」っていう…
ともこ:独り立ちの時っていうことなのかな。
話してて思い出したけど、私って「ついついやりすぎちゃう」という星の下にいるんだけどさ。なごちゃんに数ヶ月前に会ったとき、お店のことや色々なことで混乱していたんだけど、「もう妊娠しちゃいなよ」みたいな話をされて(笑)
そう言われて、ハッとしたの。はじめは「どういうこと!?」と思ったけど、妊娠中は無理がきかないし、自分のエネルギーが100あるとしたら、70くらいでいることをよしとできた稀有な時間だったなって。普段の私だと、120くらいやっていないと気がすまないというか…ご自愛はどこ行った?となるときがある(笑)
なごみ:ご自愛を頑張るって、よくわからないことだよね。
ともこ:「ついついやり過ぎてしまう自分」と「何をしてもしなくても、存在するだけで愛」というのが繋がった気がします。
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何かしていないとそわそわするという人は、少なくないかもしれません。
自分も他人も「存在するだけでオッケー」になったら、どんな世界になるのでしょうか?
前半はなごみさんに「そもそもご自愛ってなに?」という部分をお聞きしました。後半もお楽しみに!
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▼こちらの内容は、タイニーのご自愛ラジオに収録されています。
通勤時間や、料理をしながらなど、スキマ時間にぜひ聴いてみてくださいね。
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