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人って何者かになりたいものだよね

ここ1週間で、映画ハリーポッター全8作を見直した。
小学生の頃、はまりにはまっていた作品だ。
世界観も素敵だし、登場人物同士の友情や愛情に心動かされる。

ホグワーツの図書室や食堂に憧れた。
16歳の時、たまたまアメリカのボストンカレッジを訪れる機会があったのだが、
ハリーポッターの撮影をした図書室があると聞いてテンションが爆上がりした。
実際に行ってみて、空間に恋するってこういうことなんだなぁと感じた。

自分自身が何者かになったつもりで1日を過ごす、というひとり遊びをしていた時期がある。
例えば、ハリーポッターのような魔法使いや、アリエルのようなプリンセス。
お気に入りの小説の主人公になりきった日もあった。

特別な、何者かになりたい。
そんな思いが根底にあったのかもしれない。

何者かになりきって遊ぶのは楽しかった。
素敵なドレスを着ているつもりになったり、
架空の王子様に話しかけたり。

でも、楽しく遊んだ後には
訳の分からない虚無感に苛まれた。

想像のなかでしか特別になれない自分。
決して現実にはならない。
鏡を見て、そこに映るのは何の変哲もない小さな女の子。
魔法使いでも、プリンセスでもない女の子。
虚しくなるのが嫌で、
いつの間にかその遊びはしなくなった。

あれから10年以上経って、もしあの時の自分に話しかけるとしたら。

そのままのあなたが特別だよって伝えたい。

魔法使いやプリンセスのように、表立った才能がなくてもいいよって。
本物の魔法の杖やドレスを持っていなくたって、
特別なんだよって。
肩書きや所有物に左右されないで。
もっと普遍的なものを見て。

今もやっぱり、ものすごい才能を持つ人に憧れるけど。
そんな私も認めてあげたい。
不完全で何の変哲もない私を、愛してくれる人がいるから。

ハリーポッターみるとユニバ行きたくなる。
行ったことないけど。
バタービール飲みたい。
ダイアゴン横丁でお買い物したい。

おわり

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