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iPad熱、再燃

育休から明けて一年。
半年前に「最近、アナログの力を見直している」から始まる投稿をしたのだが、

さらに半年が経ち……

最近、デジタルの力を見直している。



前回の記事では、

・デジタルとアナログでは脳の認識過程が異なり、アナログの方が分析的に画面を見やすい。よって、考える場面に適する。
・考える時はデジタル、伝える時はアナログ。と使い分けている。

と書いた。その感覚自体は変わらない。
だけれどもあれから半年経って、なんとなーくiPadでスケッチしてみたら、驚いた。

「あれ?iPadで描いたスケッチって、すごく綺麗だなぁ」

という、当たり前のことに感動してしまった。

・・・

アナログ(紙)で描くスケッチは、どうしても「下描き」感が強い。その上、デジタルに変換する過程に差し込まれる「スキャン」という過程で、どうしても画質が落ちる。クライアントにそのまま見せるには気が引けるような、本当にただのスケッチ……言うなれば「落書き」程度のクオリティだ。

※ 一応、アナログスケッチを人に見せられる(プレゼンに使える)レベルに高める方法もある。
1.とても絵が上手いこと。
2.水彩などで時間をかけること。
3.1と2の両方だと最強。
というわけで、ハードルが高い。

一方、iPad描くスケッチは、落書きから一気に「プレゼンテーション」のクオリティにまで飛躍させられる。なんか適当に描いてみよう、と描き始めたものを、そのまま共有しても、なぜか綺麗に見える。私は特に絵が上手くないのだが、なぜか上手く見える(アプリのおかげ?)。

・・・

もともと、昨年やっていたのは、
①紙で落書きして→②スキャンして共有する。
だった。思考はしやすかったが、スキャンデータが格好悪くて見にくい、という問題点があった。

理想の理想は、
②紙で落書きして→②iPadで清書する。
なのだけど、二段階踏むのって工数多いよね。毎回やってらんないよね。となる。

で結局、
①iPadで落書きして、そのまま見せる。
に最近切り替えてみた。


iPadは本来、思考よりも共有に向いたツールである。落書きはしづらい。どうしても「ぐちゃぐちゃ考えながら」な感じにならず、なんとなく「ちゃんと描く」方向に気持ちが持っていかれる。

ここで、思考と共有のどちらに重きを置くか。今の私は共有に重きを置きたい気分なのかもしれない。

その理由は自分自身明確にわかっていないが、もしかしたら、英語を勉強する過程で海外のメディアや動画などに触れて、美しいプレゼンテーションに感化された可能性が高い。

もちろん、CADや3Dモデリング、Photoshopなど、手書きを介さない完全デジタルで作るデータも一つの手段だ。場合によってはそのほうが速い。けれどもそれらはiPadのスケッチよりも訴求力が低いという印象だ。無味乾燥な印象になるし、強弱をつけるのが難しい。超本番のプレゼンなら話は別だが、日常プレゼン(?)なら絶対にiPadスケッチのほうが伝わる。



使用しているiPadは以前(下の記事時点)から変わっておらず、iPad Pro 12.9" 2018。バッテリーの持ちが悪くなってきたが、それ以外は問題なく使用できている。12.9インチは本当に使いやすくて、おすすめ。大きいは正義。

アプリも変わらずConcepts。iCloudの同期にも対応して、かなり使いやすくなった。

建築界隈では他にProcreateやMorpholio Traceというアプリが人気だが、Morpholioはラスターデータなので、拡大するとギザギザするのがどうしても嫌だった。Procreateは有料なのでまだ試せずにいる。しかし動画などでリサーチした感じではConceptsのほうが私の用途に合っていると思った。

・・・

これが実際の画面。
(サンプルの画面を載せたいのだけど、仕事の内容ばかりなので、どうでもいいやつを探したらこんなのしかなかった……)

超〜縮小して内容をわからなくした日用品リスト(こんなの別にConceptsで作る必要はなく、Notionでもスプレッドシートでもできるんだけど、マイブームなので使った)。

集中したいときはこのようにすべてのツールを隠せる点も気に入っている(周りにゴチャゴチャ出ていると、気が散る)。

ジガキタナイ

本当にどうでもいいのだけど、というかアプリの能力を全然活かせていないサンプルなのだけど、一応こんな感じです。

また見出し画像は、夫が「選び取りカード」(子どもの1歳の誕生日でやるイベント)のために描いていたスケッチ。シュール。


私は買い切りのパックをいくつか購入している。通算で3000円程度かけたと思う(サブスクもあるけど、私のような気まぐれ人間には買い切りが向いている)。

・・・

あと、前回記事に書いたアナログツールたち(トラベラーズノート、野帳、5年日記)はどれも毎日使っている。アナログにはアナログの役割があり、廃止するわけにいかない。その話もまた、書けたら。



新型iPadがそろそろ発表されるようなので、期待したいが、財政難と円安で購入は厳しいかな……。

MacもiPhoneもApple Watchも好きだけれど、iPadはApple製品の中でも特に好きな製品かもしれない。使っていて気持ちがよく、自分の能力を高めてくれる気がする。

(ちなみに、miniも超現役で使っている。「英語学習」という名のYouTube視聴や「家事雑務」という名のネットショッピング、がメイン。)

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