リワークで学んだこと⑥通所へのモチベーション維持
Boyaです!
今回はリワークは僕がモチベーションをどのように保って通所してきたのかを紹介したいと思います。
正直今後のキャリアに直接関係ないことを一年半もかけて一日7時間過ごすのは本当にモチベーション低下との戦いでした。
リワークに通ったことがある人の中には通所することが苦痛でしょうがなかった方もいるのではないでしょうか。
そんな方々やこれから通所を検討している方々への参考になればと思います。
それでは行ってみましょう!!
リワークは社会復帰をすぐにでも実現したいと焦りのある方は非常にキツイ期間だと思います。事業所によってその過ごし方は大きく異なるようなので、一概には言えませんが職業訓練とは全く異なるということは理解しておいた方が良いです。
あくまで、社会に復帰する前に生活のリズムや自宅療養などで他人とのビジネスコミュニケーションが鈍っている状態では急激に職場のコミュニケーションや雰囲気にギャップを感じて過剰なストレスがかからないようにするための移行支援だということです。
そのため、ビジネススキルや専門的なことについてはリワークの事業所でおしえてもらうことはほとんどありません。そのスタッフさんの個人的な経験で教えてもらえるかもしれない程度です。
何をするかについては先ほども述べた通り事業所によって大きくことなるため、ビジネスをテーマにしたグループワーク主体や軽作業、僕が通ったような精神療法の知識やビジネスマナー、生活リズムに関する面談など、他人とのコミュニケーションを円滑に行うためのトレーニングワークなどです。
今までに投稿した内容以外にも運動のプログラムやビジネスマナー、ちょっとしたゲームなど一週間のうちにやることが多く、四半期ごとに同じことを繰り返す内容でした。
そのため、四半期の中の2期目以降になると一度やったことを繰り返すため、半年目や満一年の頃はとても飽きました。
正直「こんなことやってて僕は再就職できるのだろうか」「再就職したところでこの人生の遅れを巻き返すことができるのだろうか」ということは何度も考えさせられました。
ではどうやってモチベーション維持をしていき1年半も通うことができたのか
どのように考えてモチベーションを維持していたか
・心理学などに詳しいスタッフが多いので心理学的な知識を学ぼうとした
・良い習慣化を身に付けた状態にしたら自分がどうなるかと考えた
・異業種の人たちの経験や経緯を情報を得ることができる
・良いコミュニケーションを意識的にトライしてみた
・自己啓発系の本を読む機会や時間に充てるようにしてみた
1.心理学などに詳しいスタッフが多いので心理学的な知識を学ぼうとした
僕が通ってた事業所は心理学や精神療法に詳しい方が多かったため、一生のうちで学ぶことがない知識なので、できうる限りで講習や知識の深いスタッフに質問をするタイミングを主体的に行うようにしていました。そのため、各プログラムや各講師の方々には主体的に質問をするようにしていました。
今後再就職をした先でITエンジニアの仕事だけでなく、心理学などの知識を根拠に同僚や上司にアドバイスできたら付加価値が高いのではないかや信頼関係を結びやすくなるのではないかと考えていました。
当然、自分自身のセルフコントロールのために上手く利用するためという目的もありました。
事実、現在再就職して、この知識はかなり有効でした。例えば、職場で同僚が人間関係で相談してきた時に、ただ聞いて感情移入するだけでなく認知行動療法で学んだフレームワークに沿って分析し、アサーティブ(自他尊重の交渉術)に伝えることで相談相手の意識を低下させることなく課題を伝え、すでにできていることを褒めることができ、相手の自己肯定感を下げることなく主張を伝えることができます。
2.良い習慣化を身に付けた状態にしたら自分がどうなるかと考えた
仕事をしている状態だと良い習慣を身に付けるために注力する余裕が無かったりしています。
そのため、良い習慣と言われる下記のとても基本的なことを習慣化してみようと考えました。
習慣化するために意識したこと
・朝5:30に起床する
・起床時にカーテンを開けて日光を浴びる
・起床後朝活として公園へ行き楽器練習をする
・3食必ず食事を取る
・栄養のバランスをリワークスタッフと相談しながら忠実に食事をする
・お酒を極力飲まない
・毎食後必ず歯磨きをする
・就寝前2時間以上前に風呂に入る
・(睡眠時無呼吸症候群だったので)必ずCPAPをつけて寝る
・お風呂前に筋トレをする
・2日に一回はシャワーではなくお風呂に入る
・会話する時は傾聴の姿勢を意識して会話する
・感情的になりそうになっても冷静になってから発言する
・タイムリーに伝えられなかったことは、タイムリーに発言しないと
おかしいことにならない限りは次の日になってでも良いから伝える
・就寝は22:00までにする
・睡眠時間だけでなく睡眠の質を意識して生活リズムを整える
・生活リズムシートに記録する
・自身のストレスの変化を記録する
・週に3回はしっかり掃除をする
・リワークの時間内でその日の進行を積極的に引き受ける
非常に基本的なことがほとんどです。生活を丁寧にすることで自分の生活と精神状態がどう変化していくかを見ていきました。
