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おもちゃが欲しい私、そうでもない娘

私は中学生くらいの頃、海外の子ども部屋と、そこに置かれているおもちゃにとにかく興味があった。そういうことが載っている本をたくさん持っていた。日本のおもちゃも大好きで、学生の頃は玩具メーカーで働きたいと思っていた(面接全部落ちた)。

いくら欲しくても、その年齢で赤ちゃんやちびっ子向けのおもちゃやインテリアを買ってもらうのは現実的ではなかった。そもそも当時はネットショッピングも発展していないから、買い方もよくわからなかった。

この度、そんな私のもとに正真正銘の赤ちゃんがやってきた。そして、おもちゃにリアクションしてくれる月齢になった。憧れのおもちゃたち、今買わなくていつ買うの状態である。

欲しいおもちゃはたくさんあるけど、何個も買う金銭的余裕はないし、この前読んだ本に"子どものおもちゃはクマのぬいぐるみと積み木と段ボールで十分"と書いてあったので、与えすぎるのもよくないのかもしれない。しかし、ガラガラ一つとっても、素敵なものが多くて選び切れないくらいなのに、そんなの無理な話なのである。

とりあえず、おもちゃ1種類につき一個までと自分に制限をかけて、ガラガラはネフ社のドリオに決めた。かなり高かったけど、ハーフバースデーのプレゼントに、という名目で買った。

ほくほくしながら娘に披露してみるも、あまり興味を持ってもらえなかった。娘はおもちゃよりリズム遊びの方がずっと好きなようだ。おもちゃをしまって、体を触って遊んであげるとものすごく喜ぶ。一人で遊んでいるときも、自分の足を持ってゆらゆらしていたり、ひたすら体をねじっていたり、自分の体に夢中という感じだ。

でも、私だって負けてはいられない。
自分の趣味と娘ウケを考慮しながらいろいろ悩んで、無事、ボーネルンドのベビーミラーと、ユシラ社のプルトイは喜んでもらうことに成功した。おもちゃが本来の役目を果たしてくれるとやっぱり嬉しい。ドリオもあと数ヶ月したら遊んでくれるかも。

娘のスペースにおもちゃが散らかっていても、それが素敵なデザインのものだと全然気にならない。むしろ絵になる。眺めていたい。危ないからすぐ片付けるけども。

そういえば、憧れおもちゃリストの中に、ドイツ製のテントウムシのデザインのボールがあって、それは絶対買おうと思っていたんだけど、もうどこにも売っていないようで、とても残念。あれがお部屋に転がっている光景が、夢だったな。

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