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自分のためと人のためは両立できる? #014「動的なご自愛とは」 〜タイニーのご自愛タイムズ〜

タイニーのご自愛タイムズはご自愛について語り合う場です。ともこ&あこや、様々なゲストと共にそれぞれの日常を紐解き、「ご自愛」について探求していきます。

今回のテーマ:「動的なご自愛とは」

Gallup認定ストレングスコーチでありtwo edge 合同会社ファウンダーの中村勇気(なかむら ゆうき)さんを迎えたご自愛談義の後半です。
前半は「強みを活かすというご自愛の形」についてお話をしましたが、後半はそこからさらに発展して、強みを知り使いこなす「動的なご自愛」をしていくためのヒントをお聞きしていきます。

▽前半はこちら

静的なご自愛と、動的なご自愛

ともこ:ご自愛といっても、例えば「温泉に入って非日常を過ごす」というようなご自愛もあると思うんですけど、もっと「24時間ご自愛しながら生きていく」ことが可能にならないかなと思っているんです。それが「強みを活かしながら生きていくこと」と繋がるんじゃないかなって。そのために私たちは何を意識したらいいのでしょうか?

ゆうき: ご自愛には「静的」と「動的」の2種類のご自愛があると思うんです。動的はダイナミックで動きがある感じで、静的は静かな休まる感じです。
自分を車だとした時に、強みを使っているとガソリンの燃費がいい状態で最高の動力が手に入ることだと言えます。そして車を動かせば動すほど、なぜかエネルギーがどんどん充電されるような状態になっていきます。
車が動きながら充電されていくことで自分のコップの水が満たされていくことが、動的なご自愛じゃないかなと思っています。

ともこ:動的でダイナミックなご自愛がピンときています。ダイナミックなご自愛は何を意識したら達成できそうですか?

ゆうき:とてもシンプルで「強みを使いましょう」なんですよ。強みを使っている時に前頭前野という脳の前側の額の奥にあるところでドーパミンが生成されるんです。ドーパミンが出るとちょっとした興奮とか、人を前に進めようという気力が起きやすくなるんですよ。だから、強みを使うことでどんどん前のめりに主体的になっていくんです

ご自愛と脳内ホルモンの関係とは?

ゆうき:自分のコップだけ満たせれば良くて、周りにいる人のコップの水をすり減らしても大丈夫なのかといえば、そのご自愛はどうなんだろう?となりますよね。
お互いのコップが満たされることがベスト。その状態を作るために「強みを使う」ことが必要になってくるんです。
実は、強みを使っていなかったとしても、人のために貢献するような行動を取ると脳内でオキシトシンという「信頼ホルモン」が出てくるんですよ。
オキシトシンが出ると、幸福感やリラックスを感じやすくなります。人のための行動をとればオキシトシンで幸福感を得やすくなるし、強みを使うとドーパミンが出てやる気とかやりがいを感じやすくなる。ドーパミンとオキシトシンがドッキングしたら最高なんですよね。

ともこ:はい!ドッキングしたいです!

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ゆうき:人のために行動しているつもりなんだけど、そこでガソリンをすり減らす感覚になるのではなく、どんどんやる気が出るということが起こるんです。この状態は、ご自愛できていて、かつ行動しながら自分を満たしていく行為になるので、動的さがありますよね。

ともこ:ダイナミックな「共にある私とあなたのご自愛」を実現したいとなった時に、私たちが今日からでも意識したり心がけられることはありますか?

ゆうき:ストレングスファインダー受けましょう」ということもあります。他には、人間は生きていれば必ず誰かと接している可能性が高いから何かしら貢献する行動を取ってみることをお勧めしたいです。人間は生きていれば必ず誰かと接しているはず。その人たちに何か貢献するアクションを取ってみると、「これをやっているとめちゃくちゃ楽しくなる」という感覚になることがあるはずなんです。
たとえば僕でいうと、自分の知見やノウハウが聞いている人たちにプラスになれば、見返りが欲しいという気持ちはそこまで湧かないんです。自分自身が話しているだけでとても楽しくて、かつそれが誰かに届いて誰かのためになっていたら、幸せも感じられるんですよね。この感覚を抱くポイントを見つけていくのが一番簡単だと思いますね。

自分のため=人のためになる絶妙なラインを探す

ともこ:どうしても人と関わるから、その関わりを楽しみたいですよね。人間関係っていろんなことが起きるし、面倒なこともたくさんあってけっこう煩わしいじゃないですか。現代社会だと、自分を差し置いて他者や社会の期待を優先させてしまうことがけっこうあると思っていて、純粋に「私とあなた」の中にある「こうしたらお互いうれしいよね」というものにフォーカスすることが難しいように感じています。
「私もやっていて楽しくて、それがあなたのためにもなる」という感覚を持ちにくいから、自分のコップの水をどんどん差し出す形で、相手のためにならなくてはならないというような力学が働きやすいのかもしれないですね。「私も楽しいし、あなたのためにもなる」というベクトルを持てたら、もっとバランスがよくなると思いました。

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ゆうき:特に日本人の中で、ややこしくしちゃってる部分があるんだろうなぁと思っています。利己と利他、己の利と他人の利を考えたときに、利他で行う行動の中に利己があってはならないという神聖さや高潔さみたいなもの良くも悪くもあるんだなぁと思っています。「人のため」には「自分のため」を滅するのも素晴らしいし悪いことではないんだけど、人のためになっていて、かつ自分のためにもなっているラインを探せばいいと思っているし、自分のためにやったら人のためにもなっているラインがあるはずで、それを見つけに行くことが大事かな。見極め方が難しいラインではあるんですけど、利己でも利他でも突き詰めていけば一緒じゃんっていう感覚があるんです。
「強み」を介在させれば、いい感じで見極めはできると思いますよ。

ともこ:自分のコップや相手のコップと分けるのではなく、そこに漂っている者として一番いい感じのバランスを見極めていきたいですね。私の中では仏教の話(斎藤宣裕さんが出演された回はこちら)やストレングスの話がドッキングされていっている感覚があります。いろんな側面から私たちのご自愛、ひいては私たちのダイナミックなご自愛についてを今後も考えていきたいなと思いました。
「才能・強み×ご自愛」というテーマで今後もお付き合いいただけたらうれしいです。
ゆうきさん、ありがとうございました!

自分をすり減らさずに、むしろどんどん充電されながら人にも喜んでもらえるなら最高じゃないですか?車だって急には乗りこなせないのだから、自分を乗りこなすのも日々の積み重ね…ということかもしれません。

▼こちらの内容は、タイニーのご自愛ラジオに収録されています。
通勤時間や、料理をしながらなど、スキマ時間にぜひ聴いてみてくださいね。



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