以前投稿した通りダイエットも継続していたので明らかに自分の体型も変化し、非常にわかりやすかったです。
食事も含め生活を丁寧にすることで心身の健康が改善され、うつ病治療に最適であることを実感することができました。身体が不健康な状態では精神面での回復が非常に難しいことを実感することができました。
3.異業種の人たちの経験や経緯を情報を得ることができる
僕はずっとIT業界にいるため、会社では同じ業界の人としか会話しません。たまにエンドユーザーと会話することがあるぐらいでした。しかし、リワークでは業界業種問わずに精神疾患という共通点で集まっているため、様々な方の経験談を聞く機会を得ることがありました。
また、主婦の方もいたため、料理や生活のことなどの相談や質問に乗ってもらったりすることも多かったです。バリバリ仕事をこなしてきた方も多かったために業界ならではの考え方に触れることや、僕がいたコンサル業界の人のような人でもとても有能な方もいました。
有能な方でも辛い出来事などがあり一旦リタイアする方も多いです。話を聞ける範囲で経緯をお聞きする機会がありました。
4.良いコミュニケーションを意識的にトライしてみた
精神疾患によって離職や休職している方が集まっている事業所であったため、コミュニケーションには注意を払っていました。
そのため、コミュニケーションの失敗などで鬱になってしまうキッカケを経験している方が多いため、皆コミュニケーションには注意をしつつ、「ワザとらしくても良いコミュニケーションにトライしている」という認識を事業所では共通認識として皆意識していました。
例えば、、、
・ぎこちなくても挨拶をする
・主体的に発言してみる
・相手を否定した表現はしない
・その場にいない人のことでもネガティブな意見は言わない
・感謝の言葉を明確に伝える
・相手の課題点は端的に伝える
・課題点を伝える時は同時に今できていることを褒める
・褒める時は感情を込めて伝える
・質問や疑問はなるべくタイムリーに聞く
などなど
完璧に出来てたわけではないですが、なるべく意識するようにコミュニケーションしてました。
そのため、最初のうちは非常に表面的な人間関係しか構築できず、なかなか場や人間になれるのに時間がかかりました。
事業所のルールで時間外の交流を禁止されていたこともあり、なかなか通所者との関係性を深めることができませんでした。
だからこそ、浅い関係性からどのように相手に安心してもらうか、日頃からどういう振る舞いをすれば心の壁を越えることができるのかについて時間をかけてトライアンドエラーすることができました。
僕は先人を切ってコミュニケーション取ることが苦手で、慣れていない人に話しかけることがとても苦手です。今でも苦手意識があります。今でこそ先人を切って話しかけにいけますが、もともと気遅れしてしまい話しかけることが非常に苦手でした。
リワークではスタッフだけでなく通所者も相手を傷つけないように配慮しながらコミュニケーションしています。だからこそ、ある意味守られた空間なので前向きな試みには寛容な雰囲気でした。
5.自己啓発系の本を読む機会や時間に充てるようにしてみた
リワークにある本棚にも自己開発本や心理学に関する書物があり、時間もあることから自己啓発本を読むようになりました。
僕はあまり本を読む習慣はなく、何でもWebで検索して調べたりする癖が強かったため、なかなか著名な本を読むことはありませんでした。
僕が今までに読んでこれは為になったという本は以下の通りです。
・7つの習慣
・アドラー心理学
・ビジョンマッピング
・エッセンシャル思考
・10年後図鑑
・アウトプット大全
・人たらし道
・ドラッカー マネジメント
・アンドレアボチェッリ沈黙の音楽
・貧乏父さん金持ち父さんキャッシュフロークワドラント
リワークに通って少しずつ読む習慣をつけ本を読むようになりました。
自己啓発本を読んでいるとWeb検索で情報収集するよりも、入ってくる情報量や質が違います。これは僕のWeb検索による情報収集能力が自分が希望する情報に辿り着いていないからかもしれません。
本を読むようになることで、知識を深め様々なことを学べるようになりました。投資にも目を向けるようになったのも本がきっかけです。IT以外のことにも勉強するようになったのは本当に良いキッカケでした。
本は今までの自分の価値観を変える良いキッカケになるかもしれないので是非自己啓発本は読んでみてください。
今回はリワーク通所へのモチベーション維持をどうやってしていたかついて書きましたが一言で言えば習慣化でした。
習慣化ができるようになれば成長を体験することができ、自己肯定感が高まると考え、就労中では到底やろうと思わないことにトライしてきました。
また、リワークではスタッフに自分の取り組みを共有する時間もあったため、他人にアウトプット又はアドバイスを貰える機会があったことも取り組めた理由になります。
リワーク卒業した今では私の妻が日々の取り組みを聞いてくれています。
アウトプットやシェアするする機会があることは習慣化する上でとてもモチベーションになるなと感じました。
もし、時間のある方は是非良い習慣化にトライしてみて下さい。
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